俺のハーレムアカデミア:RE   作:SHV(元MHV)

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今北産業な書くまでの流れ。

轟くん女体化のエロ同人の存在を知った。
チラ見してかっちゃん女体化が可愛かった。
気づいたら書いてた。


緑谷出久 と呼ばれるモノ

幼い頃の挫折は文字通り心を折ったが、それは最初で最後のこと。

 

ヒトはどんな出来事であれ、きっかけさえあればそれを糧に静聴することができる稀有な生き物だ。

 

「でかい(ヴィラン)だな……」

 

思わずといった風に見れば、田等院駅の駅高架で巨大な男が暴れていた。

 

(ヴィラン)というのは、この世界における特殊な犯罪者の総称だ。まあ特殊じゃない犯罪者の方が珍しい今となっては、(ヴィラン)=犯罪者というのが自然な図式でもある。

 

事の始まりは中国軽慶市。“発光する赤児”が生まれたというニュースからだった。

 

以降各地で『超常』は発見され、原因も判然としないまま時は流れる。

 

いつしか『超常』は『日常』に。

 

架空(ゆめ)』は『現実』に。

 

世界総人口の約八割が何らかの特異体質である超人社会となった現在。混乱渦巻く世の中で、かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が脚光を浴びていた。

 

英雄(ヒーロー)』。読んで字のごとし、誰かを救うことを生業とする者達のことだ。

 

「怪物化とかすげー“個性”。何やらかしたん?」

 

「引ったくり。追い詰められて暴れてんだと」

 

(ヴィラン)出ちゃって……電車も……ええ、会社着くのいつになるか……」

 

「「「キャーガンバレカムイー!!」」

 

雑多な様々な声が響くなか、俺は体格を活かして人混みをどかしつつ、最前列までやってくる。

 

俺の名前は緑谷 出久(みどりや いずく)()()ヒーローに憧れる中学生をやっている。

 

今は、というのは文字通り俺が前世の記憶を持っているからだ。俺が俺を認識したのは、大体5歳くらいの頃。幼馴染みの女の子と森へ遊びに行って、落ちそうになった彼女を助けようとして頭を打ってからだ。

 

前世といっても、自分がどんな人生を歩んでどんな人間だったかを思い出せたわけじゃない。ただ漠然と、自分が緑谷出久ではない頃があったことを思い出したのだ。

 

目が覚めてから、俺の世界は一変した。周囲の人間ほぼ全てが“個性”という異能を振りかざすなか、自分にはそれが備わっていないと知識で理解したのだから。

 

幼いながらも、自分には憧れがあった。オールマイト。ベストオブヒーロー。あまねく多くの人間を救い、はびこる(ヴィラン)を尽く倒してきた無敵の男。

 

──自分もあんな風になりたい──

 

前世の自分を認識してからも、それは変わらなかった。母は自分が“個性”を持って生まれなかったことを泣いて詫びたが、強力な“個性”が必ずしも決定的な強さには結び付かないであろうことを自分は感覚的に理解していた。

 

だから鍛えた。

 

幼いがゆえに極端に筋力を鍛えるわけにはいかなかったが、幼馴染みである少女を時にからかい時におちょくることでちょっと人間離れした耐久力(タフネス)を身に付けることにも成功した。

 

また生まれ持って目のいいことを自覚していた俺は、ひたすらに町などで活躍するヒーロー達を観察した。何ができて、何ができないのか。どこまでを“個性”に頼っているのか。何を主目的にしているか。

 

無論直接的なものではなく映像記録も無数に見た。時々幼馴染みの女の子も一緒にいたが、大半は俺がひたすら夢中になっているだけで終わった気がする。

 

──とまあモノローグに浸っていると、最近注目の若手実力派シンリンカムイ(ヴィラン)の横に着地した。

 

