魔破竜人リントヴルム 第2部 作:魔破竜人リントヴルム製作委員会
バイラノスの野望を阻止すべく、まずは作戦会議を始める一同。まずはヴィヴィルから口を開く。
ヴィヴィル「おそらくバイラノスは蒼鬼の予想外の行動に多少なりとも狼狽してるはずよ。だから、絶対に失敗できないから実験場はかなり守りを固くするとみたわ。」
宗麟「まずいな…ことは一刻を争うというのに…バイラノスのもとへたどり着けないのでは元も子もない。リントヴルム1人で間に合うか?」
しかし、九頭龍博士は宗麟の懸念を冷静に返した。
博士「…ひとつだけそれを解決できる方法がある。私はメカカマックを修復し、Inferno総統…いや、ガルトを再び蘇らせた。今は研究施設を貸し出して私やクシナくんと共にゲノム魔獣を作っている。」
どうやらガルトはバイラノスの打倒には賛成らしく、あろうことか九頭龍博士に技術提供してやろうと持ちかけてきた。博士は研究員達と共にガルトのゲノム魔獣を製作し、バイラノスとの戦いに投入するという。
宗麟「利害の一致とはいえガルトと手を組むことになるとはな…」
ヴィヴィル「でも、戦力が多いことに越したことはないわ。ちょっと複雑だけど。」
こうして、リントヴルム、ヴィヴィル、そして、ガルトと博士が製作したゲノム魔獣達は煉光財閥所有の土地に作られた実験場へ向かう。まるで戦の前のような光景である。蒼鬼の残した地図を頼りに進むとヴィヴィルの予想通り、ゲノム魔人の武装集団がずらりと実験場の前に陣取っていた。目測だと500人は下らない人数であった。迂回しようにも周囲が高い崖に囲まれているため、道はひとつしかない。しかも、武装集団にはほぼ全員にネオ・キマイラに変身するためのガントレットが割り当てられていた。ここで一斉に変身されては500体以上のネオ・キマイラに袋叩きにされてしまうだろう。
ヴィヴィル「いい、宗麟?今から私とガルトから借りたゲノム魔獣達が陽動を行うわ。その間に貴方は奥の実験設備を破壊して。まだ対策が見つかってないからバイラノスを無理に倒す必要はないわよ。」
宗麟「そうは言うけどおそらく戦いは避けられないだろうな…危なくなったら撤退も視野に入れないとだ。」
そしてついにヴィヴィルの作戦がスタートする。まず、Exゲノム魔獣のセト(第1部24話参照)が重力を操って皆の身体を軽くし、全員を崖の上に移動させた。そして、中にガルトの意識が残るメカカマックが叫ぶ。
メカカマック「皆の者…撃て!」
その合図を皮切りに崖の上にいる遠距離攻撃持ちのゲノム魔獣達が防衛戦を張るゲノム魔人達に一斉射撃を行なった。まさか崖の上から奇襲されるとは思っていなかったバイラノスの軍勢は総崩れとなった。
メカカマック「よし…かかれ!」
続いて接近戦が得意なゲノム魔獣達が崖から次々と滑り下り、敵陣になだれ込んだ。敵は何とかネオ・キマイラに変身して対抗する者もいたが、半数は間に合わずに変身する前にゲノム魔獣に倒されていった。そんな混戦の最中、リントヴルムはそれに紛れてセイリュウフォームで猛ダッシュ。バイラノスのもとまで一気にたどり着いた。
バイラノス「ああ、何をやっているんだあの馬鹿共は。時代遅れのガルトが作った中古品達に手こずるとはエラクレル帝国の未来が心配だ。まあいい。ガルトの始末はリントヴルムを片付けてからにするとしよう。」
宗麟「そんな高をくくってられるのも今の内だぞ、バイラノス!俺はお前の計画を阻止しに来たのだからな。DraGO!リントヴルム!」
宗麟はまず、セイリュウフォームの必殺技「ドラグーンフリズアタック」を繰り出す。しかし、バイラノスにひらりとかわされてしまう。続いてジャバウォックフォームにチェンジし、必殺技の「ドラグーンストライクキャノン」を発射するが、それも片手でかき消された。続いてファフニールフォームにチェンジし、必殺技「ドラグーンバーストスラッシュ」を叩きこむが、ノーダメージであった。
バイラノス「やはり威力も攻撃パターンも私の成長には追い付けていないな…リントヴルム…少しは楽しめるかと思った私が愚かだった…もういい!消えろ!」
バイラノスは両腕から極太の光弾を発射し、リントヴルムを吹き飛ばした。地面を転がるリントヴルムを嘲笑うバイラノス。
バイラノス「もはや君を倒すのはいつでもできるな。せっかくだ。君に私の実験をじっくり見せてあげよう。そこでおとなしく寝転がっていたまえ。」
しかし、リントヴルムは反論することなく立ち上がる。そして、実験設備の方に向かって叫んだ。
宗麟「今だ、ヴィヴィル!」
ヴィヴィル「上手くいったわよ、宗麟!」
果たしてバイラノスの強さに絶望していた宗麟が希望を取り戻したその理由とは何なのか!?
(続く)