轟音響かすヒーローになりたくて   作:鉄仮面さん

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今日は忙しくなりそうでこの1話だけの投稿となります!!




仮免試験特訓編
33話 始まる寮生活


 

「体には気をつけろよ!元気でな!」

 

「何かあったら連絡ちょうだいね?」

 

「ケケケッ!わかってるよ!行ってきまーす!」

 

そして始まる…雄英での新生活が!!

 

 

 

雄英敷地内校舎から徒歩五分の築三日

"ハイツアラインツ"ここが俺の…いや俺たちの新しい家だ

 

「でけー!」

 

「恵まれし子らのー!!」

 

「とりあえず一年A組、無事に集まれて何よりだ」

 

「みんな許可降りたんだな」

 

「私は苦戦したよ…」

 

「葉隠さんはガスで直接被害遭ったもんね」

 

「響也は?」

 

「ん?俺か?親父蹴っ飛ばして許可もらったぜ?ケケケケッ!」

 

「何してんのあんた」

 

「無事に集まれたのは先生もよ、会見見たときはいなくなってしまうのかと思って悲しかったの」

 

「うん…」

 

「俺もびっくりさ、まァ色々あんだろうよ…さて!これから寮について軽く説明するがその前に一つ、当面は合宿で取る予定だった"仮免"取得に向けて動いていく」

 

仮免…ヒーローに一歩近づけるとんでもないチャンス!!!頑張らねーと!!

 

「そういやあったなそんな話!!!」

 

「色々起こりすぎて頭から抜けてたわ」

 

「大事な話だいいか」

 

いつも真剣な相澤先生の顔がさらに真剣な目つきになる

 

「轟、切島、緑谷、八百万、飯田、音原…この5人はあの晩あの場所へ爆豪救出に赴いた」

 

全員が俺たち5人の方を驚いた目で見る

 

「その様子だと行く素振りはみんな把握していたワケだ…色々棚上げした上で言わせてもらうよ、オールマイトの引退がなければ俺は爆豪・葉隠以外全員除籍処分にしてる」

 

相澤先生の言葉で全員ビクッとなる

 

「彼の引退でしばらく混乱が続く…敵連合の出方が読めない以上今の雄英から人を追い出すわけにはいかないんだ…行った5人も把握しながら止められなかった12人も俺たちの信頼を裏切ったことには変わらない」

 

相澤先生の重い言葉が全員の心に突き刺さる

俺たちは次第に下を向き始める

 

「正規の手続きをし、正規の活躍をして信頼を取り戻してくれるとありがたい…以上!さっ!中に入るぞ元気に行こう」

 

(((いや待っていけないです)))

 

ヤベェみんな下向いてるよ、顔もなんか暗いし…そうだ!!

俺は上鳴の腕を掴むと爆豪が上鳴の襟首を掴む

 

「あり?爆豪も同じこと考えてる?」

 

「チッ…おいアホ面来い!」

 

「え?何!!?2人とも!!ちょヤダっ!!!!」

 

俺と爆豪は上鳴を草むらの中に引き込み

無理やり放電させる

 

「ウェ〜〜イ」

 

「前体育祭でこれみたからみんな笑うかと思ってさ!爆豪も同じだったんだろ?ケケケケッ!」

 

「ちげぇわ!切島!」

 

「んぁ?」

 

爆豪はポケットからお金を出し切島に渡す

 

「え?何!?カツアゲ!?」

 

「違ぇ、俺が下ろした金だ!…いつまでもシミったれられっとこっちも気分悪ィんだ」

 

「ケケケッ!友達思いのいいヤツだな!」

 

「っせぇ!黙れ変身野郎!!」

 

「ケケケケッ!黙らせてみな!」

 

爆豪は俺を追いかけ俺は爆豪を避けまくる

すると俺は何か硬いものにぶつかり倒れる

 

「いっててて…あっ!悪魔将軍!!許可もらったのか?」

 

「さっさと中に入れ」

 

「言われなくとも今入る!お前ら中入るぞ!」

 

 

 

 

「1棟1クラス、右が女子棟、左が男子棟と分かれてる。ただし一回は共同スペースだ、食堂や風呂・洗濯などはここで」

 

中は思ってた通りきれいだな…

ん?昨日青鬼してたから言いたくなったんだよ!

 

「広キレー!!そふぁぁああ!」

 

「中庭もあんじゃん!」

 

「豪邸やないかい」

 

「麗日くん!!」

 

よし!みんなの元気戻ったな!ウルトラハッピー!!

 

「聞き間違いかな?風呂・選択が共同スペース?夢か?」

 

「男女別だ。お前いい加減にしとけよ?」

 

「はい」

 

峰田がついに先生に怒られかけました

いや怒られたかな?

