轟音響かすヒーローになりたくて   作:鉄仮面さん

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予定が長引き投稿が遅れました!
明日もいつも通り投稿して行きます!


21話 学んだことを無駄にせず

 

リューキュウと合流したあと俺は今日会ったこと全て正直に話す

リューキュウからはとても怒られた

 

「あ!リューキュウ!保須総合病院に行きたいんだ!行ってもいいっすか?」

 

「……いいよ行っても」

 

「本当ですか!?やったぁ!」

 

俺はそのまま更衣室に走り込む

 

「はぁ…私も減給くらい覚悟しなきゃな…」

 

「リューキュウ減給されちゃうの?」

 

「まぁね…でも彼らがヒーロー殺しの足止めをしてくれたおかげでネイティブさんが死なずに済んだ…減給くらい大丈夫さ!」

 

リューキュウはニコニコと笑っている

 

「リューキュウ…すまない…」

 

くそッ!くそッ!!俺は…誰かと一緒に戦わないと力が出ないのか…!!

俺1人じゃ…何もできないのかよ!!!

 

『力が欲しいか?』

 

俺は後ろを振り向く

まただ!なんだこの声!!?

 

『お前は力が欲しいんだろう?』

 

「話しかけてくんな!誰だテメェ!どこに隠れてやがる!!!」

 

『隠れてなどおらん、俺はお前の心に潜んでいる…』

 

「何訳わかんねぇこと言ってんだ!」

 

「音原くん?1人で何喋ってるの?」

 

「ねじれ先輩…いや、ちょっと…」

 

「疲れてるんだよ、明日もトレーニングとパトロールがあるからゆっくり休まないと」

 

「は、はい…」

 

なんか頭おかしいやつって思われてるよ…絶対…

 

そうだ…俺は疲れてんだ…

俺は着替える前に更衣室のベンチで眠りについた

 

 

 

「ステカセキング!朝一で病院行くんでしょ?早く起きなさい!」

 

「え…あれ?今何時っすか?」

 

「今もう朝の7時だよ〜?」

 

7時?7時…ゲェー!?トレーニングの時間じゃねぇか!

 

「す、すいません!今すぐトレーニングの準備を…!」

 

「だから病院行くんじゃないの?」

 

「あっ!そうだ!すんません!いってきます!」

 

俺はブラックホールの姿になりロケーションムーブで総合病院に行く

 

「彼…相変わらず朝に弱いね…」

 

「でも今まではちゃんと6時に起きてたよ?」

 

この時俺を含めリューキュウ、ねじれは気づかない

 

俺の体に起こっている【異常】に

 

 

 

えーと?108号室、108号室!あった!ここだ!

俺は扉に手を掛けようとする

 

「資格未取得者が保護管理者の指示なく"個性"で危害を加えたことは…立派な規則違反だワン」

 

なんだ…?なんて言ってんだ?

規則違反?

 

「君たち三名及びプロヒーローのエンデヴァー、マニュアル、グラントリノ…この六名には厳正な処分を下されなければならない」

 

「飯田が動いてなければネイティブさんが死んでたし、緑谷がいなけりゃ二人は死んでたぞ!規則守って見殺しにするべきだったって!?」

 

轟が叫ぶ

 

「結果オーライであれば規則はウヤムヤでいいと?」

 

うわ超絶ど正論

確かにその通りだが…

 

「……人を…助けるのがヒーローの仕事だろ!」

 

「これだから…君たちは卵だ、まったく…いい教育してるワンね雄英も、エンデヴァーも」

 

「この犬!!!」

 

「やめたまえ!もっともな話だ!」

 

やべぇ…超入りづらい…

 

「まぁ話は最後まで聞け!」

 

「以上が警察としての意見…で!処分云々はあくまで公表すればの話だワン!公表すれば世論は君たちを讃えるが処罰は免れない…汚い話公表しない場合はヒーロー殺しの火傷のけがをエンデヴァーがつけたものとし、彼を功労者にしてしまえばいいワン」

 

つまり…違反を握りつぶすってことか?

