魔破竜人リントヴルム 第2部 作:魔破竜人リントヴルム製作委員会
蒼鬼「オーガランス。ただ今帰還しました。お望みの物を入手いたしましたよ。」
バイラノス「ご苦労。さて、これで我が地球侵略計画は完遂する。このNightmare matterのエネルギーで最強のネオ・キマイラを作り上げる…そして、全地球人を滅ぼし地球をゲノム魔人の星に変えるのだ!」
バイラノスの笑い声が響く。だが、蒼鬼は落ち着いた様子で相槌をうち、こう言った。
蒼鬼「バイラノス様。貴方はまだ財閥の仕事が残っておられるでしょう。このNightmare matterを実験場へ移送するのは俺がやります。」
バイラノス「ふむ。気が効くではないか。では、お前に任せるとしよう。くれぐれもそのケースを絶対に手放すなよ?」
蒼鬼は無言で頷くと踵を返してバイラノスのもとから去っていった。
一方その頃、九頭龍研究所では蒼鬼の処遇について、宗麟と九頭龍博士の意見が真っ二つに分かれていた。博士は「蒼鬼が裏切ったのはまぎれもない事実。Nightmare matterを取り返すためにも見つけ次第撃破しろ」。対する宗麟は「蒼鬼がそう簡単に裏切るはずがない。何か理由があるはず。だから、話し合うべきだ」というものであった。だが、どちらの意見を採用しようにも、蒼鬼の足取りが掴めない以上、実行することはできない。その時、宗麟が手がかりを発見した。それは宗麟のスマホに入っていた蒼鬼のスマホからの着信…宗麟はこれを辿っていけば蒼鬼の居場所がわかるんじゃないかと提案する。博士はダメ元だが、他に手がかりがないからやってみるかと蒼鬼のスマホの追跡を開始する。すると…蒼鬼のスマホは煉光財閥の管理するビルの中にあることが判明した。
ヴィヴィル「これしか手がかりがない以上、蒼鬼を追うならこれを辿るべきじゃないかしら?」
宗麟「博士…行かせてください!お願いします!」
博士「そこまで言うなら仕方ない。だが、成功であれ、失敗であれ速やかに結果を得て報告してくれ。そろそろバイラノス達も本格的に行動を開始するだろう。もう我々には時間がないことも忘れるなよ。」
宗麟とヴィヴィルは急いで煉光財閥の管理するビルへ向かう。すると、そのビルの地下駐車場に蒼鬼のスマホが置いてあった。しかし、そこに立っていたのは…
煉光財閥の社員「バイラノスさんにここで待機してろと言われたが…まさか本当に来るとはな。飛んで火に入る夏の虫とはこのことを言うのか。」
宗麟「くそっ、結局罠だったって言うのか!」
社員の男は有無を言わさずガントレットを起動。オーガシリーズの1体である「オーガパンツァー」に変身した。宗麟もリントヴルムに変身して対抗するも、蒼鬼のことが気がかりになっていることに加え、オーガパンツァーの強力な砲撃に追い詰められていく。だが、ここで予想外の展開に。
ヴァネッサ「何をしているリントヴルム!その程度の敵に手こずるなんて情けないぞ。」
何と怪我が完治したヴァネッサがリンドレイクになって現れた。オーガパンツァーもリンドレイクに発射口を向けるがそれより素早くリンドレイクは移動し、必殺技の「ドラグーンダークネスブレイク」を見舞った。リントヴルムもバハムートフォームにチェンジし、必殺技の「ドラグーンブレイブブラスター」を食らわせ、オーガパンツァーを撃破するのであった。
宗麟「いいのか、ヴァネッサ?紅鬼は死んで、蒼鬼は君を裏切った…だから、君はとてもこの戦いには連れて行けないと思ってた。」
ヴァネッサ「紅鬼は死んでしまったが、蒼鬼はまだ生きている。私はもう大切な人を失うのはたくさんなんだ。フェルドナ国王女の誇りにかけて、そして、1人の蒼鬼の仲間として、私は私自身の力で決着をつける!」
ヴァネッサの熱い気持ちに応えるように宗麟は力強く頷く。一方のヴィヴィルは蒼鬼のスマホを調べていた。すると、ヴィヴィルが声を上げる。
ヴィヴィル「ねえ、このスマホから何か聞こえるわ…一定のリズムで何かをトントン叩くような音が…」
宗麟「もしかしたら何かのメッセージなのかもしれないな。よし、研究所へこれを持って帰ろう。」
そして、スマホから聞こえる謎の音をオペレーターのクシナに解析してもらった。その結果、これはモールス信号であることが判明した。
クシナ「これは…アルファベットの羅列を表しているわね。解析すると…『D・i・e・ w・i・t・h・a・n・i・g・h・t・m・a・r・e』だわ。これをすべて繋ぎ合わせると…『Die with a nightmare』になるわね。」
ヴィヴィル「この英文…訳するとこう読めるわ…」
そして、ヴィヴィルの口から衝撃的な言葉が放たれた。
ヴィヴィル「蒼鬼の残したメッセージは…『悪夢と共に死ぬ』…!」
(続く)