魔破竜人リントヴルム 第2部 作:魔破竜人リントヴルム製作委員会
残すところ後2つとなったNightmare matterを手に入れるため、北極海と南極に向かうことになった宗麟達。この計画を達成するために南極には宗麟、九頭龍博士、ヴィヴィルが、北極にはヴァネッサ、紅鬼、蒼鬼が向かうことになった。
宗麟「南極は俺に任せろ。ヴァネッサも気をつけるんだぞ?」
ヴァネッサ「お前に心配されるほどじゃない。私にはリンドレイクの力と頼もしい仲間がいる。だから、大丈夫だ。」
宗麟とヴィヴィルは博士の伝手で南極調査隊の船に乗せてもらう。乗組員の中で数少ない女性ということでちやほやされるヴィヴィルと名のある科学研究所の所長ということで敬われる博士に対して宗麟は雑用ばかりさせられたものの、南極に無事に到着した。博士は調査隊に「個人で調査したいことがあるから1日だけ別行動させてくれ」と申し出、宗麟達はNightmare matterの捜索へ出発した。特殊な寒冷地に対応した防護服を着用した3人はまもなく南極の南部に足を踏み入れる。
宗麟「博士!このエリアに入った途端に吹雪が激しくなりました。」
博士「ここ一帯には人工的にブリザードを起こす装置が多数仕掛けられているのだろう。おそらく煉光財閥の仕業に違いない。」
ヴィヴィル「それならこの近辺にNightmare matterがきっとあるわね。」
宗麟「しかし、なぜ煉光財閥はこんな場所に隠したんだ?」
ヴィヴィル「南極に北極海に富士の樹海に知床半島…全部極地ばかりなのは誰も近づけないし、それだから監視のネオ・キマイラもたった1〜2体で済むわ。本当に誰にも渡せないものを守るならなかなか合理的な判断じゃないかしら。」
なるほどとヴィヴィルの分析に頷いたのも束の間。Nightmare matterが光り輝いている場所が見えてきた。しかし、そこにはやはりネオ・キマイラが立っていた。ヒュドランチャーMark Ⅱである。
ヒュドランチャー「おやおや、-100℃にも達するブリザードの中をよく生き残れたものだ。だが、その幸運もここまで。全員血祭りにあげてやろう!」
宗麟「ふざけるな!俺達はお前を倒してNightmare matterを手に入れる。そして、エラクレル帝国の侵略を阻止するんだ!」
宗麟はリントヴルムに変身し、立ち向かうもヒュドランチャーの強化されたロケットランチャーに苦戦を強いられる。その威力は氷山を抉り、氷の雪崩を起こすほどであった。
宗麟「あんなものまともに食らったら、ファフニールフォームでも耐えきれないかもしれない…どうすれば…」
その時、博士はハッと何かに気づいた。
博士「リントヴルム!セイリュウフォームにチェンジしろ!そして、敵の攻撃をかわしつつ徐々に接近し、必殺技を叩き込め!」
その言葉を信じた宗麟はヒュドランチャーの攻撃をかわしつつ、セイリュウフォーム自慢のフットワークでどんどん距離を詰めている。だが、相手も負けじとリントヴルムを狙ってロケットランチャーを連射する。周りの氷山や氷河が次々と崩れていく中、ついにリントヴルムがヒュドランチャーの正面に躍り出て、必殺技の「ドラグーンフリズアタック」を繰り出した。冷気を纏った槍がヒュドランチャーに刺さり、リントヴルムはそのままヒュドランチャーを氷河へ投げ飛ばした。ヒュドランチャーがぶつかった氷河の一部が崩れ落ちる。ヒュドランチャーはなんのこれしきと立ち上がろうとするが…
ヒュドランチャー「ん?ぐわぁっーーー!?」
ヒュドランチャーの頭上に大量の氷塊が雨あられと降り注いだ。そう、これが博士の狙いだったのである。さらにヒュドランチャーがロケットランチャーを乱射したために氷河に歪みやヒビが入っていた。その氷河も次々と崩落していく。
博士「皆、早くここから離れるぞ!」
宗麟「でも、博士…Nightmare matterが…」
博士「それは後でいい!」
宗麟達は全力疾走でその場を離れた。ギリギリのところで大規模な氷河の崩壊に巻き込まれることなく調査隊の基地まで逃げきれた。
そして、数時間後…
宗麟「博士!先ほどの吹雪が嘘のように晴れてます。」
博士「うむ。うまくいったようだな。わざとヒュドランチャーにロケットランチャーを氷河へ撃たせて、氷河が一気に崩れ落ちるのを待っていたのだ。そして、氷河が崩れて海に沈んだことにより、その周辺に設置してあるブリザードを起こす装置もすべて海の底に沈んでいったのだよ。ついでにヒュドランチャーも氷河と一緒に海の底だ。」
ヴィヴィル「なるほど。最初からこれが目的だったのね。私は知能指数だけは高いけど博士みたいにその場その場の機転は効かないわ。憧れちゃうわね。」
そしてついに、宗麟達は南極の氷山の一角に隠されたNightmare matterを発見し、回収することに成功した。残りはあと1つである。
宗麟(北極に向かったヴァネッサ達は大丈夫かな…?)
(続く)