ライザー側の兵士全員がイッセーに蹂躙されていた頃、直感で実力差を感じたレイヴェル・フェニックスは、兄であるライザーに進言して一番最初にリタイアしていた。そして、リアスの唯一無二の兵士であるイッセーの実力を見た時、
(す、素敵な殿方…!)
一目惚れした。最初に出会った時に純血悪魔でフェニックスでもある兄に、転生悪魔であるにも関わらず真っ向から楯突いた。彼は、兄の婚約相手をちゃんと「リアス・グレモリー」として見ていたのだ。「グレモリー」という家柄としてではなく、1人の「リアス」という女性として。そして、気がついた。兄同様、眷属でハーレムを築こうとしているが、決定的な違いが存在することに。
そして、それは確信に変わった。
『大事な人を守るためだ!いい加減応えろ、ドライグ!!』
ああ、望みが叶うのであれば、あの人のそばに居たい。この時ばかりは兄の悪魔の駒が恨めしいと思った。
誰か、願わくば、この
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リクオ、イッセー、羽衣狐、土蜘蛛、玉章が屋敷に戻ると、黒い短髪の大柄な青年、眼鏡を掛けた大人しそうな少女に出迎えられた。
「お疲れさん。お前が、リアスの所の兵士、今代の赤龍帝の兵藤一誠か?」
どうやらこの2人はイッセーに用があるらしい。てか、
「アンタ、もしかしなくても生徒会長の支取蒼那だよな?」
感ずいてはいた。駒王学園の旧校舎以外の場所から悪魔の力に。まさか、それが生徒会長とは思っていなかったが。
「その通りです。奴良組総大将・奴良リクオ様。私の本名はソーナ・シトリーと申します。此度は私の幼馴染の危機を救って下さり、誠にありがとうございます」
そのまま深々と頭を垂れた。なんだか高圧的な態度をとるリアスとは対照的だなと思った。
「頭を上げてください、ソーナ会長」
ここで昼リクオと入れ替わり、目線を合わせることにした。渋々ソーナは頭を上げると、多少の驚きを見せつつ、自分の事は呼び捨てで構わないと言っていた。
「えっと、ではソーナさん、何用で僕の所に?」
「単刀直入にお願いします。私の所の兵士を鍛え上げてください」
「とりあえず、話が読めないからその件は後でいいですか?」
本格的に疲れていたので、その話を濁すだけで精一杯だった。流石に鬼纏四回連続使用は身体に相当な負荷が掛かっていた。
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一方イッセーは、青年の方に呼び出された。
「さて、まずは自己紹介だな。俺はサイラオーグ・バアル。バアル家の次期当主だ」
「ど、どうも。リアス・グレモリー眷属の兵士の兵藤一誠です」
「そんなに畏まるな。俺はお前にお礼を言いに来たんだよ。従姉妹のリアスを救ってくれて、感謝する」
サイラオーグもまた、イッセーに深々と頭を下げた。
「頭を上げてください!俺は何もしていないですよ!?殆ど、日本妖怪の方々のお陰で…」
「だが、お前も素晴らしい成果を上げたではないか。擬似的な昇格、凄まじいものだった。俺の心を滾らせるほどにな…!」
自分に向けられた純粋な闘気。イッセーは直感する。この人は今までの悪魔とは違う、と
その時、
「久しぶり、と言うべきかな?リクオくん。いや、奴良組三代目総大将殿?」
部長と似たような、だが、それでいて本人より強力な力を持った人物が自分とリクオの前に現れた。
リクオは昼から夜に姿を変えると、
「まあ、俺の記憶には無いがな。ジジィから話は聞いてる。この場合は、初めましてだな。奴良組総大将の奴良リクオだ」
妖怪任侠一家のトップと四大魔王の一角、サーゼクス・ルシファーが顔を合わせた瞬間だった。
ちょいと原作改変するかもしれません。(主に小猫関係で)