彼の“個性”は自らの肉体である樹木を自在に操り、これによって相手を拘束することに長けたヒーローだ。複数に文字通り枝分かれする腕は多対一の状況であれ一対一であれ完璧な活躍を約束するとまで言われているが……今回はどうやら別の相手にその活躍を譲ることになりそうだ。

 

「キャニオンカノン!!」

 

突如として巨大化し現れた全身タイツの金髪美女。それを待ち構えていたのか、カメラを構えた女性ヒーローオタクらしき連中が大勢現れ一概に「キタコレ」と口にしながら激写していく。

 

「……甘いな。真の男はその目に焼き付けるものだ」

 

タイツの食い込んだ尻。少々小ぶりな胸。流れる金髪。自信に満ち溢れた表情。本日デビューと主張しているが、どうやらこれはタイミングを待ち構えていたようだな。あの“個性”では劇的な活躍はできても中々普遍的な活躍は難しいだろう。

 

「通だね! ニイチャン!」

 

思わず呟いた言葉に横にいた頭に手裏剣が刺さったようなオッサンが答える。俺は無言でオッサンへと笑みを向け、サムズアップして学校へと向かった。

 

さて、徒歩だと少々距離があるな。

 

俺は鞄を背中に背負い直し、走り出しながらヒーローとしての在り方を改めて考える。

 

多様化し爆発的に増殖する犯罪件数。それは『超常』が『日常』となる過程で必然ともいえるものだったのだろう。

 

そして法の抜本的改正に国がもたつく間、勇気ある人々がコミックさながらにヒーロー活動をはじめた。今では自警団(ヴィジランテ)と呼ばれるそれらは、黎明期においてはヒーローの原型として注目を集めた。

 

やがて『超常』への警備と悪意への防衛として、たちまち市民権を得たヒーローは世論に押される形で公的職務に定められる──というのが表向きのストーリーだ。

 

実際にはもっと露骨な理由がある。

 

当時、世界で最初にヒーロー公認制度を導入したのはアメリカのロードアイランド州。

 

新州法の適用対象となった自警団(ヴィジランテ)は189人いたが、実際にヒーローとして認められたのはたったの7名。ほとんどの自警団(ヴィジランテ)は“個性”犯罪者として(ヴィラン)に分類された。

 

志のある自警団(ヴィジランテ)が公に認められて最初のヒーローになったというのは決して嘘ではない。しかし実のところは公認制度の真の目的自体がヒーローの認可ではなく(ヴィラン)の定義にこそあったと言われているからだ。

 

それは間違いではない。なにせ世間ではそもそも“どこからが犯罪者”なのかを線引きしている最中である。ならば恣意的に“個性”を用いる者をヒーローと(ヴィラン)に振り分け、非公認である(ヴィラン)となった者達の活動を制限する。一種の社会的な“個性”管理システムの一環としての側面が強かったわけだ。

 

しかしこれは今でもアメリカでは議論の的になっているらしい。あちらでは昔から自警組織を認める法律や市民の武装権があったというのもあるだろう。

 

政治不信から来る“誰が見張りを見張るのか”という問題は、未だにどこの国でもあるからな。

 

 

◇▫️◇▫️◇▫️◇▫️◇

 

 

本日は進路希望のプリントが配られる。そうか、もうそんな時期かと、どこか他人事のように考える。

 

相変わらずハイテンションな中年男性の教師が、どこか煽るように生徒を誉め牽制する。校内での“個性”発動は原則禁止とはいうが、相手が中学生ともなればある程度は目こぼししなければならないという事情もあるのだろう。その点この教師はほどほどに生徒に発散させるのが得意だった。

 

「せんせぇー! “皆”とか一緒くたにすんなよ!!」

 

よく通る声でそう宣言したのは俺の幼馴染みでもある女の子 爆豪 勝己(ばくごう かつき)だ。母親譲りの見事な美乳が今日も見事な曲線を描いている。それと女の子なんだから、机の上で足を組むのはやめてほしい。いやその太ももを斜め後ろから眺めるのは非常に素敵なことなんだがな。

