よくある主人公転生なお話   作:獅狼

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なかなかに難産
まるで金魚の糞の如く切れが悪かったです

とりあえず今回について一言


誰てめえ


IS学園初日

 初めましてだ諸君、君たちはISは好きかな?

 私はロボットが大好きだ、故にISにも並々ならぬ興味がある。

 宇宙開発をすべく作られたパワードスーツ、実に良い。

 あらゆる環境に対応できるという謳い文句、実に素晴らしい。

 そして装甲が少なくとも非常に高い防御性能を有し、量子格納という素晴らしい機能まで持っている。

 五感の拡張、強化そして何より慣性制御という力まで…ああ、素晴らしきかな。

 ぜひともロマンを叶えたい

 まあ、なんだか勝手に叶えられそうな気がしますが!

 

 俺の名前は織斑一夏、心当たりのある陰謀によってサラッと男性IS適応者になって女子高に放り込まれた哀れな男の子です。

 趣味はゲームと剣道と設計

 小金稼ぎでプレイ動画を動画サイトに広告付けて投稿したり、知り合いの科学者の作った謎道具のテスターとかやってます。

 その扉の前で待機している人を姉に持っていて時折瞬間移動もどきをすることがあるかもしれないけど気にしないでね

 

 あ、もちろん男の子なんであまり挑発的な行動は控えてください。襲っちゃうぞ☆」

 

 ちょっとテンションをおかしくして自己紹介をしてみた。

 じゃなきゃやってられないよ、嫌に化粧臭い子とかいないみたいで程よくいい香りがして何というか予想と違い女子高特有のだらしなさ(想像)がない。

 

 こら、もじもじしながらこっちを見ない、勘違いしちゃうでしょ

 

 っと、さて…そろそろかな。

 すっと教壇側の扉が自動ドアの筈なのに駆動音もなく開き、そして世界一の女傑が縮地で隣へ移動してくる。

 身構えていた俺は横滑りして射程から逃げるが、半歩前へ動き、逃げた俺を射程へ納めてバインダーを振り下ろしてくる。

 なのであえて懐へ潜り込む様に寄れば予測していたように一歩引いて、空いている腕が囲う動きを見せる。

 それを避けようとしたところで、椅子の位置が変わっていて足に触れる。

 

「こら、なんだ今の自己紹介は、最後のは特に小娘共には刺激が強い。もう少しマイルドにして置くべきだな」

 

 椅子を蹴り飛ばしそうになって止まった俺の肩を抱いてバインダーで頭を小突く姉上が、世間の人が見れば誰てめえと言いそうな満足そうな笑顔でしかりつけてくる。

 

(っく、一品追加か)

(甘かったな一夏、何年ここで教師をやっていると思っている。地の利は我に在り)

 

 姉上の笑顔を見て鼻血を垂らしているお嬢さん(フロイライン)を視界に入れないようにしながら、本日の晩酌(俺は飲めない)の肴を考え、決める。

 コ(シ)˝マ団子でいいか、不思議と何にでも合うし。

 

 真後ろに座っている子がものすごい目を見開いて、見間違えかと目頭を揉んでいる気配がするが、振り向かないし振り向けない。

 

「さて、自己紹介の途中だが私も混ぜて貰うとしようか。

 ご存じだろうが私は織斑千冬、巷では戦乙女(ブリュンヒルデ)とか言われているが、それのせいで嫁の貰い手がいない哀れな乙女だ、笑えよ小娘共(真顔)

 あの大会で優勝してからと言うモノの男っ気の非常に少ない職場でしか働いたことがない挙句に休みにちょっと街へ出たらあっと言う間に女どもに囲まれてやれ戦乙女だの千冬様だの騒がれてそれのせいで男が遠ざかるという非常に残念な女子諸君のあこがれる人類最強の乙女(笑)だ。

 どうだ、笑えよ小娘共(瞳孔が開いた獰猛な笑顔)」

 

