轟音響かすヒーローになりたくて   作:鉄仮面さん

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書きました!

明日は投稿をお休みしますが間に合ったら出します!




特別編 到着!!i・アイランド!!

「うぉぉぉ!たけぇ!飛行機なんて初めて乗るぜ!!」

 

「楽しみだね!音原くん!」

 

「あぁ!それに友達との旅行なんて初めてだし!!」

 

俺たちは昨日の特別講習の後オールマイトに誘われI・アイランドに行くことになった!

 

「なぁオールマイト!って寝てる…?」

 

はなちょうちんすげぇ…

 

「あ!見えてきた!オールマイト!オールマイト!!」

 

「オールマイト!起きろ!!着くぞ!!!」

 

「ん?……どうしたんだい?緑谷少年?音原少年?」

 

「見えてきたんだよ!目的地に!!」

 

「1万人以上の科学者たちが住む、学術人工都市"I・アイランド"!夏休み早々I・アイランドに行けるなんて!!夢見たいです!!」

 

「ほんとだよな!クゥー!早く見学したい!!」

 

「そんなに感激してくれるとは…誘ったかいがあるね」

 

「でもよ、本当に俺ついて来てよかったのか?」

 

「遠慮する必要などないさ。招待状には2人、同伴者を連れて来てもいいと書かれていたしね」

 

「同伴者って普通家族なんじゃ」

 

「俺は完全に無縁だし…」

 

すると俺たち二人の前に指を出し俺たちの言葉を遮る

 

「緑谷少年と私はワンフォーオールという特別な絆で結ばれている、音原少年はその秘密を知りながら我々を支えてくれる…この理由じゃダメかい?」

 

「「ダメな訳(ねぇ!)(ない!!)」」

 

『えー当機はまもなくIアイランドへの着陸態勢に入ります』

 

お!ついに着陸!!!

 

アナウンスが鳴り終わると同時にオールマイトはキョロキョロと辺りを見回してマッスルフォームになる

 

「ふぅ…なかなかにしんどくなるな…何せ向こうに着けば私は…マッスルフォームで居続けないといけないからね!!」

 

あー、そうか…この秘密知ってるのは俺と緑谷だけだもんな…

 

「さぁ!二人とも着替えるんだ!ヒーローコス、学校に申請して持って来ているんだろ?」

 

「「はいっ!!!」」

 

俺たちは急いでコスチュームに着替えた

 

「なぁ緑谷!とことん!楽しもうぜ!!」

 

「うんっ!!」

 

まぁ遊びに行くんじゃねぇけどな!

 

 

『ただいまより入国審査を開始します』

 

俺たちはヒーローコスチュームに着替え、動く歩道に乗って搭乗口を出る

 

「なぁ、ベルトコンベアの食べ物とかってこんな感じなのかな…」

 

「い、いきなりどうしたの音原くん…?」

 

「あぁいやなんでもない、なんか…ね?」

 

俺と緑谷が雑談しているとシャッターがあき入国審査室で全身スキャンされ空中にあるモニターに俺たちのパーソナルデータが映し出されて行く

 

あ、オールマイトの本名だ…てこりゃ見たらダメだな

俺は何となく下を向いた

 

「さて!突然だがここで2人にクエスチョン!!この人工島が作られた理由は?」

 

「えっ!?ん〜頭いい人たちを守るため?」

 

「音原くん!惜しい!この施設が作られたのは世界中の才能を集め個性の研究やヒーローアイテムの発明等を行う場所なんだ!この島が移動可能なのは研究成果や科学者たちを敵から守るためでその警備システムはタルタロスに相当する能力があって今まで敵による犯罪は一回もなくて…ブツブツ!!」

 

「「そういうの本当に詳しい(ね!君!!)(な!お前!!」」

 

すげぇな…ヒーローに関することには右に出る者がいないぞあれ…

 

『入国審査が完了しました。現在I・アイランドでは様々な研究、開発の成果を展示したI・エキスポのプレオープン中です。招待状をお持ちであればぜひお立ち寄りください』

 

すると前のゲートが開き俺と緑谷は「わぁー!!」と声を出す

 

「すげぇ!!なんだよここ!!」

 

「一般公開前のプレオープンでこれほど来場者がいるとは…」

 

「実際に見るとすごいですね!!」

 

すげぇ!水が文字になってる!!

俺が一人はしゃいでいるとオールマイトが俺を呼ぶ

 

「I・アイランドは日本と違って個性の使用が自由だからね、パビリオンには個性を使ったアトラクションも多いらしい。あとで行ってみるといいよ!」

 

「えっ!行っていいの!やったぜ!!」

 

「だが!はしゃぎすぎてはいけないぞ?」

 

「わかってるよ!!楽しみだ!!!」

 

「よし!ではホテルに行こう!場所は…」

 

オールマイトが大きな手で携帯を持ちホテルの場所を地図で確認していると案内のために近づいて来た女の人が

 

「I・エキスポへようこそ!…って!オールマイト!!?」

 

あーこのパターンなんか知ってる

 

