重ねたキズナと巡る世界   作:唯の厨二好き

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連続で3話分投稿します。

最初ですからね。勢いよくいきます。

ところで、皆さんは何式のミクがお好みですか?




第2話 ベルカに降り立つ歌姫

 

 イオリアは今、アイリス達と共に、とあるデバイス研究所に来ていた。

 

 ユニゾンデバイス「ミク」と「テト」を開発するにあたって、イオリア自身のリンカーコアの一部をコピーし、両デバイスのコアとする必要があり、そのための検査等が必要だからだ。

 

 実際には、イオリアの認識上の「ミク」「テト」を作るために、イオリアの記憶が保管された魂の一部を両者に移譲する必要があるのだが、そんな方法を知らないイオリアは、おそらくアランの言葉通り、リンカーコアをコピーし移譲する際にどうにかなるのだろうと当たりをつけていた。

 

 だが、今はそんなことよりも重大なことがある。ミクテトの誕生に関わることを「そんなこと」呼ばわりすることはどうかと思うが、そこに意識を割けないほどイオリアは緊張していた。

 

 なぜなら、

 

(ちくしょう~、ついにこの日が来ちまった。いつか来ることは覚悟していたけど・・・ああ~、いったい、どんな顔して職場の皆さんに会えばいいんだ!)

 

 

 というように、今まで散々迷惑を掛けたであろう両親の同僚方に合わせる顔がなかったのである。

 

 これが、両親自身の都合から掛けた迷惑ならまだよかったが、両親の行動理由が「息子のため!」であり、おそらくそれが伝わっているだろうことから、とんでもない我が儘息子とでも思われているのでは? 同僚方と会った瞬間、「コイツが元凶か!」みたいな目で見られるのでは? と戦々恐々としているのである。

 

「さあ、イオリア、ここが父さん達の職場だぞ。何だ、緊張してるのか? 安心しろ。変わり者も多いが、何も初対面の相手を取って食ったりしないさ」

 

「あ、ああ。(安心できるか! 初対面でも知れ渡ってるだろうから心配なんだよ! ……てか、初対面でなければ取って食うのか!?)」

 

「あらあら、珍しいわね。イオリアが緊張するなんて。大丈夫よ。同僚達には、イオリアがどれだけ良い子かしっかりみっちりたっぷり教え込んであるから。……体に」

 

「そ、そうか。(それだよ! それが緊張の原因だよ! てか、「体に」って何だ、「体に」って! 職場の皆さんに一体何をしたんだ……)」

 

 両親の励ましという名の止めで、イオリアの緊張は最高潮だ。

 

 そんな、イオリアの心情に関係なく事態は進み、ついに両親が所属する部署「融合機特別研究室」と書かれた扉の前にやって来た。

 

 ライドは、ポケットからカードキーを取り出し暗証番号を打ち込むと「おはようさん~」というなんとも気の抜ける挨拶をしながら中に入っていった。

 

 イオリアもアイリスに促され、「し、失礼します!」と若干裏返った声で挨拶しながら中に踏み込んだ。アイリスも同様に「おはよ~」と挨拶して中に入る。

 

 部屋というよりフロアと言ったほうが正しいくらい広い空間には7人の白衣を着た人間が忙しなく動き回っていたが、両親が入室すると「室長、副長、おはようございます」と全員で返した。

 

「室長? 副長?」

 

 イオリアがそう疑問の声をあげると、

 

「あ~そういえば言ってなかったかしら、私がこの研究室の室長で、ライドが副長なのよ」

 

 と、アイリスが答えた。

 

 イオリアは、両親は昔からいろいろ無茶をしていたのでそれなりの地位にいるとは思っていたが、研究室を一室与えられるほどだったとはと驚くと同時に納得もした。どうりで無茶が押し通るはずだと。

 

 そんな、イオリアの疑問に答えたアイリスの視線をたどって、研究員たちがイオリアに視線を向けた。

 

 イオリアの緊張は一気に高まった。何を言われるかと身構えていると、

 

「おお~、この子が坊ちゃんですか! なるほど、なかなかいいツラ構えしてるじゃないですか~」

「うわ~、ついに本物が出た。生坊ちゃんだ~」

「えっ、マジマジ!? うはっ、本当に坊ちゃんだ」

「ほぉ~、室長たちに目元そっくりですなぁ、賢そうだ」

「ちょっと、脱いでもらっていいかな、かな?」

「……カシャ! カシャ! ……保存」

「……ハァハァ、ごくっ」

 

 ……イオリアの緊張はさらに高まった! 違う意味で!