この声の人いい人じゃねぇかでもなんで語尾ワン?

 

「どっちがいい!一人の人間としては前途ある若者の"偉大なる過ち"にケチをつけたくないんだワン!!」

 

結果、3人のプロヒーローは監督不行届で責任を取ることになっていたが3人は厳正な処分は受けなくていいらしい

 

「…!君は!」

 

「俺もあの場にいた高校生です」

 

犬!?顔が犬!!?

 

「リューキュウの所の…」

 

「俺も過ちをしてた…だから謝らせてもらう」

 

「…君は謝らなくてもいい!君たちのような卵達がいるなんて!ヒーロー社会も安泰だワンね」

 

俺はこの後病室に入り3人と少し喋った

飯田が診察に行き緑谷が麗日との通話でいなくなり病室には俺と轟だけになった

 

「なぁ轟!職場体験終わったらどっか行こうぜ?蕎麦屋とか!」

 

「…あぁ」

 

「あいつら大丈夫かな?てか緑谷と麗日って付き合ってんのかな!学校帰ったら聞いてみようぜ!」

 

「…あぁ」

 

気まずいぃぃぃいいい!

轟と俺の温度差が太陽と冥王星くらいの温度差だよ!!

 

「…なぁ音原、あん時はありがとう」

 

「ケケケケッ!いいってことよ!人を助けるのは当たり前のことだしな!うっし!そろそろ俺は戻るぜ!」

 

俺はブラックホールに変身する

 

「音原」

 

「ん?なんだ?」

 

「今度うまい蕎麦屋に連れて行ってやる」

 

「…カカッ!ありがとよ!」

 

轟と約束して俺はリューキュウの元に戻る

 

 

 

 

「短い間でしたがありがとうございました!!!」

 

「相変わらず大きな声ね」

 

「ねじれ先輩!学校でもよろしくお願いします!!」

 

「うん、また会おうね音原くん」

 

「音原くん、君はそのカセット一つ一つを使い相性を考えて戦えばさらに強くなるよ!それと戦いの最中の油断をしないこと!」

 

俺は自分の気づいていない間に相手を舐めてかかることが多いらしい

 

「ケケッ!気をつけます!!」

 

「ねぇねぇ不思議、なんでケケケケッて笑うの?」

 

「さぁね!俺でもわかんねぇ!ケケケケッ!」

 

俺はリューキュウ事務所から出ようと歩く

が振り向き大きな声で

 

「リューキュウ!俺はここで学んだことを無駄にせずに頑張るぞ!そしてあんたよりも強くなる!そのあとどんどん強くなって俺は…俺はNo.1ヒーローになる!!」

 

リューキュウは笑いながら

 

「その時まで!楽しみに待ってるわ!頑張りなさい!ステカセキング!!」

 

「またいつか直で会おうぜ!!!」

 

ケケケケッ!と笑い俺は事務所を後にした

 

「彼…きっと強くなるわ」

 

「うん、私も彼に負けないよう頑張るね」

 

「リューキュウ!ステカセキングは?」

 

「えっ?彼なら今出て行ったわよ?」

 

ふぃー!ギリギリセーフ!事務所から駅まで近くてよかったぜ!

電車に俺は乗り椅子によしかかる

 

俺はカバンを漁りケータイで歌を聞こうとすると…

 

「あれ?あっ!!しまった!!」

 

 

 

「あいつ更衣室にパジャマのズボンか?忘れてるぞ?」

 

「あちゃー…ねじれ、明日雄英で渡してあげれる?」

 

「うん、いいよー」

 

 

「俺のパジャマのズボンがぁぁあ!」

 

ロケーションムーブで取りに行こうかな…

いやでもなぁ…

 

「ケケケッ!これは早い再開になりそうだ……」

 

俺は新幹線の中でズボンのことを考えながら

眠りについた

 




次回から期末テスト編を書いて行こうと思います!

これからもよろしくお願いします!!

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