轟音響かすヒーローになりたくて   作:鉄仮面さん

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44話 決戦の日

44話 決戦の日

 

「うぉ!!!インターン組の動きにキレが!!」

 

「あいつら外でなんか掴みやがった!コラおい何掴んだかいえ!!」

 

「わりー言えねー!!!」

 

エリちゃんの居場所が特定されるまで俺たちは待機になった

 

それとインターンに関しては一切の口外を禁止された

 

作戦にはインターン組全員出る

 

それと悪魔将軍

 

悪魔将軍は俺の個性判定だし相当な戦力になる

 

「ステカセキング!!よそ見をするな!!」

 

俺は相変わらずの地獄の特訓

 

壁を登った後悪魔将軍とのスパーリング、そのあとはランニングをし、またスパーリング

 

しかし変わった点がある

 

俺が悪魔将軍といい勝負をできるようになってきたのだ

 

「ケケケケッ!俺だってパワーが2分の1になったあんたに勝てるようになってきたろ?」

 

俺と将軍が掴みあいながらそういう時将軍の顔に笑みがこぼれる

 

「……フッ、まだまだだ」

 

「あれ?今笑ったよね?」

 

俺がそう行った瞬間悪魔将軍の目がキッと釣り上がり顎に思いっきりつま先でケリを食らった

 

「グゲェ〜〜!!!!」

 

「笑ってなどおらん!!ほら立て!!」

 

「……わーってるっつーの!!ケケケケッ!」

 

 

 

 

そして待ちに待った食事の時間、俺はサササッとラーメン(塩味)を食べまた外に行き走り始める

 

「はぁ…!はぁ…!!」

 

くそっ…!!あいつらに前を向けなんていったがやっぱり怖ェ…!!

初めてのインターンとは比べ物にならないくらいに緊張し、悪寒がする!!

 

俺が真っ直ぐな道を走っていると後ろから足音が聞こえてきた

 

「……?」

 

不思議に思った俺は後ろを振り返ると響香がいた

 

「ねぇ…インターン…なんかするの?」

 

「悪りぃな!それについては言えねぇんだ!ケケケケッ!」

 

「……言えないならしょうがないけどさ…無理しないでね」

 

「おーっと?いつも悪魔将軍並みに悪魔のムネタイラスが優しくしてきダt…イダダダダダダダ!!!!?ごめんごめんもう言わねぇから!!首がちぎれルゥゥゥウ!」

 

「人が心配してあげたらあんたはそんなことしか言えないの!!?」

 

「ごめんなさい!!ごめん!!ほんとに頼む!!卍固め解いて!!!お前の太もも頭蓋骨砕ける勢いだぞ!!?ザンギエフか!?ストリートファイターに出てくるザンギエフなのか!?」

 

「あんたねぇ!!!!!」

 

「ぁあああああああ!!!」

 

俺の断末魔が夜の雄英に響き渡った

 

 

そして2日後の深夜

 

ヒタヒタヒタと足音が夜中の寮に静かに響く

 

俺は影の中を移動しみんなの足元から顔を出す

 

「カカッ!!お前ら来たな!!作戦決行日!!!」

 

「あぁ!!」

 

「明日、またナイトアイ事務所に集合…としか書いてないね…」

 

「なら今日はゆっくり寝ようぜ!んで!明日急いでナイトアイんとこ行こう!」

 

「「「了解!!」」」

 

 

 

そして翌日

 

ナイトアイ事務所にてエリちゃんがどこにいるかがわかった

 

その場所は………

 

「「「本拠地にいるぅ!?」」」

 

「なんだよ!!俺たちの調査は無駄だったってわけか!?」

 

「いえ、新たな情報を得られました」

 

「どうやって確信に至った!!」

 

ロックロックがナイトアイに問うとナイトアイは机の下から大人気アニメ『モーレツ!プリユア10!』のおもちゃを出した

 

「八斎會の構成員が先日近くのデパートにて女児向けの玩具を購入していました」

 

「はぁ!?」

 

「なんじゃそらァ…!」

 

「そういう趣味の人かも知れへんやろ!世界は広いんやでナイトアイ!!ちゅーか何でおまえも買うとんねん!!」

 

「いえ、そういう趣味の人間ならば確実に言わないセリフを吐いていた…その男は今のシリーズが何か把握もしていなければ『めんど』とまで言っていた…ここで私は予知を使った」

 

「使うのかよ!!」

 

「確信を得た時にダメ押しで使うと先日も行ったハズ」

 

「とにかくコレでようやっと決まりっちゅうわけやな」

 

「奴が家にいる時間帯は張り込みによりばっちりでございます」

 

「令状も出ている、後は…」

 

「緑谷くん!やるぞ!!やるんだ!!!」

 

「ナンテウゴキダ…」

 

「全力でサポートするぞお前ら!!」

 

その日は当日の作戦、配置を決め解散することになった

 

そして作戦開始当日

 

俺は悪魔将軍を連れて八斎會の本拠地へ向かった

するとそこには何十人という警察官、プロヒーロー

 

「……はぁ」

 

「何ため息ついている。しゃんとしろ」

 

「んなこと言ったってよ!!緊張してんだ!」

 

「皆!隠ぺいの時間を与えぬためにも全構成員の確認、補足等可能な限り迅速に行いたい!!少しでも怪しい」

 

刑事の人が喋っている中悪魔将軍は門を見つめていた

 

「お、おい!話聞いてるか?」

 

「……」

 

俺が話しかけても反応をしない将軍は門へと歩き始める

 

「おい!!何してるんだ!!」

 

刑事の人が止めようとするも将軍は門に腕を突っ込み思いっきり引く

 

するとその手のひらは大きな男の顔にめり込んでいた

 

「そんなものをだらだらと読んでいるからだ。すでに逃げる準備を進められているぞ」

 

「何なんですかぁ!!いきなり頭掴んでぇ!!!」

 

大男は将軍に殴りかかる

 

しかし将軍は攻撃をかわし首に蹴りを炸裂させる

 

「何をぼけっと見ている!!私がこいつと遊んでおいてやる!!さっさと仕事をせんか!」

 

悪魔将軍の怒号でハッとなり警官は作戦を始める

 

フロッピーとウラビティは表でリューキュウやねじれちゃんのサポートをする

 

そしてナイトアイ事務所、ファットガム事務所は八斎會の事務所の中に入りエリちゃんの救出へ

 

俺と将軍は大男を抑えて警官に引き渡そうとしている

 

「ステカセキング、こいつを渡したら中へ行くぞ」

 

「ダメだ。俺たちは表でみんなのサポートしなきゃダメだし作戦に従わなきゃ…」

 

俺がそういうと空から何かが降りてきた

 

「ガルルルルル!!!音原響也はお前だな!!!!」

 

「なっ!……お前も死穢八斎會の奴か!?」

 

「違う!!俺たちはオメガの民!!!!音原響也!貴様を殺す!!!」

 

ワァオ突然の殺人予告…

 

「ケケケケッ!!ここにいるたくさんのヒーローが目に見えねぇか!?」

 

「ミミック!!!」

 

狼のような風貌の男がそう叫ぶと俺の足元に大きな穴が開く

 

「うぉ!???」

 

「ステカセキング!!」

 

悪魔将軍が俺に手を伸ばすも俺の手は届かず俺は穴の下へおちてしまった


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