弟と一緒に地球という人外魔境に送られた下級戦士だけど何か質問ある? 作:へたペン
カカロットがピチピチギャルを連れて来るというお題にてこずっていると、微弱な戦闘力が近付いて来た。
舟をこいでカメハウスに近づいてくる男の戦闘力はこの星の平均を少し上回る程度で、舟から恰好をつけて回転ジャンプしたところ失敗して砂浜に頭から突っ込んでいる。
男はクリリンといい亀仙人の弟子になる為、はるばる東の村から海を渡って来たらしい。
亀仙人は滅多に弟子を取らないと断ろうとしたが、スケベな事も有名なのかそれともクリリンもどこかずれているのか、卑猥な本をプレゼントする事で取り入っている。
「ところで武天老師様。あちらにいる可愛い子ともう一人は?」
「悟空とキャロットの事か。わしの弟子孫悟飯の孫でな。お主と同じ弟子候補じゃ」
「そうでございましたか! わたくしクリリンと申します。どうぞお見知りおきを!!」
「オッス、オラ孫悟空だ!!」
「挨拶したのは君にじゃないんだがね」
わかりやすく下心のある男だ。
案の定『女の子にモテたい』という理由で武道を始めたらしく、カカロットとピチピチギャルを探しに行く時、筋斗雲に乗れずにいた。
今まで会ってきた人間が人間だ。
この星は筋斗雲に乗れる人間の方が少ないのではないかと思いながら、ピチピチギャルを探しに出かける二人を見送る。
「おいエロ爺、滅多な事では弟子を取らないんじゃなかったのか」
「ほっほっほ、競い合う友が居た方が修行が身になるからのう」
「まともな事を言いたいなら、まずはその卑猥な本を読むのを止めろ」
「キャロット、心に余裕がないのはいかんぞ」
「自分より強いエロ爺と一緒にいて心に余裕を持てるか」
今は大人しいが今後どんなことを要求してくるか分かったものではない。
強くなる秘訣を盗み出したらこんな所すぐにでも出ていくつもりだ。
亀仙人と二人きりという状況に再び身構えながらしばらく待つと、カカロットとクリリンが女を連れて帰ってくる。
女はランチというらしく、危ないところをカカロットに助けられたらしい。
亀仙人が「ここでのんびりと暮らしてみないか」と誘うと、追われている身なので丁度落ち着ける場所が欲しかったとランチは喜んでその誘いを受け入れた。
ランチは私よりも亀仙人好みの女らしいスタイルをしているので、ランチが居る間は安全になると思いたい。
筋斗雲に乗れる清い心を持つランチだが、ここは原住民が一癖も二癖もある地球という星。
当然ながらランチも変なところがあり、くしゃみをすると性格が狂暴な人格に変わるようだ。
亀仙流のユニフォームだと偽り、ランチだけではなく男もビスチェ姿という異様な光景。
私だって意識が目覚めた瞬間にこのような状況になっていたら警戒を通り越して即攻撃しているだろう。
「なんだてめぇらは!!」
だから悪いのは全て亀仙人だ。
銃を取り出し乱射し出すランチに対し、私はカカロットとクリリンの頭を掴んで後ろに下がり亀仙人の体を盾代わりに使った。
私に亀仙人と戦える戦闘力があれば一緒に攻撃していたのに残念である。
ドラゴンボールの良心クリリンと途中退場するには惜しいランチ登場。
今回もどちらかといえば亀仙人と会話する話なので、ランチとの絡みは次回やろうと思います。