轟音響かすヒーローになりたくて   作:鉄仮面さん

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次回からついに林間合宿編です!

ペースはダウンしますけど…



25話 謎の力/楽しいはずの休日

 

「うん?…はっ!試験は!!?」

 

目がさめるとテントの中にいた

そこには緑谷、轟、八百万がいる

 

「あ!音原くん!起きたんだね!」

 

「緑谷!テストは!!俺たちはどうなった!!いててて…」

 

「…覚えてないの?音原くん」

 

「どう言うことだ?覚えてないって…」

 

 

 

「相澤くんがやられたからな…私もウカウカしてられないな…よし!埋めるか!!」

 

俺が倒れた後2人ともボコボコにやられたらしい

 

そのあと爆豪が最大火力を打ちまくり緑谷をかばいながらも戦い続けていた

しかし爆豪にも限界がきて爆豪は気絶し

オールマイトは緑谷に殴られるも2人を捕まえ、地面に埋めようとした時

 

「おい…貴様、そこを退け」

 

「ん?音原少年!君にはまた眠っててもらう…」

 

オールマイトの前に変身した俺が現れオールマイトを蹴り飛ばしたらしい

 

そのあと変身が解けて倒れた俺を緑谷が運んでゴールした

 

「俺全然覚えてねぇぞ…変身ってどんな変身だ?」

 

「えっ…?しっかり見てないから覚えてないけど色は銀色だったよ?」

 

銀色…ってことはシルバーマンか

でも俺なんで記憶が消えたんだ?

無意識のうちにオールマイトを蹴っ飛ばした?

 

「まぁ無事に終わったんだろ?爆豪は無事か?」

 

「治癒してもらってたから大丈夫だと思うよ」

 

「そっか…俺トイレしてくるわ、てかここどこ?」

 

「あそこの扉あけて右に曲がったらあるよー」

 

「ありがとうございますリカバリーガール、えっとー?ここを右に曲ガール?」

 

俺はトイレで用を済ませちゃんと手を洗いモニター室に入ろうとすると何かが落ちる

 

「ん?なんだこれ?鉄?さっきのとこで服ん中入ってのか?」

 

俺は銀色の破片をポケットにしまいモニター室で残りの人の試験を見ていた

 

 

「いやー!疲れた疲れた!帰ろうぜ響香!」

 

「うん…でもあんたよくオールマイト相手に勝てたよね」

 

「いやそれがよ…なんかおかしいんだ」

 

「え?何?どっか悪いの?」

 

オールマイトと俺と爆豪と緑谷でVTRを見て感想戦をした時だった

 

「音原少年!まだ見てない姿もあるとは思っていたがこんな姿まであるとはな!」

 

「いや…オールマイト、俺こんなのになれません…」

 

「「え?」」

 

「はぁ?お前何言ってんだ?自分の変身できる姿も把握してねぇのかよ」

 

「いや、俺の変身できるカセットの数は39個!それに全部変身したことある!でもそのカセットの中にこんな奴はないんだよ!」

 

なぜかここだけ画質が悪くて全然見れない…

けどシルバーマンではないよな?なんかマントもきてる…

俺は思い出せない…この姿はどこかで見たことがあるんだが…

 

「ってな感じでなんか知らない変身してて俺の記憶はすっからかんなわけよ」

 

「なにそれ怖っ」

 

「怖いけどよ…なんかカッコ良くねぇか!謎の力だぜ!?超イカすじゃん!!」

 

「はいはいそうですねー」

 

「おいそんな反応すんなよ悲しいじゃねぇか!」

 

 

 

翌日

 

「皆…土産話っひぐたのしみに…ううしてるっ…がら!」

 

「まっまだわかんないよ、どんでん返しがあるかもしれないよ…!」

 

「緑谷それ口に出したらなくなるパターンだ」

 

「おい、お前ら泣くなよ…土産話はちゃんと持ってきてやるさ!ケケケケッ!」

 

「「「「音原てめぇぇええ!!!」」」」

 

4人が俺を追っかけてくるが俺がスラスラと避け続ける

 

「わかんねぇのは俺もさ、峰田のおかげでクリアはしたけど寝てただけだし…とにかく採点基準が明かされない以上は…」

 

「同情するならなんかもう色々くれ!!」

 

「なら俺が土産話くれてやるよ!ケケケだっ!!!?」

 

「あんたからかいすぎたよ、ほら謝んな」

 

俺が再びからかいにいくと耳郎にヘッドロックされた

 

「ごべんばざい…」

 

シヌーサ!これシヌーサ!!

俺がタップしていると扉が開き

 

「予鈴がなったら席につけ…って音原なにしてる」

 

俺は教卓前で倒れている

 

「耳たぶが長い悪魔に超絶ヘッドロックされました…」

 

「早く席に座れ」

 

俺はフラフラしながら席に座った

 

「おはよう、今回の期末テストだが残念ながら赤点が出た…したがって…」

 

まぁ相澤先生のことだなんかあるだろ

緑谷の言ってたどんでん返しとかな

 

「林間合宿全員で行きます!」

 

「「「「どんでん返しだぁぁあ!」」」」

 

ほらね?くると思ったよ!ケケケケッ!

もしなかったら俺はガチであいつらに謝りに行くけどな!

