リライト・オブ・ザ・ヒストリア ~彼らは歴史を塗り替えるようです~   作:かにしぐれ

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プロローグ1

ある朝、よく思い出せない夢から目ざめた時、自分がベッドの上で幼い赤ん坊に変わってしまっているのに気付いた。まだ首の座らない頭を必死に動かして自分の体を確認すると、ぷにぷにとした小さな手足と、豪華な刺繍を施されたいかにも高級そうな洋服を着せられた身体が見えた。

うん、なんだこれ。

 

目が覚めたはずなのにまだ夢でも見ているのだろうか。どこぞの小説みたく毒虫になってたわけでなく人間のままなのは救いだが、こんな変身はしとうなかった・・・!

 

というかここはどこだよ。俺の部屋は中世のお城にありそうな石壁と豪華な調度品に囲まれてなんかいない、ごく普通の1Kのマンションだったんだぞこの野郎。

 

なんて最初は混乱していたが、『これって転生じゃない? てことは俺死んじゃったん?』とか 『前振りってやっぱり大事だわ。いきなり赤ん坊とかわけわかんねぇ』 とか考えているうちに

段々と冷静になってきて、『とりあえず現状把握が第一だ。どう見ても平成の日本では無い感じだから、俺にとっては前世よりハードなことになりそうだけど頑張るしかねぇ』と結論を出して、次の行動に出ることにした。

 

赤ん坊になってできること。己の存在証明、自分が今此処にいることを声を大にして主張(物理)すること。即ち、

 

「おおおおぎゃあああああああ! おおぎゃああああああ! ゴホッゴホッ おっおぎゃああああああ!」

 

おぎゃること(物理)である。大人の心のままゼロからスタートするのだ。恥を捨てなければこの先生き残ることはできないからね。仕方ないね。

 

だがしかし、こんなことになるのなら、母性を感じさせる幼女(但し二次元に限る)が好きだった友人L.O(仮称)にプロのおぎゃり方を教えてもらうべきだったかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼少期は華麗にカット! というわけで今年で14歳になりました。色々と疼きだす年齢だね。

詠唱は浪漫。異論は認めない。

正直なところ、家庭教師付けて勉強したり、身体を鍛えたり、各種マナーを学んだりだったんで

特に語ることが無いから仕方ないね。

 

今日まで頑張って生きてきた中で分かったことをいくつか挙げていくとこんな感じだ。

 

・アスガルド大陸・ミドガルド大陸・ウトガルド大陸の三つが主要な大陸だよ。

・空に浮いてる大陸もあるよ。人が住んでるかはわからないけど。たまに上空を通過していくよ。

・北の方にも大陸があるよ。でも海が凍ってて船が近くまで行けないんで探索は進んでないよ。

・ここはミドガルドにある王国だよ。名前はアーリアル王国だよ。

・自分の家はレグルス姓を名乗っているよ。公爵なんだって。王位継承権もあるよ。

・生活環境は、水回り以外は現代を比べても遜色ないよ。魔法のおかげだね!

・というわけで科学の代わりに魔法があるよ。電気の代わりに魔力でいろいろできる凄い奴だよ。

・etc

 

生活環境がそこまで前世と変わらないのは正直有難かった。壁に魔法陣を刻むだけで1年中快適に

過ごせる上に、半永久的に効果が続くのだそうだ。

あれ、現代負けてない? 電機メーカーはもっと頑張るべき。

 

しかし自分の家が貴族なのはわかっていたけど、まさか公爵だったとは。元一般人に貴族のトップ、王家に連なる血族が務まるのかと当初は悩んだものだ。それはもう、齢一桁にして胃潰瘍になりかけるくらいに。

だが今生の両親の遺伝子と家が雇った(家庭教師)の手によりなんということでしょう、元現代リーマンが(外面だけは)立派なの嫡男に!

 

ちょっと傷んだ黒髪がサラサラの金髪に。一重のうっすい黒目が涼しげな二重の碧眼に。その所作は以前の庶民感漂うだらしないものから、スマートで気品漂うものへと生まれ変わりました!

その姿は、次代のレグルス家を担うにふさわしいと(社交界)でも評判です。

内面は大して変わってないけどなぁ!

 

そんな感じで見事にこの世界に適応した俺は今日も元気に外面良く生きていくのでした。

・・・しかし、俺の名前はもう少しどうにかならなかったのだろうか。

『レオンハート・レグルス』ってなんとなく獅子が被ってる気がするんですが。しし座が無いからこの世界ではセーフなのかねぇ

 

 

 




『レグルス・レオンハート』の方が自然な名前な気がするのは、どっかのガーデンに居るスコール君のせい(確信)
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