轟音響かすヒーローになりたくて   作:鉄仮面さん

34 / 56
お盆なので投稿ペースが遅いです

16日辺りからまた2話投稿になると思います!


31話 悍ましい気迫

「ついた!神野区!!この街のどこかに奴ら潜んでんのか…」

 

「人多いな…」

 

「よし!切島!!急いで探すぞ!」

 

「おう!さァどこだ八百万!!!」

 

「お待ちください!ここからは用心に用心を重ねませんと!!私たち敵に顔を知られているんですのよ!!」

 

俺と切島が全力で探しに行こうとすると八百万にストップされる

 

「うん!オンミツだ!!」

 

緑谷が両手を顔の前でクロスしササッと動いている……X-フォース

 

「しかしそれでは偵察もままならんな…」

 

「そこで私…提案がありましてよ?」

 

八百万が指差した方向は激安の王道、鈍器・大手(ドンキ・オオテ)を指差している

 

「なるほど…変装か」

 

轟:ホストみたいになってる、カツラで髪を隠している

 

飯田:髪の毛をオールバックにしメガネをとってつけひげ、オーバーオールのズボンとリボン

 

切島:髪を下げ頭の両サイドにツノ、ジャケットを着ている

 

緑谷:グラサンとあごひげ、三角のグラサン

 

八百万:ホステス、ピンクの肩出した服着てる

 

俺:馬の被り物、タンクトップ、おもちゃの銃

 

 

「夜の繁華街!子供がうろつくと目立ちますものね!」

 

「おいちょっと」

 

「パイオツカイデーチャンネーイルヨー!」

 

「おい?」

 

「八百万、創造で作ればタダだったんじゃねぇのか?」

 

「おいぃぃい!話聞けや!!!なんで俺の格好こんなんだよ!!荒野○動か!?荒野○動なのか!!?」

 

「お、落ち着いてよ音原くん!」

 

「落ち着けるか!今すぐサッカー場とかセントラルシティーとかに降りてこいってか!?」

 

「まぁとりあえず動こう!音原くん!!」

 

「お、雄英じゃん!!!」

 

やべバレたか!?

 

「おっ…オッラ!」

 

《では、先ほど行われた雄英高校謝罪会見の一部をご覧ください》

 

《この度…我々の不備からヒーロー科1年生27名に被害が及んでしまったこと、ヒーロー育成の場でありながら敵意への防衛を怠り社会に不安を与えたこと謹んでお詫び申し上げます、誠に申し訳ございません》

 

「メディア嫌いの相澤先生が…」

 

「まじかよ…」

 

《HNAです、雄英高校は今年に入って4回生徒が敵と接触しています、今回生徒に被害が出るまで各ご家庭にはどのような説明をされていたのか又具体的にどのような対象を行ってきたのかお聞かせください》

 

体育祭開催の件から雄英の基本姿勢知ってるはずだろうが!!

 

「悪者扱い…かよ…」

 

緑谷も口から本音が出ていた

 

《周辺地域の警備強化、校内の防犯システム再検討、"強い姿勢"で生徒の安全を保障する…と説明しておりました》

 

「は?守れてねーじゃん」

 

「何言ってんだこいつら」

 

結果が全て…空気が淀んでいく…

 

「お前ら行くぞ、早く敵探しに」

 

「う、うん…」

 

クソが…!なんで先生たちが責められる!!

意味が分からねぇよ…

 

俺は怒りを抑えながら八百万のデバイスが示す場所に向かった

 

 

 

「ここが発信機の示す場所ですわ」

 

「ここがアジト…いかにもだな!」

 

「確かにアジトっぽいけどよ…なんか暗すぎねぇか?」

 

「アジトが明るすぎたらバレるだろ?」

 

「いや確かにそうだけどよ…人がいるなら明かりの一つや二つはついてても良くねぇか?」

 

「確かにそうですわね…ですが私の確認した限り的は丸一日ここから動いてません」

 

動かないねぇ…敵連合姿を隠すのに手一杯か?

 

「敵がいるからと言って爆豪さんがいるとは限りません…私たちが今どれだけか細い情報でここに立っているか冷静に考えてみてください」

 

「耳郎くんや葉隠くんのようなスニーク活動に秀でた者はいない、少しでも危険と判断したらすぐ止めるぞ、友であるからこそ警察への通報も辞さんからな」

 

「ありがとう…飯田くん」

 

「ねぇ俺のこの馬スクいつまでつけてればいいの?」

 

「できる範囲で出来ること…考えてみよう」

 

俺への返事は返ってこず緑谷がブツブツとゾーンに入った

 

「久々に見るなブツブツ」

 

「緑谷さんって感じがしますわ」

 

 

 

 

 

 

「さっき音原が言ったみてぇに電気付いてねーし中に人のいる感じはねぇな」

 

「気を隠すなら森の中…廃倉庫を装ってるわけだな」

 