 

「筆記はゼロ、実技で切島、砂藤、上鳴、芦戸、あと瀬呂が赤点だ」

 

「行っていいんすかおれらぁ!!!」

 

「今回の試験、我々敵側は生徒に勝ち筋を残しつつどう課題と向き合うかを見るよう動いた。でなければ課題云々の前に詰むやつばかりだったろうからな」

 

「本気で叩き潰すと仰っていたのは…?」

 

「追い込むためさ、そもそも林間合宿は強化合宿さ、赤点とったやつこそここで力つけてもらわなきゃならん…合理的虚偽ってやつさ」

 

「「ゴーリテキキョギィイー!!」」

 

4人ともぎゃあぎゃあ騒ぎまわってる

 

「またしてやられた…!さすが雄英だ!しかし!2度も虚偽を重ねられると信頼に揺らぎが生じるかと!!」

 

「わぁ水差す飯田くん」

 

「確かにな、省みるよ。ただ全部嘘ってわけじゃない、赤点は赤点だ…お前らには別途に補修時間を設けてる。ぶっちゃけ学校に残って補修よりキツイからな」

 

おーっとさっきまで喜んでたやつらの顔が暗くなったぞ

 

「じゃあ合宿のしおりを配るから後ろに回してけ」

 

 

 

 

 

「まぁ何はともあれ全員で行けてよかったね!」

 

「そうだな尾白!まぁ赤点の奴らは補修時間あるけどな!ケケケケッ!」

 

「一週間の強化合宿か!」

「結構な大荷物になるね」

「水着とか持ってねーや色々買わないとな」

 

「あ、じゃあさ!明日休みだしテスト明けだし…って事でA組みんなで買い物行こうよ!」

 

「お、いいな!何気にそういうの初じゃね?」

「おい爆豪、お前もこい!」

「は?行くかかったりぃ」

「轟くんも行かない?」

「休日は見舞いだ」

「ノリが悪いよ空気読めやKY男共ぉ!!」

 

「響香は行くのか?」

 

「ウチも行こうかな、大きめのキャリーバッグ買わないとだし」

 

「俺は虫除けとか欲しいから行くかな」

 

「なら一緒に行こうよ」

 

「おーいいぜ…お前ロケーションムーブあるからだな?」

 

「ばれたか」

 

「いやばれたかじゃねぇよ!あれ疲れるんだぞ意外と!!」

 

 

 

 

「ってな感じでやって来ました!県内最多店舗数を誇るナウでヤングな最先端!木椰区ショッピングモール!」

 

「腕が6本のあなたにも!ふくらはぎ激ゴツのあなたにも!きっと見つかるオンリーワン!」

 

結局ロケーションムーブで来ちゃったよ…

 

「ありがと響也、送ってくれて」

 

「ケケケケッ!その代わり後でジュースな?」

 

「お?アレ雄英生じゃん!?一年!?体育祭ウェーイ!!」

 

「うぉぉまだ覚えてる人いるんだぁ」

 

「ウェーーイ!」

 

「やめろ恥ずかしい」

 

ウェーーイと行って来た人に対してウェーーイと返す俺を響香が止める

 

ここでクラスのみんなとは一旦お別れ

時間を決めてそれぞれ自由行動することになった

 

「さて、虫除け虫除け〜…ってどこで売ってんだ?」

 

そう、こんなとこには来たことがない=迷子になる

やべぇ…誰かについてけばよかった

 

「あれ?音原くん?」

 

「おっ?麗日?なんでここに?」

 

「そりゃいるよみんなで一緒に来たんだもん」

 

「いやてっきり緑谷と一緒に行動すると思ってたからよ」

 

「ぶっ!!」

 

…ん?あれれ?この反応は?ケケケケッ!

 

「お前さては好きだな?」

 

「ちゃうし!別にデクくんのことは!!」

 

「あれ?俺は緑谷のことは言ってねぇけど?」

 

「あぁ!!!」

 

「ケケケケッ!いいと思うぜ?あいつは優しいしお前のこと大切にしてくれると思うぜ?」

 

「本当にそんなんじゃ…あっ!それなら音原くんは響香ちゃんのことどう思っとるん?」

 

お?こいつも仕掛けて来たな

 

「俺か?俺はあいつのこと好きだぜ?」

 

「えっ!?えぇえ!!」

 

「おいお前から聞いて来といてそれはないだろう」

 

「いやごめん、本当に言うとはおもっとらんくて…」

 

「あいつは強いし、誰よりも頑張ってると思うしな!それに…」

 

「それに?」

 

「太ももがいい!」

 

音原響也=太ももフェチ

 

「音原くん…なんか変わっとるね」

 

「そうか?ケケケケッ!それより緑谷呼んでこようぜ?あいつ多分1人だろうし」

 

「それもそうやね…行こうか!」

 

 

 

「向かう前に虫除けとか買っちゃったね…」

 

「意外と遅れちまったな…もういねぇかな?緑谷」

 

すると円型ベンチに黒いパーカーを着た男と緑谷が座ってる

 

「お、いたじゃん緑谷」

 

「でも終わりに座っとる人誰?」

 

その瞬間、嫌な予感が走る

まさか…

俺は走って緑谷のところに向かう

麗日も後ろからついてきてるようだ

 

「デクくん?お友達…じゃないよね…?」

 

「緑谷、隣のそいつは誰だ!!」

 

「な、なんでもないよ!大丈夫!だから!来ちゃ駄目…」

 

「連れがいたか!ごめんごめん!じゃあもう行くわ、おって来たりしたらわかるよな?」

 

「なぁ、お前死柄木だな?なんでここにいる!!!」

 

「えっ?死柄木って…!!」

 

そう、死柄木はUSJ襲撃事件の張本人

敵連合の親玉…

 

「…知らないな、それより気をつけな?次会った時は殺すと決めただろうから」

 

死柄木はどこかに歩いて行き姿を消した

この後ショッピングモールは一時閉鎖

緑谷は警察の方々に連れて行かれた

俺たちの楽しいはずの休日は敵によって潰された

 




自分でもワクワクしていた林間合宿編です!

皆さまにも楽しんでいただけるよう頑張ります!!

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