 

「オレはこんな没“個性”共と仲良く底辺校なんざいかねーよ」

 

「そりゃねーだろカツキ!」

 

彼女の取り巻きでもある少々ガラの悪いクラスメートが囃し立てるが、彼女は知ったことではないと言わんばかりに胸を張る。その仕草に思わず取り巻きの連中は前屈みで黙ってしまう。彼女はその様子を“自分のカリスマ”が通用したと思っているのだから正直可愛くてしょうがない。

 

「あー確か爆豪は……雄英高志望だったな」

 

その言葉に教室がざわつく。

 

雄英高校。ヒーローになろうと思うもののならば、全国にある高校の中でもここを選んでやってくる者は多い。なにせオールマイトを始め、エンデヴァーやベストジーニストなど名だたるヒーローを輩出してきた名門校だ。

 

確かに彼女は運動もできるし頭もいい。偏差値79と言われる雄英高校であれど、模試でA判定の彼女なら問題なく行くことができるだろう。

 

うんうんと頷きつつ、机の上で自己アピールをする彼女のヒラヒラするスカートを眺めているとハイテンション教師が爆弾を放り込んできた。

 

「そういや緑谷も雄英志望だったな」

 

さっきは爆弾といったが、あれは正確ではない。正確には液体窒素だ。

 

教室はさきほどまでの盛り上がりもなんのその、俺の方を見て完全に黙ってしまっていた。

 

言うまでもないかと思って黙っていたが、俺は無個性だ。いわゆる“個性”のない、普通の人間。

 

しかし他の部分では普通でないと自負している。

 

身長は187センチを超え今も成長中。鍛え続けた筋肉は制服を内側からパンパンに膨れ上がれさせ、太ももは女性のウエストさながらの太さを持つ。腕の筋肉は見るものに圧倒的腕力を感じさせ、俺の握力は既に通常の握力計では測定不能だ。

 

“個性”がない俺だが、逆に言えば“個性”がないだけで十分な実力はあると自負していた。なお俺も模試はA判定であり、学力テストにおいても問題はない。

 

ゆえに彼らも言えないのだ。

 

“無個性の人間がヒーロー科になんて入れない”とは。

 

「こらデク!」

 

「おぅふ」

 

机の上を幼馴染みに爆破され、その爆風を諸に受けた俺は椅子から転がり落ちる。

 

しまった、先に落ちていればパンツがしっかりめくれた瞬間を目撃できていたものを……!!

 

果てしない後悔が俺を襲うが、キレ気味にこちらへ迫ってくる爆豪勝己──通称かっちゃんのパンツが見れやしないかとやや不自然なまでに俺は仰向けになる。

 

「見えた! ピン──ぐふぁ!?」

 

ピンクのフリフリパンツが見えたところで俺の上半身を爆風が襲う。

 

「なに見てんだゴラァ! 大体没“個性”どころか“無個性”のてめェが、何でオレと同じ土俵に立てるんだ!!??」

 

殺人鬼みたいな目をしながら近づいてくるかっちゃん。

 

「ふふ……土俵か。ということは対峙する俺達はすなわち褌! むっちりと仕上がったかっちゃんのプリケ──ごはあっ!」

 

「いっぺんしねえええええ!!!」

 

容赦ない絨毯爆撃が俺を襲う。俺はある程度の爆破を耐えながら直撃を避けるためかっちゃんの後ろへとするりと回り込む。

 

「甘いぜかっちゃん! なにぃぃ!? 今日はフロントホックだとぉ!!??」

 

回り込んだついでにブラでも外してやろうかとしたらまさかのフロントホックだった。俺は振りかぶった鬼の形相のかっちゃんに爆破され吹き飛びながら、次に後ろに回ったら尻を全力でまさぐることにしようと心に決めて気絶した。

 

 




俺は躊躇いを捨てるぞぉ! ジョジョー!
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