 

「あはは、どうも初めまして。ルーベルス家長男のイオリアといいます。いつも両親がお世話になってます。今日は、よろしくお願いします。(いやいやいや、何この人たち! 何で全員「坊ちゃん」呼びなの? 何でそんな珍獣見るような目で見てくんの!? ていうか脱衣促してるヤツと、ハァハァしてるヤツ! てめぇ等はダメだ。表情が完全に変態じゃねぇか!)」

 

 イオリアは挨拶しながら、心の中で突っ込みをフル回転させていた。だが、あまりのインパクトに当初の緊張はなく既に肩の力は抜けていた。

 

「おお~さすが室長たちの息子さん。礼儀正しいね。こちらこそよろしく。カイムだ」

 

 そう言って手を差し出したのは、カイムと名乗った20代半ばくらいの髪がボサボサの男の研究員だ。それから、全員紹介を受けた。

 

 カイムが先ほどのセリフの一番目とすると、上から、30代前半くらいの髪がボサボサの男サルア、カイムと同じくらいの年齢の髪がモッサリした男タンク、40代くらいの髪がモッサモッサの男ニック、さっきから目がランランとしてる20代前半くらいの髪がバサバサの女ヘレナ、ライドに無言で携帯を叩きおられた30代後半くらいの髪がボワボワの男マイル、未だハァハァしていてアイリスから殺気を向けられている髪がない男ヨシュアだ。

 

 とりあえずイオリアは、両親に訴えることにした。

 

「父さん母さん、頼むよ。みんなを家に帰してあげてよぉ~、もう見てられないよぉ~。缶詰にされてずっと研究させられてるから、あんな無残な姿に……ヨシュアさんに至ってはストレス過多になっても、もう抜ける毛すらないんだぞ? あんまりだよ……残酷すぎるよぉ~」

 

 イオリアはもう泣きそうだ。厳しい覇王流の鍛錬を受けているときでさえ一度も泣かなかったというのに。両親の業はどこまで深いのか……

 

 これには、流石にアイリス達も焦った。

 

「ちょ、違うからね! 私たちが無理やり研究させて、こんな無残な姿になってるわけじゃないから。こんな残念なことになってるのは、コイツ等の自業自得だから!」

 

「そうだぞ! イオリア。まったくの誤解だ! こいつらが、残念で見れたものじゃない生き物になってるのは、単にコイツ等が度を越した研究好きなだけで、父さん達のせいじゃないぞ、信じてくれ!」

 

 二人は息子の誤解を解くために必死で弁解した。もう言いたい放題だった。親子揃って。

 

 そんな、ルーベルス家の様子を見ていた研究員達は、ものすごく居心地が悪そうだった。

 

「なぁ、俺ってそんなに残念な感じか?」

「聞くなよ、俺も今ちょっと傷ついてんだ」

「……」

「わ、私これでも女なのに……無残って……」

「そういえば、今、家ってどうなってんだろ。前に帰ったのいつだったかなぁ」

「……スキンヘッドだ。ハゲじゃない……」

「……携帯……データが……orz」

 

 研究室はいつになくカオスだった。

 

 イオリアの誤解が解けて、研究員達の気まずさも薄れてきたころ、ようやく本題へと話が進んだ。検査内容の確認とリンカーコアのコピー及び移譲の段取りの打ち合わせをし、アイリスとライドを含め検査の準備に入った。

 

 イオリアはその間、ニックに話し相手になってもらった。しばらく時間がかかるので、手の空いているニックが一人ではつまらないだろうと気をきかせてくれたのだ。

 

