魔法の世界へ転生……なのはって?   作:南津

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人生に疲れ、二次創作で発散中。
そのうち衝動も枯れるかも。

魔法少女リリカルなのはの二次創作です。
オリ主(笑)とかも出てくる予定。
主人公最強とかそのあたりが苦手な人は戻るかタブ閉じて離脱推奨です。
神様転生が嫌いな人もバックバック。


そこから先は気力とか色々続く限り続くと思う。
中途半端が嫌いな人は完成するまで待ってください。いつになるかわかんないけど。


以上のこと注意してお楽しみいただければと思います。



序章 リリカルなのはの世界
#000 1/100の転生者


Side ???――

 

 

 ん……ここは……?

 

 気が付けば真っ白い空間に居た。

 

「ここは世界の狭間です」

 

 世界の狭間……俺は確か……

 

「あなたは死にました」

 

 死んだ……そういえばそうだったかも。となると今ここにいる理由は……

 

「あなたには転生して頂きます」

 

「転生……」

 

 これは俗に言うテンプレ転生とかいうやつじゃ?

 

「そのとおりです。この世界から一〇〇年に一度一〇〇の魂に、一〇〇年の間に新しく生まれた世界に転生して頂き世界の可能性を広げているのです」

 

 その一〇〇番目の魂にあなたは選ばれたのです。と言って声は説明を続ける。

 新しく生まれた世界といっても、星が生まれるようなところから始まるのではなく、幾つかの基準となる世界から分岐し、ある点でその世界の方向が決定しているらしい。

 魔法が存在する世界、科学が発展する世界、人間が生まれない世界、人間以外の存在が繁栄する世界等など、一〇〇年の間に数え切れないほどの世界が誕生する。その中には人間が物語で描くような世界も存在し、逆に物語から世界が生まれる事もあるという。

 

「そこで俺が転生すると?」

 

「はい。今回は之までに九九人の方に転生をしていただきました。あなたが記念すべき最後の一人になります」

 

「記念?」

 

「そうです。一人目に選ばれる魂と最後に選ばれる魂は特別強いモノが選ばれます。転生時における特典も一つだけ追加で設定することが可能になります」

 

「特典……それは創作なんかでよく見る転生特典やらチートってやつですか?」

 

「ええ、今回の転生者たちには基本として三つの特典を与えております。ここには出生の設定、所持品、能力等様々なものが該当します」

 

「出生の設定もですか?」

 

「はい。世界の選択とその世界に準ずる基礎能力は特典に入りませんが、その世界の何時何処にどの様に生まれるかなども基本的にランダムですので、例えば“原作”と呼ばれる世界に生まれる場合、もしかしたら原作後の時間に生まれることもあるかもしれないということです。あるいは原作登場人物の親世代に生まれる場合もあるかもしれません。但し、基本的には原作の範囲が基準になるので親世代に生まれるといった事は原作で描かれていない限り可能性は低くなります。逆に原作で多く描かれた時代に転生する確率は高くなります」

 

「それじゃあ原作の主人公が生まれなくなる可能性も?」

 

「少ないですがもちろんあります。ただ、この転生は世界の可能性を広げることが目的ですので、元の“原作”世界とは異なる平行世界という扱いですが」

 

「ということは原作から逸脱する世界になることも許容されるということですか」

 

「はい。ただ、これまで様々な原作への介入を目指す方たちは殆ど出生を設定されていますので、主人公が生まれない等といったことは起こらないみたいですね」

 

「そうですか」

 

「それでは生まれる世界を決めてください。そして転生特典として三つ、それから一〇〇人目特典として一つ、合計四つの特典を決めてください」

 

「ん……、とりあえず魔法がある世界に行きたいかな。俺が知っていてもいいけど原作の内容を詳しくは知らない世界で、生活としては近代的な世界でお願いします」

 

「分かりました……魔力などは転生者として基本的に強めの魔力が標準設定されます。その他魔法に関する資質はランダムになります。更に飛びぬけた魔力や資質が必要な場合特典で設定してください」

 

「それじゃあ……特典の一つ目は錬金術を。様々な世界の錬金術の技術を鋼の錬金術師のエドのように動作のみの一工程で行えるように。それと、錬金術について確りと理解できるようにしてください。錬金術は使えるけど理解できないので扱えないという事がないように」

 

「はい」

 

「次は……異空間倉庫を。いつでもどこでも出し入れ可能で、中に入れたものの時間経過や環境などは自由に設定できるようにしてください」

 

 Fateで見た王の財宝は個人の所有する財を保管するところがなければ意味がないはずだし、異空間倉庫なら保存場所にも困らないからな

 

「はい。但し動物等は生きている場合収納できません。また、人間に限り死体などの収納も出来ません」

 

「分かりました。三つ目は能力や才能、スキル等の限界値を自由に設定できるようにしてください」

 

「? ……それはどのようなものですか?」

 

「例えば……身体能力の成長と同じように魔力の成長もあると思いますが、その成長限界値を伸ばしたり、発揮出来る身体能力の限界値を伸ばしたり、鍛錬における技能吸収効率の限界値を伸ばしたり、ですね」

 

「分かりました。ただ、身体能力については直接の設定や身長などの外見の設定は出来ません。限界値を変更して身体能力を鍛えたり、牛乳でも飲んでください」

 

「大丈夫です」

 

「それでは最後の特典を決めてください。出生等決めておりませんが大丈夫ですか?」

 

「いいです。新しい親のもとで新しい人生を送りたいので。……最後の特典は少しばかり黄金律を」

 

「黄金律ですか?」

 

「はい。前世ではお金で苦労したので、暮らしていくのに不自由のないお金がついて回るようにしてください。おまけの四つめなのでおまけ程度で」

 

「……わかりました。三つ目で設定した限界値設定はここでの特典に対しての設定は出来ません。出生の設定は時代、容姿、地域、家庭環境共に設定無し、魔法のある近代的な世界への転生、魔力は転生者基準初期値、特典は錬金術及びそれに準ずる頭脳、異空間倉庫、限界値設定・変更能力、黄金律となります。以上の点、よろしいですか?」

 

「問題ありません」

 

「それでは、新しい人生をお楽しみください」

 

 そこで、俺の意識は静かに沈んでいった。

 

 

――Side out




※14/01/07 誤字修正

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