魔破竜人リントヴルム 第2部   作:魔破竜人リントヴルム製作委員会

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約束!走れ紅鬼の結末

ある日、バイト帰りに空き地を通りかかった紅鬼は数人の中学生に暴力を振るわれていた女子中学生を目撃。まずは紅鬼の姿で止めに入るが全然聞く耳を持たなかったため、一時的にオーガアックスに変身して一喝した。すると、さすがに危機感を覚えたのか中学生達は蜘蛛の子を散らすように逃げていった。紅鬼に礼を言ういじめられていた女子中学生の名は美波。彼女は真純というクラスの女子グループのリーダー格の娘から毎日いじめを受けていたらしい。しかし、紅鬼は「オラがあいつらを脅かしてやったからもういじめられることはないだろう」と美波を励ました。そして、美波に「またいつでも君の相談にオラが乗ってやるべ」と言い、美波と別れた。

 

しかし、現実はそう上手くはいかなかった。何と美波は紅鬼と出会った翌日からクラスメイト全員に避けられ、さらに皆に近づこうものなら化け物や悪魔呼ばわりされ、箒で殴られたり、石を投げつけられたりしてしまう。終いには教師達も美波を警察や精神病院へ連れて行くべきだと言い出す始末であった。実は美波はネオ・キマイラを操って真純達を襲ったという根も葉もない噂が広まっていた。故にこのような事態になったのだと言う。自分に責任を感じた紅鬼は美波の両親や真純達いじめっ子の家を回って誤解を解くと美波と約束する。さっそく善は急げと走り出す紅鬼。美波も空き地で紅鬼を待つことにした。一方、紅鬼の様子がおかしいと思ったヴァネッサは宗麟達にも相談する。

 

だが、ここで事件が起きた。何と真純が空き地にやって来て、美波に対し、「あんたがヤバい奴と仲間になって怖がられるのは気にくわない」と言い出す。そして、親が煉光財閥で働いている真純の彼氏が親からガントレットを無断拝借し、ネオ・キマイラ「コカトバリスタ」に変身して襲いかかって来た。

 

美波「もうやめて!どうしてこんなことするの!?」

真純「どうせあんたは次はあの化け物を使ってあたし達を殺す気なんだろ?なら、殺される前に化け物であんたをぶっ殺してやるんだよ!」

 

空き地に置いてある粗大ゴミの山に隠れる美波だが、飛行できるコカトバリスタに見つかるのは時間の問題だ。その頃、紅鬼は九頭龍博士からネオ・キマイラ出現の知らせを受けるがまだ美波の自宅にたどり着いていなかった。急いで現場に向かいたいところではあるが、美波との約束を破るわけにもいかない。全力疾走で美波の自宅へ向かう紅鬼。そして、空き地ではついに美波がコカトバリスタに見つかってしまった。このまま万事休すかと思われたその時!

 

宗麟「そこまでだ、ネオ・キマイラ!」

ヴァネッサ「ここからは私達が相手だ!」

 

何とリントヴルムとリンドレイクの2人が駆けつけた。コカトバリスタは2人を相手にも怯まずに挑み掛かるが、息の合った2人のコンビネーションの敵ではなかった。まず、ジャバウォックフォームにチェンジしたリントヴルムがコカトバリスタを「ドラグーンストライクキャノン」で撃ち落とし、とどめにリンドレイクが「ドラグーンシャドウブレイク」を放ち、コカトバリスタを撃破したのであった。真純の彼氏はそのまま失神してしまう。

 

真純「ちっ、こうなったら…皆に電話を…」

 

コカトバリスタが倒された後、真純はグループの皆を呼び出そうとするが…

 

真純「ちょっと!?何で来れないの?」

真純の友達「ごめーん。今、青い髪のイケメンなお兄さんとカラオケ行ってるからまた後でねー」

 

実は蒼鬼が真純の友達をナンパし、カラオケに連れて行くことで足止めしていたのであった。これもヴァネッサの話を聞いたヴィヴィルと蒼鬼が考えた作戦に違いない。もはや手詰まりになった真純にヴァネッサが歩み寄り…平手打ちを見舞った。

 

ヴァネッサ「馬鹿者!なぜ貴様は自分がすべての発端だということに気づかない?貴様は自分の罪から逃げることしか頭にないのか!」

宗麟「もし、悪いと思うなら謝りに行けよ。悪いがもう君を擁護してくれる者はここにはいない。」

 

真純は粗大ゴミの陰で震える美波に涙ながらに土下座して謝罪。そして、二度と暴力を振るったり、嫌がらせをしたりしないと約束したのであった。

 

真純が帰った後、空き地に誤解を解くために東奔西走していた紅鬼と真純の友達とカラオケに行っていた蒼鬼が帰ってきた。傍らには宗麟の様子を見に来たヴィヴィルもいる。

 

紅鬼「美波ちゃん。ごめんな。オラのせいで大変な騒ぎになっちまったべ。でも、大丈夫。あんたのご両親とお話しして来て誤解は解いて来ただ。」

美波「ありがとうございます、紅鬼さん。でも、まだ明日の学校で皆に責められないかな…」

紅鬼「そんな時はいつでもオラを頼ってくれ。力になるべよ。美波ちゃん。君に今必要なのは仲間だべ!」

 

そこへヴァネッサと宗麟も口を挟む。

 

ヴァネッサ「紅鬼の仲間は私の仲間でもある。だから、私も君に力を貸そう。」

宗麟「ヴァネッサの仲間なら俺だって仲間だ。だから、君は1人じゃない。」

ヴィヴィル「そうよ。今ここにいる皆が仲間よ。貴女を傷付ける輩は私が許さないわ!」

蒼鬼「はは、いじめに対してなら確実に過剰防衛だなこの面子だと。」

紅鬼「ほら、美波ちゃん。この短時間でこんなにもたくさんの仲間が出来たべ!」

 

紅鬼のその一言に笑顔で頷く美波。彼女の心に光が射した瞬間であった。

 

宗麟「しかし、また一般人がネオ・キマイラになったのか。最近、多いな。」

ヴァネッサ「おそらく煉光財閥の社員が身内にいるから変身アイテムが手に入るのだろうな。だが、何か恐ろしい事態の前兆の気がするのは私だけだろうか…」

 

(続く)

 

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