魔破竜人リントヴルム 第2部 作:魔破竜人リントヴルム製作委員会
4日後に迫ったNightmare matter争奪戦のために戦力を集めることになった宗麟達。まず、九頭龍博士は何か当てがあるらしく、朝早くから出かけていった。あとは最低でも1人は確保しないといけない。宗麟は悩んでいた。
宗麟「1人目は俺が出るとして、もう1人は…ヴィヴィルか?いや、確かにヴィヴィルにはバリアの能力はあるものの、Infernoと戦っていた時の記憶はない…だから、実質戦闘経験はゼロに等しい…どうすればいいのか…?」
おそらく相手はリンドレイクの他にオーガアックスとオーガランスを出してくるだろう。どちらも並みのネオ・キマイラなら瞬殺できる強さを持っている。今のヴィヴィルに任せるのは明らかに荷が重い。どこかに頼れそうな人はいないか…そう考えて宗麟とヴィヴィルはある公園を通りかかる。すると、ホームレスの人々のための炊き出しが行われていた。その炊き出しのボランティアの中にいたのは…
美沙子「宗麟さん!ヴィヴィルちゃん!お久しぶりね。」
宗麟「美沙子じゃないか!まさか君と会うとはね。」
超能力が使える少女、美沙子だった。しばらく美沙子と共に炊き出しの列を整理しつつ談笑していると一台の車が公園の前に止まった。そこから降りて来たのは煉光財閥の社員だった。何とこの公園の土地を煉光財閥が買い取ったため、ホームレス達に立ち退きを要求して来たのである。
社員「この土地には煉光財閥の新しいオフィスを建てる予定だ。早くここから1人残らず出ていけ!」
宗麟「待て!ここで遊ぶ子供達やホームレスの皆の居場所はどうなる?どうせお前達はネオ・キマイラを使って力づくで契約したんだろう!それぐらいお見通しだ。」
その言葉に逆上した社員の男はガントレットを起動させる。「ウロボロス」!「クロスボウ」!Docking!phase Red!「クロスボロス」!という音声と共にネオ・キマイラに変身した。クロスボロスは身体全体から毒矢を射出し、ホームレスやボランティアの人々を次々に毒殺していく。宗麟はリントヴルムに変身し、ヴィヴィルは周辺の人々の避難誘導にあたる。リントヴルムはクロスボロスの攻撃をかわし、必殺技の「ドラグーンボルトブレイク」をぶつけるが、耐えきられて反撃を許してしまう。一方、公園の隅にはなぜか目をつぶってじっとしている美沙子がいた。リントヴルムは美沙子に危険だから避難しろと言うが…
美沙子「今よ!はあっ!!」
瞑想していた美沙子がカッと目を見開いて叫ぶ。すると、クロスボロスが空中へ大きく吹き飛ばされた。どうやらこれは美沙子の超能力のようである。おそらくテレキネシスを攻撃に使えるように応用したのだろう。宙を舞うクロスボロス目掛けて、リントヴルムは今度は「ドラグーンライトニングブレイク」を放った。さすがにそれには耐えきれず、クロスボロスは爆発。変身が解除された煉光財閥の社員はヨタヨタと逃げ帰ったのであった。
宗麟「まさかまた君に助けられるとはね…」
美沙子「私も宗麟さん達の役に立ちたくて、少しだけ戦えるように超能力を鍛えたの。さっきの技は10分くらいチャージが必要だけど、撃てばブルドーザーも軽く吹き飛ばせる威力になるわ。」
その話を聞いたヴィヴィルが美沙子をNightmare matter争奪の団体戦にスカウトしようとする。しかし、宗麟は並のネオ・キマイラならば瞬殺できるオーガアックスとランス相手は身体は普通の人間の美沙子には危険だと止める。だが、ヴィヴィルには何か考えがあるようだった。
ヴィヴィル「美沙子ちゃん。急で悪いけど貴女の力を貸してほしいの。いいかしら?」
美沙子「任せてください!そうと決まれば特訓しに行きましょ!」
頼られて嬉しそうな美沙子と対照的に心配そうな宗麟。しかし、もう迷っている時間はない。3人は争奪戦の準備をするのであった。
(続く)