轟音響かすヒーローになりたくて   作:鉄仮面さん

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お久しぶりです!!

原作の方も進んできました!

そしてやりたいネタもできる時期となってきたので投稿します!!

これからも亀投稿ですがお許しを!!


43話 俺様のヒーローデビュー!

 

 

「………」

 

さ、3ヶ月…

 

約3ヶ月だぞ…!!俺の記念すべきヒーロー(ひよっこ)デビューの話を書くのに3ヶ月!

 

こちとらヒーロースーツの手入れしたりだとか、カセットのメンテナンスしっかりしてたのに…!!このヒーローデビューが失敗したら恨むぜ、鉄仮面のヤロー!!!

 

「音原くん?どしたん?」

 

「顔が険しいわよ?」

 

「ん?あぁ気にすんな!それよりお前たちもリューキュウの所にくるとはな!それより…指示が来るぞ」

 

「今だよー!3人とも!!!」

 

俺たちは空へとジャンプし麗日が瓦礫を浮かし梅雨ちゃんが長い舌で浮かせた瓦礫を叩きつけ、俺はアシュラマンで竜巻地獄を起こし瓦礫の威力、スピードを上げた

 

「「うわぁあああああ!!!」」

 

巨大な敵2人は瓦礫の下敷きになり動けなくなっていた

 

「よかったよー!ねぇよかったよかったァ!キンチョーした?」

 

「そりゃしますよ!でも…指示通りに動けるとこは流石俺さm」

 

「指示通りに動けました!」

 

「ケロケロ、意外と落ち着いてやれたわ」

 

俺の調子こきタイムが麗日と梅雨ちゃんにかき消される

 

「ねじれが連れてくるだけあって2人とも筋がいいね!音原くんも前よりカセットの使い方もよくなってるし、ねじれも転倒させるタイミング直ってきたよ!」

 

「「採用して頂きありがとうございます」」

 

「……あっ、ありがとうございます」

 

「ハイハイ」

 

「あ!ねぇリューキュウ、この2人の職場体験のヒーローダメだったの、1年生は実績多いとこじゃないとダメなの知ってた!?言ったっけ!?」

 

「あーだからリューキュウんとこ来たんだ」

 

「そう!波動先輩が紹介してくれたんよ!」

 

「学生といえどインターンで来たからには立派な戦力!あなたたちなら"あの案件"も活躍できそうね」

 

「アノアンケン?」

 

「あの案件…?なんかあるんすか?」

 

「えぇ…オールマイトの元サイドキックのナイトアイからチームアップ要請」

 

「「オールマイトの元サイドキック!?」」

 

「内容とかはわかるんすか?」

 

「指定敵団体『死穢八斎會』の調査及び包囲…敵連合に繋がるかもしれない大仕事よ」

 

「死穢八斎會…ねぇ…」

 

「さ、瓦礫の片付けしちゃいましょ」

 

「「「はい!!」」」

 

しっかしヤクザと敵連合が組む…とんでもねぇな…

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「おい切島!!!お前のヒーロー名ニュースのってんぞ!!すげぇ!!!」

 

「梅雨ちゃん、麗日! 後音原もニュース出てるよ!!」

 

「おー!知らなかった!!」

 

「うへぇー嬉しいなァ!本当だ…!!」

 

「どこで撮ったのかしら」

 

「すっごいね!もうMt.レディみたいにファン付いてるかもよ!」

 

「ケケケケッ!いやー!付いてくれたら嬉しいなぁ!!」

 

「ウチも行けばよかったなぁ、勉強との両立キツそうだったから…」

 

「まぁ学ぶペースは人それぞれだ!それに補修時間設けてくれるらしいからな!!」

 

「仮免といえど街へ出れば同じヒーロー…素晴らしき活躍だ!だが学業は学生の本分!!居眠りしちゃダメだよ!!」

 

「もちろん覚悟の上さ!!なぁ緑谷、切島!!」

 

「うん!!」

 

「おうよ!!」

 

 

 