 

「あ、そう思えば悪魔将軍はどこに住むんだ?」

 

「お前の部屋に決まっているだろう」

 

「ファッ!?」

 

「なんだ?何か不満か?」

 

「いや不満でしかないよ!!220センチの大男が同じ部屋だよ!?」

 

悪魔将軍は何も言わずにズンズンと歩いて先に俺の部屋に行った

 

「響也の知り合いもここに住むの?」

 

「あぁ!あの人な!俺の専門コーチなんだよ!ケケケケッ…」

 

「ヘェ〜音原そんな人いるだ!凄いね!」

 

「おいお前らすら次行くぞ、急げ」

 

俺らはエレベーターに乗り2階に行く

 

「部屋は2階から1フロアに男女各4部屋の5回建て、一人一部屋、エアコン・トイレ・冷蔵庫にクローゼット付きの贅沢空間だ」

 

「ベランダもある….凄い!!」

 

「我が家のクローゼットと同じくらいの広さですわね…」

 

「ケケッ!お前の家豪邸だもんな!また今度ハロッズ?手の飲みに行ってもいいか?」

 

「はい!もちろんですわ!」

 

「豪邸やないかい!」

 

またも麗日がパタンと倒れる

こいつこれから先体持つか?

 

「部屋割りはこちらで決めた通り、各自事前に送ってもらった荷物が部屋に入ってるから…とりあえず今日は部屋作ってろ明日また今後の動きを説明する以上解散!」

 

「「「ハイ!先生!!!」」」

 

「あ、あと音原お前だけは女子寮の2階の2部屋だ」

 

「ヘーイ…へいっ!?えぇなんで!!?」

 

「悪魔将軍がいるからお前の部屋は2部屋分の大きさになってる、男子棟は一部屋しか開かなかったからな」

 

「うわぁマジ!?俺ぼっちじゃん!!」

 

「羨ましい…!!」

 

「おい峰田聞いてたか!?俺は女子棟は女子棟でも2階の誰もいないところに行くんだぞ!!?」

 

「女子棟じゃねぇか!!!」

 

峰田が俺に飛びかかってくると悪魔将軍が峰田に魔のショウグンクロー(弱)をする

 

「ぎゃあああああ!」

 

峰田すまんが俺は止めないぞ?

 

「悪魔将軍!部屋片付けるの手伝ってくれー!」

 

「なぜ私がそんなことをしなければならんのだ」

 

なんか俺の知ってる将軍と違うからたまにこいつをあの"悪魔将軍"と忘れてしまう俺だった

 

 

 

 

 

 

「ふぃー…やっと終わった…」

 

まぁロフトベッドとソファとテレビ置くだけなんだけどね!あとカーペット!!

ちなみに悪魔将軍は椅子一つ置くだけ

パイプ椅子じゃないからな?

 

「やっと終わったかノロマめ」

 

「ノロマとかいうないうな、人間には辛い作業なのさ」

 

「人間?貴様は悪魔超人だ」

 

「おい!!前も言ったけど俺は人間だよ!」

 

「貴様はステカセキングだろ?」

 

「あっ…いや…まぁ…」

 

それ言われたら何も言えなくなるんだよ!!

今の俺は確かに残虐さを抜いたステカセキングだけども…

 

「なぁ将軍、俺が知ってる悪魔将軍ってさなんか冷酷非道って感じなのよ」

 

「何が言いたい?」

 

「いやーなんか優しいしさ…」

 

「私が優しいだと?笑えん冗談は言うな」

 

「ならさ、悪魔超人達のこと…どう思ってたんだ?」

 

これ禁句かな?でも聞いて見たいんだよなー

 

「奴らは私の可愛い部下だ、それだけだ」

 

「なら俺もその一員だな!ケケケケッ!」

 

俺がそう言うと悪魔将軍はフンっと言って俺に背を向ける

 

「おーい音原ー!部屋の片付け終わったかー?」

 

「ん?あぁ終わったぞー?」

 

「みんなでみんなの部屋見て回ってんだけどよー!お前の部屋も見せてくれよ!!」

 

「おー、いいぞー入れて鍵かけてないから」

 

するとゾロゾロとクラスのみんなが入ってくる

 

「あれ?意外と普通なんだ…って!音原の特別コーチいるじゃん!!」

 

「騒がしいな…早く出て行け」

 

「将軍…もう少しいいじゃねぇか、あ!そうだお前にクラスのみんな紹介するよ!」

 

「しなくてもいい」

 

「そんなこと言うなってほらこっち向きな?」

 

「向かん早く出て行け」

 

悪魔将軍をみんなのほうに向けようとしても

絶対に向かないというか向かせれない体重162キロあるんだぜ?それは動かせないよ

 

「はぁみんな悪りぃもう出て行ってくれ」

 

「分かったよ〜みんな次の部屋いこー?音原も来れたら来てねー」

 

芦戸がみんなに声をかけて部屋から出て行く

 

「これから一緒に暮らす仲間だからさ、お前も仲良くしとけよ」

 

「馴れ合いなど必要ない」

 

「はぁ…じゃあ俺はちょっと行ってくるわ!」

 

俺はみんなの部屋を見たいから自分の部屋を飛び出した

 

 

 

「おーい、今から誰の部屋見るんだー?」

 

「あ、音原!!今は耳郎の部屋見るんだよ!」

 

「あー響香の部屋か」

 

ガチャっと扉を開けて出て来たのは

 