 先日ちょっと東京の方に出張してちょっと街へ出た時の経験(時事ネタ)だろう。

 SNSとかで女性はキャッキャしてたけど、その集まった女の壁や熱気、行き過ぎた女尊主義者のせいで男性陣からはおっかないと……

 

 あの日は荒れていた、ISの近接ブレードで素振りを始めるくらいには…

 ほかにも一度気まぐれで出たマスメディアで共演した男性俳優だとか声優だとかと打ち上げで話して結構いい奴だったなー

 とかつぶやいていたが、後日一言でいうと『彼女はとても素晴らしい人なんだけど周りが怖い』と言う意味の投稿があった。

 おそらく何かがあったのだろう、姉は荒んだ、結構知名度のある人物でそれだ無名の一般人だとどんな目に合うことか、ますます近寄りがたい存在になってしまったと珍しく昼間からやけ酒だった。

 

 

 おかしいな、涙が止まらねぇや

 

「織斑ぁ!何故泣いている‼」

 先ほどと違いスパパパァーンと痛い一撃否、三撃が頭に落とされる。

 絶対に何故と言いつつ完全に理解しているだろうに。

 

「まあいい、自己紹介を続けろ残り人数は…うむ、一人3分までだ、それ以上は強制終了とする」

 はじめ、とよく通る声で言うと同時に後ろの子が立ち上がって自己紹介を始める。まるで軍隊だ。

 

 

 その後、授業が始まるとみんな静かになる。

 へぇー分かりやすい、家にいるときの教え方より随分と解かりやすいや。

 あれかな、一対一だと気合が入り過ぎるのかな。

 今は何というかビシッて聞こえてくるくらいに決まってる。

 家ではなんかギシギシッときしむ音が聞こえるくらいに力が入っているからな

 あ、でも弾や数馬と勉強しているときは大丈夫だった。

 どうやら複数人に教えるのは良いが、どうも相手が個人だとついつい力が入るみたいだな

 弾と二人でやってて厠に中座して戻ったら弾に一対一になった瞬間空気が変わったって言われたし、剣道の試合中と同じ顔していた(面をかぶっているのに何故わかるのか)と言っていた。

 一対一だと修羅のスイッチが入るのだろうか…

 

 分からない所の質問は副担任の山田先生に聞きに行くのがいいだろう

 

「ISにも人との相性がえーっとブラジャーと同じですよ、カップ数が合ってるだけじゃ…あ、ごめんなさい織斑君そう言えば男の子もいたんでした………」

 

 だめだ、比喩表現が女性特有でちょっと辛いか?いやまだだ、単純に今まで女子しかいなかったからだろう

 後で質問に行ってみよう

 

 

「お久しぶりです、一夏」

 声が掛けられた方向へ顔を向ける

 

 そこには大和撫子と呼ばざるを得ない和服カスタムの制服を着た………………

 

「ひょっとして箒か?」

「憶えていて下さったのですね、はい(あなたの)篠ノ之箒です」

「お、おう変わったな。もっとなんと言うか男勝りな感じじゃなかったか?」

「男子、三日会わざれば刮目してみよと言いますよね。女性だってそうです。五年も経てば変わりもします」

 変わりすぎではなかろうか

 いいや、変わりすぎだ。

 

「篠ノ之ってもしかして篠ノ之束博士の親戚⁉︎」

 あ、それは

「ええ、私は束姉様の妹です。お陰様で護衛用にと、専用機を賜っております」

 くるっと振り向いて胸元にある紅白の勾玉の首飾りを撫でながらそう言う箒に対して勢いよく話しかけて来た筈のクラスメイトが目を見開いて固まる

 そして時間の流れがわからなくなる程の静寂が起こり、急に黙ったクラスメイトに箒が首を傾げたところで時が動き出した

「正面から見るとほんっとうに美人、まさに大和撫子の体現って感じだね、言葉を忘れて見惚れちゃったよ」

 