そしてそれから数日後のある日

 

「お!!?緑谷!!お前も今日行くんだ!?キグーだな!」

 

「しばらく呼ばれなくなってやっと今日だよ…コスチュームはいらないって言われたけど…」

 

「あれ?お前らも今日なの?」

 

「音原たち!!!!お前らもか?」

 

「おーそうなんだよ」

 

この後俺たちと切島たちは行く駅も降りる駅も方向も全て同じだった

 

「あれ?ビッグ3もお揃いで…」

 

「あー!!分かったぞ!!チームアップするって話!!」

 

「「あー!!」」

 

女子2人は反応してくれたが男2人は反応をせず頭を傾げた

 

そしてナイトアイ事務所の中に行くと中には相澤先生を含めたたくさんのヒーロがいた

 

「リューキュウ、会議するって言ってたけどー何の!?」

 

「すぐわかるわ、ナイトアイさん。そろそろ始めましょう」

 

すると後ろの扉からメガネをかけスーツを着た男が現れる

 

「あなた方に提供していただいた情報のおかげで調査が大幅に進みました…死穢八斎會という小さな組織が何を企んでいるか知り得た情報の共有とともに協議を行わせてもらいます」

 

俺たちは会議室へと入りそれぞれの席へと座る

 

正直…有名なヒーローはいるがマイナーなヒーローの割合の方がデケェな…

 

すると青い肌のお姉さんがボードをもち喋り始める

 

「我々ナイトアイ事務所は約2週間ほど前から死穢八斎會という指定敵団体について…独自調査を進めていました!」

 

「キッカケは?」

 

「レザボアドッグスという強盗団の事故からです、警察は事故で済ませていましたが腑に落ちない点が多く追跡を始めました」

 

「私、サイドキックのセンチピーダーがナイトアイの指示のもと、追跡調査を進めておりました。調べたところ全国の組外の人間や同じ裏稼業団体との接触が急増しており、組織の拡大、金集めを目的に動いているものと見ています。そして捜査開始からすぐに……敵連合の一人、分倍河原 仁。

敵名トゥワイスと接触していました」

 

モニターには不思議なマスクをつけた男と額の真ん中に怪我をした男が写っていた

 

「尾行を警戒され追跡はかないませんでしたが警察に調査を協力していただき、組織間で何らかの争いがあったことを確認しました」

 

「連合が関わる話なら…ということで俺や塚内にも声がかかったんだ」

 

グラントリノが話すとケサギリマンが「その塚内さんは?」と聞いていた

 

なんでも他で目撃情報が入ったらしくそっちの方へ行っているらしい

 

この後ロックロックが話を早く進めるよう促すと大阪で活動しているファットガムが天喰先輩、切島に手を向ける

 

そして分かった新事実、八斎會の連中は個性を壊す"クスリ"を作っていたことがわかった

 

「そんなもんがあんのか…?」

 

「ケロ…怖いわ…」

 

「すみません!!質問いいすか!?その個性を壊すクスリって…相澤先生の…イレイザーヘッドの個性と似たような感じですか!!!?」

 

俺がナイトアイに問うと相澤先生が答えてくれる

 

「俺の個性とは少し違うんだ。俺の個性は個性因子を停止させるわけであって壊すわけじゃない」

 

「けどな!その個性を壊すクスリは個性因子を傷つけるものやったんや!幸い今は自然治癒で元通りやけど」

 

「その撃ち込まれたモノの解析は?」

 

「それが環の体に異常はなし!ただただ個性だけが攻撃された!弾を撃った連中はダンマリ、銃はバラバラ!弾も撃ったっキリしかなかった!ただ…切島くんが身を挺して弾いてくれたおかげで中身の入った一発が手に入ったっちゅーわけや!」

 

突然言われた切島はとても驚いていた

 

「切島くんお手柄や!」

 

「かっこいいわね」

 

「硬化だよねー!知ってるー!うってつけだね」

 

「そしてその弾ん中調べた結果、ムッチャ気色悪いもんが出てきた…」

 