「思った以上にガッキガッキしてんな!」

 

「こいつの実家?の部屋もこんなのだったぜ?ケケケケッ!」

 

「耳郎ちゃんはロッキンガールなんだねぇ!これ全部弾けるの!?」

 

「まぁ一通りは…」

 

「女っ気のねぇ部屋だ」

 

「ノン淑女☆」

 

上鳴と青山がそういうと響香がイヤホンジャックでドックンする

 

「なぁ響香!今度教えてくれよ」

 

「まぁいいけど…」

 

「あんがとな!よし!次の部屋は誰だ!?」

 

「次は私!」

 

葉隠の部屋はいかにも女子って感じの部屋

ぬいぐるみとかハートの椅子とか

この後芦戸と麗日の部屋も見て回ってけど

なんかふつーに女子って部屋だった

 

「そういや梅雨ちゃんは?」

 

「ほんとだ蛙吹さんいないね」

 

「あ、梅雨ちゃんは気分が優れんみたい」

 

「優れんのは仕方ないな…優れた時にまた見せてもらおうぜ!」

 

大丈夫かな梅雨ちゃん…風邪か?

 

 

 

 

 

「じゃ最後は八百万だな」

 

「それが…私見当違いをしてしまいまして…皆さんの創意溢れるお部屋と比べて…」

 

「おぉ!!!」

 

「少々手狭になってしまいましたの」

 

「デッケー!八百万!ちょっと寝させてぐぇ!!!」

 

響香に襟を思いっきり引っ張られる

 

「させるわけないでしょ」

 

「でもなんでこんなに大きなベッド?」

 

「私の使っていた家具なのですがまさかお部屋の広さがこれだけとは思っておらず…

 

((((お嬢様なんだね))))

 

 

そして決まる…第一回部屋王決定戦

まぁ俺は途中からだから投票しねぇけどね!

 

「それでは爆豪と梅雨ちゃんを除いた…第一回部屋王暫定一位の発表です!」

 

男子の部屋今度見せてもらおう

んー爆豪の部屋とかみてみたいな…

 

「投票数5票!圧倒的独走単独首位を叩き出したその部屋は…砂藤力道!!!」

 

えっ?砂藤!?あいつどんな部屋作ったんだ?

 

「ちなみに全て女子票!理由はケーキ美味しかったぁ!だそうです!!!!」

 

「「「部屋は!!!?」」」

 

え?これ部屋の王を決定させるんだよね!?なのにケーキ!?

 

 

「終わったか?寝ていいか?」

 

「うむ!ケーキを食べたので歯磨きは忘れずにな!」

 

「終わるまで待ってたんだ」

 

「俺食ってない…食べたかったなケーキ」

 

「また今度作ってやるよ!」

 

「砂藤!お前は神か!!」

 

よし、そろそろ寝るか!悪魔将軍も多分寝てる…あれ?あの人って寝るのかな?

 

「あっ!轟くん!ちょっと待って!それとデクくんも飯田くんもそれに切島くん八百万さん…音原くんもちょっといいかな?」

 

今呼ばれた全員でハイツアラインツの外に出ると後から麗日と梅雨ちゃんが一緒に出て来た

 

「梅雨ちゃんがみんなにお話ししたいんだって」

 

「…私思ったことはなんでも言っちゃうの…でもなんて言ったらいいのかわからない時もあるの、私が病院で言ったこと憶えてるかしら?」

 

「あぁ〜敵と同じってやつか?」

 

「そう…あの時は心を鬼にして辛い言い方をしたわ…それでもみんな行ってしまったと今朝聞いてとてもショックだったの…止めたつもりになってた不甲斐なさやいろんな嫌な気持ちが溢れて…」

 

「梅雨ちゃん…」

 

「なんて言ったらいいかわからなくなってみんなと楽しくおしゃべり出来そうになかったのよ…でも…それはさみしいの」

 

梅雨ちゃんの目から涙が溢れ始めてくる

 

「だから…まとまらなくってもちゃんとお話をしてまた皆んなとと楽しくおしゃべりできるようにしたいと思ったの」

 

梅雨ちゃん…

 

「梅雨ちゃんだけじゃないよ…みんなすっごい不安で拭い去りたくって…だから…部屋王とかやったのもきっとデクくんたちの気持ちはわかってたからこそのアレで…だから攻めるんじゃなくてまたアレ…なんというか…またみんなで頑張ってこう!ってやつさ!」

 

「梅雨ちゃん…すまねぇ!話してくれてありがとう!!!」

 

「蛙吹さん!」

 

「蛙吹すまねぇ」

 

「梅雨ちゃん君!!」

 

「あす…ゆちゃん!」

 

「梅雨ちゃん!ごめんな!!!今度みんなで飯食いに行こう!!俺奢るから!!」

 

クラスの奴ら…いつもの日常に戻そうとしてくれてたのか…明日あいつらにも謝んねーとな!!

 




これからももしかしたら1話投稿になるかもしれませんが
頑張って2話投稿できたらしようと思います!!


アドバイスや感想、よろしくお願いします!!

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