「オールマイト!?」

「ナンバーワンヒーローの!?」

「本物だわ!!」

「画風が違う!!!」

「サインして〜!!!」

 

案の定、波のように人が流れて来て俺はホークマンに変身し緑谷を掴んで空を飛ぶ

 

「HAHAHA!!熱烈な感激をありがとう!サインは順番にね」

 

「すげぇ…あんなに人気なんだな…」

 

「さ、さすがオールマイト……」

 

 

 

 

「あそこまで足止めされるとは…約束の時間に遅れてしまうところだったよ…」

 

「顔中キスマークだらけだなオールマイト」

 

オールマイトは俺らに背を向けたままキスマークを拭っている

 

「オールマイト、約束って?」

 

「あぁ、久しぶりに古くからの親友と再開したいと思ったからなんだ。悪いが少し付き合ってもらえるかい?」

 

「オールマイトの親友ならどんな人か見てみたいし!」

 

「僕も喜んで!!」

 

「あ!ちなみに…」

 

オールマイトが俺たちに近寄ってきて耳打ちをする

 

「彼にはワンフォーオールや緑谷少年に個性を譲渡したことは話してないからそのつもりで…」

 

「あ、親友にも話してねぇの?」

 

「ワンフォーオールの秘密を知る者には危険がつきまとうからね…」

 

え?なら俺やばくね?

 

「そっか…そうですよね…」

 

緑谷が下を向いて拳を握っているのをみているとピョーンピョーンという音が聞こえる

 

俺たち全員でその方向を見ると金髪の女性がホッピングに乗ってこちらに手を振りながら向かってきている

 

「おじさまー!!」

 

おおおおじさま!?!?

 

「マイトおじさま!!」

 

えっ!?オールマイトが!?

 

「OH!メリッサ!!」

 

俺と緑谷は今の状況に追いつけてない

 

「なぁ…あれがオールマイトの親友?」

 

「多分…?個性で若く見えるとかかな?」

 

2人で頭にはてなマークを浮かべているとオールマイトがこちらの困りようにようやく気づく

 

「あぁ、すまん2人とも!彼女は私の親友の娘で…」

 

「メリッサ・シールドです!はじめまして!!」

 

メリッサが俺たちに手を差し出す

 

「「あっ!そういうことか!!」」

 

俺と緑谷で同じ反応をし、俺が最初に手を握る

 

「俺は雄英高校ヒーロー科の音原響也!よろしくな!」

 

「同じく雄英高校ヒーロー科の緑谷出久です!」

 

「雄英高校…じゃあマイトおじさまの!!」

 

「あぁ!生徒だぜ!!」

 

「未来のヒーロー候補生たちだ!!」

 

「すごい!マイトおじさまの教え子ということは将来有望ね!!」

 

「俺の名前、覚えとけよ?世界に轟音を響かすヒーローになるからよ!」

 

「轟音?」

 

「あぁ!俺の名前と言う名の轟音をな!」

 

「すごいのね…雄英高校の生徒はみんなこんなに夢が大きいの?」

 

「んー俺だけ?あとはここの緑谷!」

 

「あなたの夢は?」

 

「ぼ、僕の夢…は…オールマイトのようなヒーローになることです…」

 

「へぇ〜!どんな個性?」

 

「パ、パワー系の個性です!!」

 

おーおージロジロ見られてる、正直羨ましいぜ

 

「コホンッ!!メリッサ!そろそろ…」

 

「あ!ごめんなさい、つい夢中になって…」

 

メリッサはそういうと近くに自立していたホッピングを持ちボタンを押す

するとホッピングは光り始めひも状になりさらに小さくなる

 

なにあれかっこいい!!欲しい!!!

 

「なぁメリッサ!それあとでのせてくれねぇか!?」

 

「うんっ!いいよ!!」

 

 

 

俺たちは研究室の前に立っている

と、その前に俺はとてつもない尿意に襲われている

 

「なぁ、ごめんだけどトイレ行きたいっす」

 

「あ!この道をまっすぐ行って左に行ったらあるよ!」

 

「おう!ありがとう!!」

 

ここでみんなは覚えてるかな?俺が方向音痴だってこと

 

「あれ?あの人右に行っちゃった…」

 

「音原くんは超がつくほど方向音痴なんです…」

 

「えっ!…ついてってあげればよかったかな…?」

 

 

 

ありゃ?ここどこ?

 

トイレを済ませた俺は元の場所に戻れずウロウロしていた

俺は携帯を取り出し緑谷に電話する

 

「……あ、もしもし!緑谷か?迷子になっちゃった」

 

『そうだろうと思ってたよ…入ってきた入り口にいるからそこにきて』

 

「わりわり!今向かうわ!」

 

 

〜15分後〜

 

「やっと着いたー」

 

「本当に方向音痴なのね…」

 

メリッサが苦笑いしながら俺に話してくる

 

「違うぜ?俺は超方向音痴」

 

「あ!カイジュウ・ヒーローゴジロだ!!」

 

噴火などの大規模自然災害で活躍するヒーローだ

 

「本物見たのは初めてじゃ!」

 

「個性がすげぇ!!」

 