 正直、言葉どころか息を忘れていた様に見えた。

「マジでここまでだと嫉妬の前に納得が来ちゃうね、私だって博士と同じ立場なら専用機を渡すね、むしろ無しでは出歩かせない」

 断言したクラスメイトには同意を禁じ得ない。

 まさに理想の大和撫子像がとびでてきたような姿をしている。

 一部日本人とかけ離れた巨大山脈が服を押し上げているが姿勢が良いからか違和感は無い

 うん、誰テメェ

 

 予想外の事に戸惑いながらも昼休憩

 さあご飯だ食堂に行こう

「一夏、ご一緒しても?あと、あちらの方も」

 箒が手で示す方向を見ると見覚えがある尻尾の片割れと見覚えのある半顔があった

 

 2年ほど前に両親の離婚で母に引き取られ中国へ行った鈴だ。

 目が合うとさっと扉の影に隠れたのでとりあえず捕まえてみよう

「りーん」脇に手を入れて持ち上げる。

「にゃぁぁぁ!?い、一夏あんた…え?あれ、たった今あそこに…あれ?」

 最初びっくりしてジタバタしたものの急におとなしくなる。

「……はぁ、あんたまた…」

「一夏、彼女を紹介してくれませんか」

「お、おうこいつは(おおとり)鈴音(すずね)、箒が引っ越すのと入れ違いで引っ越してきたマスコットキャラクターだ」

(ファン)鈴音(リンイン)だってば、いい加減おーろーせ―」

 マスコット呼びに対して否定しないのはうん、まああれだ。気にするな!

 ものすごいジタバタし始めて流石に腕がきついのでそっとおろして頭を撫でる。

 うむ、いい触り心地(毛並み)だ。

 

「初めまして私は篠ノ之箒、貴方とはすれ違いですが一課の幼馴染で現在進行形で世の中を騒がせてしまっている篠ノ之束の妹です。以後、お見知りおきを」

「…あ、どうもはじめまして…………へー、うんそうよね仕方ない仕方ない。一夏、ちょっとこの子借りるわよ」

「え、あ、おい」

 俺が止めようとするがそれを制して何処かへと鈴は箒を連れて何処かへ向かう。

 

「一夏、先に食堂行って場所取りしてて、すぐに行くから」

 

 行ってしまった。

 仕方がない、先に行って食べているか…

 鈴に在ったら急に中華が食べたくなったな

 五反田食堂の味が懐かしいってまだ初日じゃないか、五反田食堂も三日前に行ったばかりだったよ。

 一人寂しく食堂へ、行列を確認してすぐに並ぶ。

 これは日本人の性であろう。食事処、行列、並ぶうむ何処もおかしくない

 えーっとメニューは……多いな。

 しかもハイテクなIS学園で食券式か……買ってすぐに注文が飛んで並んでいるうちに出来上がるってところかな列は長いが流れ続けている良い回転率だ。

 まあ、さすがにタブレット端末であらかじめ予約とかだと同時に来すぎて料理人がつらいか。

 

 うーむとりあえずこれとこれとこれとこれ、いろんな国籍の人がいてみんな美味しそうに食べてるし不味いって事は無いだろう

 仮にも女子校だ、メシマズだったら少なくとも満席は有り得ない

 

「おやまあ、滅多に注文されないのが連続で来たと思ったら男の子かい」

 食堂のおばちゃんが現れた。

 その手には炒飯と麻婆豆腐にカツ丼、バケツプリンが有った。

 全部大盛りだ

「ヒュー早いね」

「はは、一体何年この仕事してると思ってんだい。この程度できないと怒られちゃうよ」

 2つのトレイを受け取って4人席に座る

 ふむ、ふむふむ

 

 

 

 美 味 い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、いたいた………ってまたとんでもない量ね」

 半分食べ終わったところで鈴と箒がご飯をもって現れた。

「ん?どうした箒、耳まで赤いぞ」

「なんでもありませんきにしないでください」

ものすごい早口で捲し立てられて気にするなと?