「気色悪い…?」

 

「人の血ィや細胞が入っとった」

 

「は……?」

 

俺は驚きのあまり固まってしまった

 

つまりその弾の効果は個性ということ…

 

誰かが痛い思いをしているということだ

 

そしてここから話はどんどんと展開していく

 

切島が捕まえた男、その男が使用した違法薬物の流通経路を調べ上げ、中間売買組織の1つと死穢八斎會は繋がりがあった

 

そして…俺たちの倒した敵も個性強化薬物の粗悪品を使っていたらしい

 

だがまだ死穢八斎會を強制的に黒にしたく、こじつけている感じだと言われるとナイトアイは死穢八斎會の若頭、オーバーホールの個性の説明をし始めた

 

対象を分解し修復することが可能という力

 

壊し、治す個性、個性を破壊する弾

 

そしてオーバーホールには娘がいる

 

緑谷と通形先輩の話によるとその娘は手足におびただしい量の包帯が巻かれていたらしい

 

「まさか…そんなおぞましいこと…」

 

「超人社会だ…やろうと思えば誰でもなんだってできちまう」

 

「な、なんの話っスか?」

 

そして俺がポソッと喋る

 

「自分の娘を……娘の体を…銃弾にして…それを売っていた…?」

 

高校生全員の顔が驚いた表情になる…しかし緑谷、通形先輩の顔は汗が滝のように流れていた

 

「……実際に売買していたかわかりません。現代界では性能としてあまりに半端です…ただ、仮にそれが試作段階にあるとしてプレゼンのためのサンプルを仲間集めに使っていたとしたら…確信たる証拠はありません、ですが弾の完成形が個性を完全に破壊するものだとしたら…?」

 

「ヒーロー社会が…超人社会が崩れる…?」

 

「想像しただけでハラワタが煮えくり返る!!今すぐガサ入れじゃ!!」

 

「こいつらが保護してりゃ一発で解決だったんじゃねぇの?」

 

「全ては私の責任だ。二人を責めないでいただきたい。知らなかったとはいえ…二人ともその子を助けようと行動したのです…この場で一番辛く…そして悔しいのはこの2人なのです」

 

そして緑谷と通形先輩は立ち上がり

 

「「今度こそ必ずエリちゃんを保護する!!」」

 

「それが私たちの目的になります」

 

「はぁ…ガキがイキがるのもいいけどよ、推測通だとしてその核の女の子が本拠地から逃げ出しあまつさえがきんちょヒーローに見られてそのまま本拠地置いとくか?俺なら置いとかない。攻めてその子がいなかったら話になんねぇぞ?」

 

「たしかに…証拠がないなら攻められねぇ…」

 

「それに他の隠れ家の場所を把握しとかなきゃ…」

 

「そのためこの場にいる1人1人に可能な限りリストアップした死穢八斎會と接点のあるグループ・組織及び八斎會の持つ土地を探って頂き、拠点となり得るポイントを絞ってもらいたい!!」

 

「なるほど…だからマイナーなヒーローたちが多いのか…」

 

「えっ?どういうこと?」

 

「見てみろ、ここにいるヒーローの活動地区とリストがリンクしてるだろ?土地勘のあるヒーローが選ばれてる」

 

俺が麗日に小声で話すとファットが机を叩きナイトアイに大きな声を上げる

 

「オールマイトの元サイドキックな割に随分慎重やな!!回りくどいわ!!こうしてる間にもエリちゃんいう子も泣いとるかもしれんのやぞ!!」

 

「我々はオールマイトのようになれない、だから慎重に予測と分析をし助けられる可能性を100%に近くにしなければならない!!」

 

「焦っちゃいけねぇなぁ、下手に大きく出て捕らえ損ねたらどうする?火種がさらに大きくなりかねんぞ。それに一介のチンピラに個性破壊なんつー武器を流したのもそういう意図があってのことかもしらん」

 

「…か、考えすぎやろ!そんなことばっかいうとったら身動きできんくなるぞ!!」

 