え?これ千○?千○だよね?握手して…

 

「音原くん!あそこのパビリオン行こう!」

 

俺はメリッサと緑谷に引っ張られてサッカーのスタジアムのようなパビリオンに連れて行かれる

 

「その前に!その前に握手!千○に握手させて!」

 

 

 

 

「うわぁ!最新のヒーローアイテムがこんなに!!」

 

「見てみてデクくん!それに…音原くん!」

 

「響也でいいぜ、メリッサ!」

 

「わかった!響也くん!これみて!この多目的用モービル飛行能力はもとより水中行動も可能なの!」

 

「すげぇ!!!」「すごい!!!」

 

あれにも乗りてぇ

 

 

 

「次はこれ!この潜水スーツは深海7,000メートルにまで耐えられるの!」

 

「深い…!」

 

緑谷…なんかボーちゃんみたいだったぞ?それにべったり張り付いてる……

それにしてもすごいな…流石にアトランティスやマリーンマンでも無理だよな7,000メートル

 

 

 

「このゴーグルは36種類のセンサーが内蔵されてるわ!!」

 

すると空中のモニターの中でも一番大きなモニターに緑谷の驚き顔が映る

 

「ケケケケッ!なんて顔してんだあいつ!!ケケケケッ!!」

 

そして緑谷がゴーグルを外してこっちに近づいてくる

 

「実はねほとんどのものはパパが発明した特許をもとに作られてるの!」

 

「メリッサの父さんが!?そりゃすげぇ!!それより父さんって?」

 

「あぁ、音原くんいなかったもんねその時。メリッサさんのお父さんはデヴィットシールド博士だよ!」

 

デヴィットシールド…え!?

 

「デヴィットシールド!?オールマイトのコスチュームとか作ってるあの!?」

 

「そうだよ!!」

 

「すげぇぇぇえ!!!」

 

「ふふっ!ここにあるアイテム一つ一つが世界中のヒーロー達の活躍を手助けするの!」

 

「父さんのこと尊敬してんだな…ケケケケッ!緑谷!お前と同じだな!」

 

「ちょちょ!音原くん!!」

 

「なんだよ別にいいだろ?」

 

「あ!メリッサさん!メリッサさんってここのアカデミーの…」

 

「うん!今ここの3年生」

 

「I・アイランドのアカデミーって言ったら全世界の科学者志望憧れの学校じゃねぇか!」

 

「私なんかまだまだだよ…もっと勉強しなきゃ…」

 

「ぼくも…オールマイトのようになるために頑張らなきゃ…」

 

な?似た者同士だろ?

 

「デクくん本当にマイトおじさまが大好きなのね!さっきはすごい勢いでびっくりしちゃった!」

 

「あっ!すいません!ついクセで…」

 

こいつらはたから見たらカップルだな…いちゃつきやがって…

 

「なぁーメリッサ?このエキスポが終わっても俺と一緒に…」

 

俺が冗談で口説いていると頭を思いっきり叩かれる

 

「ってぇ!!誰だよ!!え!?」

 

俺は驚いた

何故って?いるはずのない耳郎がいたから

 

「じ、耳郎!?なんでこんなとこに…ででででで!!」

 

俺は耳郎にいきなりいきなりチョークスリーパーされる

 

「あんたこんなとこに来てまでナンパ?いい度胸ね」

 

「ででででで!!ギブギブ!!!ごめんごめん!!本当にやばい!!落ちる!!」

 

「響也くんと彼女…付き合ってるの?」

 

「えっ!?いや…僕にはわからないです……」

 

「楽しそうやね…デクくん」

 

「えっ!?麗日さん!?どうしてここに!?」

 

あれ…?俺死にかけてるからかな…八百万と麗日が見える…

 

「響香さん!音原さんが死んでしまいますわ!」

 

「えっ?あぁ!ごめん!!」

 

「ケケケケッ…ゲヘッゲヘッ!!はぁー死ぬかと思った…でもなんでお前らがいるんだ?」

 

「……あんたらが可愛いこと一緒にいたからつけてたの」

 

((恐るべし響香(耳郎さん)のイヤホンジャック!))

 

「お友達?」

 

「学校のクラスメイトでよ、髪の毛が黒くて短いのが俺の幼馴染の耳郎響香だ」

 

「なんかみんな誤解してるみたいで…」

 

「皆さん!私は今響也くんとデクくんに会場を案内してるの!私のパパとマイトおじさまが…」

 

「「わぁ〜〜〜!!!」」

 

俺と緑谷はメリッサを引っ張って3人から距離を置く

 

「オールマイトと一緒に来たってこと…内緒にしてくれ!」

 

「どうして?」

 

「色々事情がありまして…」

 

3人でヒソヒソ話していると後ろの女子3人が後ろからじーっと見つめている

 

多分誤解が深まってるな…

 

するとメリッサが立ち上がり女子3人の方へ向かい

 

「よかったらカフェでお茶しません?」

 

ナイス!ナイスメリッサ!!!

 

こうして俺たちはカフェへと向かった

 

 

 




多分今までで一番長いお話になりました

途切れ途切れで投稿していきます!

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