リライト・オブ・ザ・ヒストリア ~彼らは歴史を塗り替えるようです~ 作:かにしぐれ
14歳を迎えたその日、俺は父上にお呼び出しされたので謹んで書斎へと向かった。
おそらくは来年から通うことになる、王立の冒険者養成学校の詳しい説明とか心構えとか
色々薫陶を受けることになるのだろう。
うん、なんで貴族が冒険者学校に通うんだろうね。必要な教養は家庭教師で問題ないのに。
その話を聞いたときはそんな疑問を持ったものだが、父上の冒険者学校での思い出話から察するに
これ、貴族にとって最初で最後のモラトリアム期間なんだなってことが分かった。
学校での勉強の内容はファンタジーしてるけど、その学校生活は高校生のそれという感じだし。
通う年齢も15~18歳の3年間だし、父上の「友人」の恋愛模様とか甘酸っぱい青春を感じたのが
決めてかな。いいよね青春。自分は前世は男子校に通ってたからリアルでは縁がなかったけどな!
・・・でも父上、その「友人」ってもしかしなくても現陛下ですよね? がっつり自由恋愛を
なさっていたようだけど、まさかそれが王妃様の人数が王国の歴史上最多であることとは関係
ありませんよね? なんで目を逸らすんですか? 乾いた笑いをするんですか? ねぇ?
なんてやり取りもあったわけだけど、他国との戦争も無く、長い間平和だったのもあって
貴族の子弟にも息抜きの期間があっていいだろうと制度化したのが本音のところだろう。
建前は、「前線に出ても一端の戦士として戦える技量を養う」ということになっている。
あと「平民がどのような暮らしをしているか自分の目で見る機会」ともされているね。
そんなこんなで、また学校時代の面白エピソードでも聞かされるのか、それとも今回は
真面目な話をするのかと思っていたら、まったく学校とは関係ない話が飛んできたのだった。
神が異世界よりこの世界に招く「稀人」という存在が、この世界にやって来ているという話だ。
この世界では「神」と呼ばれる存在が実際に居るのは、巫女様が新年を迎えた日に行う儀式で
降臨してるのを見たことがあるんで別に驚きはしないが、あの「神」様が何の理由もなく
異世界召喚なんて事をするとは思えなかったのでそれはもう驚いた。
あの「神」様がそういう行動に出るということは、それだけの何かがこの先で起こるわけで、
つまるところ平和が壊れるということだ。不吉どころの騒ぎではない。
だが、自分はもう一般リーマンではなく、この王国の貴族の棟梁、レグルス公爵家の嫡男だ。
未来で何が起ころうと、国を、そして民を守るために戦わなくてはならない。
そして、来るべき日にはきっと「稀人」とも手を組んで戦うことになるのだろうから、まずは
「稀人」達と交流してみなくてはと思い、護衛を伴って「稀人」達が居るとの情報があった
領内の酒場まで来たのだが・・・
「やっべ生レオン様だ」
「リアルで動いてるとこ見れるとか感動ものだわ」
「原作開始より1年前だからちょっと幼いかな」
「その幼さがグッド。prprが捗りますなぁ。あ、スクショとっとこ」
えっ、その、これは何? 前世ですっごい馴染みのある言動なんだけど
なぜよりにもよって変態国家NIPPONを選んだんだ神ぃ!
誰かがこんな感じのネタで書いてくれる日まで、文才が無い身で頑張りたいと思います