 

「と、ところであんた達、寮の部屋って誰と相部屋?私ってばギリギリで入学勝ち取ったから前日ホテルだったのよ」

まるで話題を変えたいかのように話を切り出す鈴

「私は…まだいませんね、角の3人部屋に一人です姉様が何か手を回したんでしょうか」

「俺もいきなり決まったわけだから部屋割り調整で1週間程度の間は距離的に通えないことは無いから自宅から通学してくれって」

「あーなんだか嫌な予感がするわね」

鈴が遠くを見て何かをつぶやいているが……

「ラーメン伸びるぞ」

「ええ、そうね食べてから考える。まだ、まだ決まったわけじゃないんだから」

「ふむ、さすがだな生徒(ファン)

「にゃ!ちちちち千冬しゃん!?」

「まあ、落ち着いて食え、私も今から昼食だ別に何もしないアレも他言はしていないから安心しろ」

鈴の耳元で何かをつぶやいてから俺の隣に座る姉上

「」

鈴は何故か顔を赤くして口をパクパクとまるで魚の様に開閉させている

「お久しぶりです千冬姉様」

「ああ、ひさしうん?おい、篠ノ之箒…だよな?」

こっちを向くな姉上

「ちょっと待て、性格が変わっているのは置いておこう、だれが姉だ私はお前の姉になった覚えはない」

「申し訳ありません、千冬さん。つい」

「まあ、いい。織斑、鳳お前達の部屋の鍵だ」

鍵を受け取ってから不思議に思って聞く。

「一週間通学と聞いていたんですが」

「ああ、本来はそうなる予定だったが」

ちらっと鈴の方を向いてから視線をこちらへ、目を覗き込むように見て

「解決策が来てくれたのでな、警護の観点からすぐにでも寮に入ってもらうこととなった」

「準備の方が」

「知っているぞ、(あれ)からもらった道具で最低限のモノを常に携帯している事」

あ、これ何言ってもアカン奴だ

「安心しろ、家は五反田さんが管理してくれるとのことだ」

「あーハイ、安心デスネー」

鍵の部屋番号を確認すぐにしまう。

なにやら周辺が注目していたので自分以外が見えない様に注意してだ。

 

「今日はガイダンスと簡単な基礎内容だけだからな授業も昼過ぎは2コマで終わる。高等部だから3時で今日は終了だ。部屋で同室の者と交流して諍いが生まれない様に仲良くしておくと良い」

何故か優しい目を鈴と箒に向ける姉上

「授業に遅れぬようにな」

いつの間に食べ終わったのか姉上は早々に席を立つ

 

「…箒、部屋に戻ったらあまり油断しないようにね」

「よくわかりませんが注意します」

「?」

一体如何言う事だろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前言撤回、なるほどよくわかった。

部屋番号に従っていけば着いたのは角部屋、ノックをすれば聞こえるのは聞き覚えのある声×2

 

なるほどそう言う事か

知り合いと同室なら楽だという気遣いかな(錯乱)

部屋に入ってみれば三つ並んだベッドと4人掛けの机と椅子のセット

出入口に向かって座っている二人が見える。

完全に出迎えの姿勢だね

 

 

うむ

 

 

うむぅ(滝汗)

 

いや、うん女子寮だもんね、わかるよ、そもそも異性で使う予定なんてないもんね

それにしてもベッド間狭くね、小さな椅子でベッドに向かってなんとか座れる程度の距離ってさ、手を伸ばせば届きそう

否、届く(確信)

そして同室は方向性の違う美少女二人

 

おっとこれはまずいあっという間にFate/stay night状態だ

(選択肢を誤ると即座にdead endが40以上鎮座)

 

さあ、どうする

 

1.気にせずに何時ものスタイルで先手を取る

2.下手なことをしないように気を引き締めて様子を伺う

3.残念、今夜の俺はビーストⅢだ

 

いやいや、3はあかん奴や

こんな四面楚歌(じょしこう)で一番やっちゃいけないことだ

でも湯上りホカホカで待ってなくてもさー

特に箒さん、和式なのは良いけどちょっと首回り開きすぎじゃない?

 

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