弟と一緒に地球という人外魔境に送られた下級戦士だけど何か質問ある? 作:へたペン
其之三十六『因縁、鶴仙流』
3年の月日が流れ私の体は無事成長してくれた。
一時はドラゴンボールの願いのせいで体の成長も止まっているのではないかと不安になったが、手足も伸びしっかり戦いやすい体になってくれて一安心である。
そして第22回天下一武道会当日。
見世物になるのは苦手なので出場はしないつもりでいたのに事情が変わった。
「お前が白白をやった、前回の大会出場者キャロットじゃな。まさか亀仙人の所の奴だとは」
「桃白白様は貴様との戦いで武道家生命を絶たれた。絶対に許さんぞ」
「敵、天さんが取る」
亀仙人のかつてのライバルらしい鶴仙人と、その弟子達が私に向けて殺気を向けて来る。
亀仙人によるとかつて私が倒した桃白白という男は鶴仙人の弟であり弟子だったようだ。
そういえば桃白白が『鶴仙流』がどうのと言っていた気がする。
「先に悟空に手を出してきたのは桃白白の方なんだろ? 殺し屋なんて汚れ仕事をしておいて、その上弟弟子に負けた腹いせをさせようとする桃白白……ずいぶんとキモの小さい男だな」
「貴様! 桃白白様を愚弄するか!!」
「キャロットを恨むのはお門違いだ。俺達の前から消えろ、ぶっ飛ばされんうちにな」
「威勢だけは一人前だな取り巻き。いいだろう、俺と当たった時後悔させてやる。キャロット、貴様も覚悟しておけ! 取り巻き含めて観客の前で恥をかかせた後、なぶり殺しにしてやるからな!!」
ヤムチャが余計な挑発をしたせいで私も天下一武道会に出る流れが自然と出来てしまった。
喧嘩を売られて、それも私への仇討というのだからサイヤ人として受けて立つのは当然なのだが、何も目立つ武道会場でやらなくてもいいのにと正直なところ思う。
だが私の個人情報なんて前回天下一武道会に出場しているのと、そこで判明しているカカロットの姉という情報しかないので天下一武道会場で待ち伏せするのが一番遭遇率が高いと思う気持ちもわからないでもない。
鶴仙人達が去ってしばらくするとカカロットが天下一武道会受付時間ギリギリでやって来る。
地球の裏側ヤッホイから泳いで大陸を渡り走って来たらしい。
3年前にいざと言う時は筋斗雲を使えと言ったのに仕方のない奴だ。
「カカロット、久しぶりだな」
「姉ちゃんは一週間くれぇ前に会ったばかりじゃねぇか?」
「そういう事はいちいち言わんでいい」
満月の前の日少し様子を見に行ったり、料理で新しい物を作った時に試食してもらいに行ったり、カカロットがどのくらい強くなっているか試しに組手しに行ったりしていたが、そこまで頻繁に会いに行っているつもりはない。
だから皆して微笑ましいものを見るような目で私を見ないでもらいたい。
「先の一件で心配じゃったが大丈夫そうじゃな。心も体も立派になってわしは嬉しいぞ」
「どさくさに紛れて尻を触ろうとするなエロ爺。訴えるぞ」
亀仙人の手が不意に私に伸びて来たのでいつものように払いのけておく。
最近亀仙人は隙あれば私にセクハラをしてくるが、本人曰くいついかなる時も無意識に相手の攻撃を避けられるようになる訓練らしい。
疑わしいのだが、実際払いのけられるようになっているのだから否定しづらくて困る。
なんにせよこうして私の天下一武道会は始まってしまった。
天下一武道会の食堂でアルバイトする予定だったのに勘弁してもらいたい。
桃白白がボロボロになりながらも帰還できたようで、孫悟空の姉にやられた事が鶴仙流に知れ渡ったようです。
桃白白を再起不能にする程の実力者を知りそれを倒す為、天津飯と餃子がより修行に励んだ事で若干原作よりも強くなっております。
軒並み戦士達がパワーアップしている中タンバリンの運命は如何に。
次回『ヤムチャ破れる!!』をご期待ください?