「正面のドアの下に雑草が茂ってる…他に出入口があるのか?どうにか中の様子を確認できないものか…」

 

緑谷の観察力は凄ぇよな気付きそうで気づかない場所とかからも考えるし…

 

「おい」

 

みんなびくっとなり恐る恐る後ろを見ると

 

「ホステス〜!何してんだよホステス〜!!オレ達と飲みましょ〜」

 

「やーめとけバカ」

 

「オッラ!!!」

 

「ぱ、パイオツカイデーチャンネー!!」

 

「ん?なんでここに馬がいるんだー?」

 

あぁ…絡まれたよ

 

「オレ乗っけて走ってくれよ〜おい〜」

 

「轟達先あっちで作戦考えてくれ」

 

「わかった」

 

轟達が離れた瞬間オレはカセットを入れて変身する

 

「ミラージュ!!!」

 

オレがそう叫ぶと周りに綺麗な女の人たちが現れ酔っ払いはそっちにつられて行く

なお酔っ払いにしかこの女の人たちは見えていない

 

 

「ふぅ…解除っと!お前ら作戦はなんだー?」

 

「裏に回ってみよう、どれだけか細くても僕らには情報がない」

 

なるほど…確かに人目なんて無いし堂々捜索できるな

俺たちは廃工場の横のスペースを見つけそこから裏に回って行くことにした

 

「狭いですわ…つっかえそう…」

 

ひゃー!胸がでかくて引っかかりそうなんて聞いたことねぇよ!

 

「安全を確信できない限り動けない…ここなら人目はないし…あっ!あの高さなら中の様子見れそうだよ!!」

 

「でも中は真っ暗だぞ?どうやって見るんだ?」

 

「それなら私が暗視鏡を…」

 

「八百万!それ俺持ってきてんだな実は」

 

「ええ凄いなんで!!?」

 

「アマゾンにはなんでもあってすぐ届くんだ」

 

アマゾン最強説ここにありだな…

 

「一つしか買えなかったけどやれること考えた時に…いると思ってよ」

 

「切島…漢だな!!!」

 

「でもそれめっちゃ高いやつじゃない?僕もコスチューム考えてた時にネットで見たけど五万くらいしたような…」

 

「値段はいんだよ言うな」

 

「よし緑谷と切島が見ろ、俺と飯田で担ごう」

 

「八百万は覗かなくていいのか?俺担いでやるぞ?」

 

「えっ!いや…見えてしまうので…」

 

「見える?何が?あっ、スカートの下ってこと?」

 

なるほど納得したわ

 

「様子を教えたまえ、切島くんどうなってる!?」

 

「んあー…汚ーだけで…特には…うおっ!!!」

 

「切島くん!?」

 

切島が突然グラっと倒れそうになる

 

「大丈夫か!?何があった!」

 

「切島、何見えた!!」

 

「緑谷、左奥!!見ろ!」

 

切島から緑谷へ暗視鏡が渡された緑谷は切島に言われて左奥を見る

 

「ウソだろ…あんな無造作に…」

 

「おい緑谷!何があったんだよ!!!」

 

「脳無が沢山いるんだ!」

 

は?脳無?あの脳無か!?それがたくさんだと!?

 

「爆豪は!?敵は!?」

 

「脳無しか見えない…ここはアジトじゃなくて脳無の保管庫…」

 

「どうするんだ?」

 

「引き返そう、ここに爆豪くんがいないなら俺たちにできることは…」

 

「お、おい!あれってMt.レディか!?」

 

切島が指を指すとそこにはすでに巨大化した状態のMt.レディがいた

そしてMt.レディは足を高く上げて一気に振り下ろす

 

「いたたた、どうなっているんだ?」

 

「Mt.レディに…ギャングオルカ、No.4のベストジーニストまで」

 

「虎さんもいますわ」

 

「ヒーローは俺たちなどより早く動いていたんだ…」

 

「すんげぇ…」

 

「さぁ、すぐに去ろう!俺たちにすべきことはない!!」

 

「オールマイトの方…かっちゃんはそっちにいるのか」

 

「オールマイトがいらっしゃるのなら尚更安心です!さぁ早く…」

 

「待ってくれ八百万、なんかよ…嫌な予感がする」

 

久しぶりに来たこの嫌な予感だが何かおかしい

今まではなかったが鳥肌や震えが治らない

 

「音原さん?どうしたのですか?」

 

「わからない…でも…」

 

そう言った瞬間だった

俺らの後ろからとんでもなく大きい爆風と爆音が起こる

 

後ろにいる男の気迫…それは俺たちに死を錯覚させるほど恐ろしく…悍ましいものだった

 




お気に入り登録をしてくれる方が200人を超えました!

とても嬉しいです!ありがとうございます!!

これからも頑張って投稿していくのでよろしくお願いします!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。