この後もヒーロー達は各々の意見をいう

 

そこで相澤先生がナイトアイの個性で未来を見ればいいんではないか?というと

 

ナイトアイは自分の個性を説明を説明した上で否定した

 

ナイトアイの個性は未来予知

発動したら1時間の間その人の生涯を記録したフィルムのようなものを見ることができる

だが1時間経つと24時間のインターバルを要する

 

ナイトアイはロックロックに「俺の未来を見ろ!いくらでも回避してやる!!」といわれるが頑なに否定していた

 

「…とりあえずやりましょう、"困っている子がいる"、これが最も重要よ」

 

「娘の居場所の特定・保護、可能な限り確度を高め早期解決を目指します。ご協力よろしくお願いします」

 

ナイトアイは静かに立ち上がりヒーロー達に頭を下げた

 

 

 

 

俺たちは会議が終わった後、ミリオ先輩と緑谷からエリちゃんとのことを聞いていた

 

「そんなことがあったのか…」

 

「悔しいな…」

 

緑谷と通形先輩が頭を下げているのを見てみんなはとても心配していた

 

「おい!通夜でもしてんのかよ!!こういう時こそ前向いて行かねぇと!!」

 

「音原の言う通りだ」

 

エレベーターから相澤先生が降りてきて俺たちの元へ近づいてくる

 

「相澤先生…」

 

「あ、学外ではイレイザーヘッドで通せ。いやぁまぁしかし…今日は君たちのインターン中止を提言する予定だったんだがなぁ…」

 

「えっ!?」

 

「なんで今更!!!?」

 

「連合が関わってくる可能性があると聞かされたろ、話は変わってくる…緑谷、お前はまだ俺の信頼を取り戻せてないんだよ」

 

緑谷はハッとしまたうつむいてしまう

 

しかし相澤先生はのうつむいた方向にしゃがみ話を続ける

 

「残念なことにここで止めたらまたお前は飛び出してしまうと…俺は確信してしまった。俺が見ておく、するなら正規の活躍をしよう、緑谷」

 

「ケケケケッ!相澤先生かっくいー!!」

 

「お前もだぞスーパー問題児」

 

「す、スーパー問題児!?俺何した!?」

 

「3ヶ月の休み」

 

「それ俺じゃねぇ!!!」

 

その場にいた皆の顔に笑顔が戻った

 

相澤先生はやっぱりスゲェ

 

「とは言ってもだ。プロ同等かそれ以上の実力を持つビック3はともかく、お前たち5人の役割は薄いだろう。切島、蛙吹、麗日、音原、お前たちは自分の意思でここにいるわけでもない。どうしたい?」

 

「そりゃ愚問だぜイレイザーヘッド!行くに決まってんじゃねぇか!!」

 

「あんな話きかされてやめときましょとはいきません!!」

 

「イレイザーヘッドがダメと言わないのなら…お力添えさせてほしいわ、小さな女の子を傷つけるなんて許せないもの」

 

「…俺らの力が少しでもその子の為んなるんなら!!!やるぜイレイザーヘッド!!!」

 

「意思確認をしたかった。わかってるならいい。今回はあくまでエリちゃんというこの保護が目的、それ以上は踏み込まない…1番の懸念である敵連合の影、警察やナイトアイらの見解では良好な協力関係にはないとして今回同じ場にいる可能性は低いと見てる」

 

「ならもし連合がいて、そっちにも目的行ったら?」

 

「…そこまでだ」

 

「「「「了解です!!!!」」」」

 

全員の意思を確認し俺たちは寮へ戻った

 

俺は寮の部屋に戻りすぐに体操服に着替え悪魔将軍に訓練をしてもらった

 

必ず…エリちゃんって子を救ってみせる

 

 

 

 

 




3ヶ月ネタをしたかったからこんなに開けた…ということもありますがネタが思いつかなくなったというのもありました

これからはのんびりとなっていきますがそれでもよろしくお願いします

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