天・地・冥を統べる主となれ   作:ネヘモス

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とりあえず、ブラックコーヒーを用意してください。

ちなみに今回は、はぐれ悪魔の回ですがオリジナル展開ありです。


お尋ね者に桜は散る

「総大将!駒王町の悪魔共を野放しにしてて本当に良いのですか!」

 

「黙れ一つ目。オレの命令に従えないのか?」

 

「それにー、白音に頼んで悪魔共には余計なことはさせないように協定を結んでるニャン♪」

 

リクオと氷麗がオカ研、グレモリー眷属に遭遇したその日の夜に、奴良組幹部の臨時総会が行われた。

 

「そもそも、何で化け猫組なんぞがあそこに斥候を送っているのだ!?それが気に食わん!!」

 

「その件についてはオレが話す。まず、コイツは化け猫組の新しい頭だ。名前は黒歌、仙術を身につけた猫又の上位種・猫しょうの妖だ」

 

「よろしくニャン、一つ目入道様♪でも、あんまり私の妹を侮辱すると、焼き殺すわよ…?」

 

さっきからリクオと一つ目入道の間に入って話をしてるのは、化け猫組の新頭領、猫しょうの黒歌。1年前に妹共々弱ってるところをリクオに助けられ、それ以来は化け猫組の稼ぎ頭になっていた。実はこの時に悪魔の存在を教わってたのだが、リクオ自身興味がなかったのですっかり忘れていた。すると、

 

「リクオ様、いらっしゃられますか?」

 

「鴉天狗か、入れ」

 

「リクオ様、例の天野夕麻なる女子の所在を掴みました。そして、人間を襲って喰っている妖怪が現れたと先程息子たちから伝達が」

 

そうか、とリクオは呟くと庭の枝垂桜の上に座り込んだ。

 

「リクオくん?今から出入り?」

 

「ああ、どうやらその様だ。すまねえなカナ、お前は花嫁修業中だってのに」

 

リクオに話しかけたのは婚約者の家長カナ。3年前まで妖怪が嫌いだったが、今はその妖怪に慣れるようにしていた。

 

「いいのよ。リクオくんはいつも私を助けてくれる。だから、その優しさを他の人間や妖怪達にも…」

 

「いや、オレもお前には助けられた。お前がいなかったら妖怪の血が覚醒することもなかっただろうしな」

 

「そうだね」

 

リクオとカナがいい雰囲気を出してるのに嫉妬してる影が1つ。

 

「リクオ様ー♪出入りの準備、出来ましたー♪」

 

「分かった氷麗。じゃあ行ってくる、カナ」

 

「気をつけて、リクオくん」

 

奴良組一同砂糖を吐きながらその妖怪が目撃された廃墟に向かった。その廃墟は、奇しくも駒王町にあるものだった。

だが、その妖怪の様なものは既に別の勢力に弱体化させられていた。そう、駒王町を管理しているとか言ってるグレモリー眷属によって。その妖怪は最後はリアス・グレモリーの滅びの魔力で跡形もなく消しさられた…かに思えた。

 

「!?リアス・グレモリー、後ろだ!!」

 

「え?きゃっ!?」

 

突然現れた蠍の尻尾がリアス・グレモリーを吊るし上げる。

 

『油断大敵ってな!ギャハハハハ!!いただきまーす!!』

 

人型の本体が彼女の肉体を屠らんとする。これでは迂闊に彼女の眷属は動けなかった。

だが、蠍の妖怪は気がついてなかった。本当に油断大敵だったのが、自分自身であったことに。

 

「鵺切丸・心打!」

 

自分の神器が判明したリクオは奴良組本家の地下修練所でそれの力を試していた。そして、その能力を確認した後、今回の出入りに出た。

 

『なんだぁ?こっちには人質がいるんだぜぇ?そんな長ドスで何が出来るっていうんだ?』

 

「こんな事が出来るんだよなぁ!」

 

それは、事情を知らない者から見たら正気とは思えない沙汰だった。リアス・グレモリー目掛けて、その刀を投げつけたのだ。そして、

 

『ギャアァァァァァ!!?何故だぁぁぁぁぁぁ!?』

 

蠍の妖怪の断末魔の叫びが木霊した。リアス・グレモリーは刀を突き刺されたにも関わらず、無事だった。何が起こってるか分からない、奴良組一同もグレモリー眷属もポルナレフ状態に陥ってた為、リクオは仕方なく説明した。

 

「何故?それがこの『鵺切丸・心打』の能力だからだ。コイツはオレが敵と認識した者だけを斬る、だからリアスは無事だった。そして、お前はここで地獄を味わう」

 

ーーー奴良組のシマで勝手に人間を襲った事、地獄の底で後悔させてやる…。

 

すると、リクオの手に酒の入った大きな盃が現れる。そして、そこに桜の花弁が落ちて、酒に波紋を立てる。

 

その瞬間、蠍の妖怪は青い炎に包まれた。

 

『ギャアァァァァァ…、熱い!熱いぃぃぃぃ!!』

 

「これはお前が殺した人間の怨念だ。苦しんで死ぬがいい」

 

ーーー奥義「明鏡止水・桜」

 

盃の波紋が止むまで敵を焼き尽くす一子相伝の奥義が夜の空を青く染め上げた。




リクオの神器
鵺切丸・心打
鵺を斬った刀・鵺切丸の姿を取る刀の神器(鵺切丸は京都で花開院家が保管している)。昼の姿でも使える。自分が倒すべき敵がいると認識することで姿を現す。そして、その能力は「自分が敵意を向けている相手のみを斬ることができる」こと。リクオにとっての「悪」を斬るための刀である。

家長カナ
今作のリクオの婚約者。現在は奴良組本家で花嫁修業中。

※感想より

・イッセーのヒロインは?
リアス、かなあ?

・リクオって夜しか妖怪になれないよな
清浄の後、遠野で1年間修行する。その結果1日に限られた時間だけ昼間でも妖怪化する事が可能になった。ただし、鏡花水月と鬼纏は使用不可。
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