魔破竜人リントヴルム 第2部   作:魔破竜人リントヴルム製作委員会

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憎悪!人造人間の謀の結末

Inferno総統ことデルミエン星人ガルトはエラクレル帝国の現状を宗麟達に説明した。その話によればエラクレル帝国は…すでにバイラノスの支配下に置かれているという。国民はすべてゲノム魔人に成り代わり、エラクレル帝国民はほぼ全員地下シェルターに避難しているか、強制収容所に入れられ、毎日ゲノム魔人の延命のための材料に換えられているという悲惨なものであった。

 

総統「地下シェルターに行けるのはエラクレル帝国の中でも富裕層だけだ。残りの平民は収容所内で自分がゲノム魔人達の材料にされるのを待つだけであろう。」

ヴァネッサ「待て!皇帝はバイラノスのそんな横暴を許しているのか!?」

総統「残念な話だが…皇帝はすでにバイラノスに殺害されている。今いる皇帝は奴が作ったクローンだ。」

 

皆が驚きと落胆の色を隠せない中、ガルトは淡々と話を続ける。

 

総統「これでわかったろう、ヴァネッサ王女。もう手遅れであるとな。」

ヴァネッサ「じゃあ、まさか…私の妹の『ルネア』も…」

 

ルネアとはヴァネッサの妹であり、エラクレル帝国の皇帝のもとへ嫁いで皇女となった。しかし、ガルトは首を横に振る。

 

総統「ルネア皇女殿下は生きている。無論、ヴァネッサ王女が帰ってくるまでの人質としてな。まあ、この話を信じるか、信じないかは貴様らしだ…っ…あ…終わっ…切れ…」

 

メカカマックの頭部は静かに瞳を閉じた。博士によればどうやらエネルギー切れだと言う。しかし、何とか情報は聞き出せた。

 

宗麟「だけど、総統…いや、ガルトの話が全部事実なら俺達のしてきたことは一体…」

ヴィヴィル「宗麟。それは言わない方がいいわ。」

 

九頭龍研究所はかなり幸先の悪い新年となってしまったが、これはまだ後に起こる事件の序章に過ぎなかった。

 

年が明けて数日後、オペレータールームにいたクシナが血相を変えて部屋に飛び込んで来た。

 

クシナ「大変よ!今監視室から入った情報なんだけど、セキュリティシステムが何者かに破壊されたみたい!」

博士「そんなバカな!?ここのロックはリントヴルムのパンチやキックでも壊れないほど頑丈なはずなのにか?」

 

監視カメラの映像を見てみるとそこにはバイラノスが我が物顔で研究所に侵入している光景が映し出されていた。急いで宗麟はリントヴルムに変身し、バイラノスの前に立ちはだかる。

 

宗麟「お前!何にしに来た!」

バイラノス「これはこれはリントヴルム。わざわざお出迎えとは私も随分出世したものだ。だが、今回は君に用はない。いや、むしろ私がメインではないのだ。」

宗麟「どういうことだ…?」

 

外を見ると研究所の周りを警官隊や自衛隊、さらにはマスコミまでもが取り囲んでいた。

 

バイラノス「君達、九頭龍研究所は『ネオ・キマイラ』を製造している…という情報を流させてもらった。」

ヴィヴィル「嘘!?どうやってそんなデマを人々に信じさせたのよ!」

バイラノス「ははは!我が煉光財閥が製造していたネオ・キマイラの資料をすべて君達の研究所の名義に書き換えさせてもらったよ。私がそれを抑えたことにしたのさ。しかも、君達はオーガアックスとオーガランスを匿っているが故にこの偽造は誰も疑わないだろう!」

宗麟「てめぇら財閥の罪を全部俺達に擦りつけようというのか。なら、お前をまずはぶっ倒す!」

 

リントヴルムは必殺技の「ドラグーンライトニングブレイク」を放つが…バイラノスに片手で弾かれてしまった。

 

宗麟「なにっ!?どうして無傷なんだ!」

バイラノス「私は常に最新型に更新される謂わば『成長するゲノム魔人』。中でも成長率の高さで私の右に出る者はいない。故に君の攻撃に瞬時に対応できたのだよ。」

宗麟「何てふざけたスペックだ…ぐはっ!?」

 

バイラノスはリントヴルムに手から光弾を放って吹っ飛ばした。倒れるリントヴルムにバイラノスは問う。

 

バイラノス「もし、君達の持っているNightmare matterをすべて私に献上するならば今すぐにこの民衆達を帰してあげよう。ただし、拒否するなら…ネオ・キマイラという怪物を育てている危険な研究所としてここを我が煉光財閥が差押えよう。さあ、どうする?」

 

宗麟は迷った。このまま正面から戦っても勝ち目はない。かと言ってNightmare matterは絶対にバイラノスに渡してはいけない…果たしてこの二者択一に宗麟はどんな答えを出すのか…

 

ヴィヴィル「駄目よ、宗麟!この取り引き自体が罠の可能性もあるわ。だから絶対に渡しちゃいけない!」

蒼鬼「いや、ここで世論を敵回せば俺達は身動きが取れなくなる。ここはあえて渡して、後で戦って奪還するべきだ。」

 

珍しくヴィヴィルと蒼鬼の意見が真っ二つに分かれていた。

 

(続く)

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