 さすが、髪はモッサモッサでも一番の年長者、気の配り方が違う。イオリアは、この際疑問に思っていたことを聞いてみることにした。

 

「あの、ニックさん。聞きたいことがあるんですが……」

 

「うん? いいぞ、何だ?」

 

「ええとですね、セレスの開発から、今回のユニゾンデバイスの開発まで、うちの両親結構無茶してると思うんですよ。実際、皆さんも、今日、俺の検査に付き合わせて迷惑かけてますし……だから、あまりいい感情をもたれていないんじゃないかって、ここに来る前は考えていたんです。でも実際は、皆さんそんな雰囲気みじんもないし……髪ボサボサだし……」

 

 ニックは、イオリアの疑問に予想外のことを聞いたと目を丸くした。

 

「いや、迷惑も何も、そもそもこの研究室は、イオリア・ルーベルスに最高のデバイスをという目的で設立されたんだぞ? もちろん、建前上はユニゾンデバイスの適合率向上を目的にしてるがな。……あと、髪のことはもう放っておいてくれ、反省するから……」

 

「俺のため? どういうことです?」

 

 驚愕するイオリアに、ニックは「ああ、教えてないのか……」と納得すると、この研究室が設立された経緯を説明しだした。

 

「この研究室ができたのは2年前なんだ。それまでは、俺たちは全員別々の部署で別の研究をしていた。まぁ、みんな研究バカだからさ、対人関係蔑ろにし過ぎて、ちょっと浮いていたりして満足に研究できずくすぶってたんだが、そんな時、室長達が今のメンバーに声をかけたんだ。

 たった一人のための最高のユニゾンデバイス作ってみないかって。どうせ、思うように研究出来てなかったしたな。全員二つ返事でOKしたそうだ。

 ただ、新たな研究室作りますって言って、はいそうですかって予算降りるわけないだろう? だから、副長なんかは研究が一番遅れてるユニゾンデバイスに鞍替えして、俺たちも協力して3年かけて少しずつ結果を出したんだ。

 で、まぁちょっとした成果が出てな、晴れて設立が認められたというわけだ。

 ちなみに、セレスの制作費はほとんど室長達の自腹だぞ? 研究アイデア売ったり、権利売ったりしてな。コネも使ったりはしたが、常識的な範囲だ。

 だから、まぁ、迷惑だなんて思ってるヤツいねぇよ」

 

 そう言って、ニックは話を締めくくった。イオリアは話を聞いて呆然とした。

 

 一体、どんな無茶をしてセレスを作成しミクテトを作成するのかと考えていたのに、両親は自分の想像を絶する労力と時間を注ぎ込んでくれていたのだ。

 

 安易に、周囲に無茶を押し通したのだろう等と考えて、勝手に恐縮していた自分が酷く情けなかった。アイリス達に対する申し訳ない気持ちと、それ以上に感謝の念がイオリアの胸を満たした。

 

 沈黙したイオリアに、心情を察したのかニックは殊更明るく話しかけた。

 

「まぁ、教えてなかったんなら、知る必要なしと判断したんだろ。なら、それでいいじゃないの。子供は親の心知らずに甘えてりゃいいのさ。……それより、今日はリリスはいないのか?」

 

 あからさまな話題転換だったが、ニックの気遣いを無にしないようイオリアも笑顔で話に乗った。

 

「リリスは、リネット……妹の世話で留守番です。そういえば、皆さん俺のこと〝坊ちゃん〟って呼びますけど、もしかしなくてもリリスが?」

 

「そうそう。リリスは俺らのコミュ障改善カウンセラー様だからなぁ、よく話すんだが、毎回毎回うちの坊ちゃんは~て話すから、俺らも自然とな」

 

 イオリアとニックがそんな感じで雑談していると、ライドが準備が整った旨を伝えに来た。

 

 この後、半日かけて、いろいろ検査し、イオリア達は帰宅の途についた。帰りの道中、イオリアは一言呟いた。

 

「……ありがとう」

 

 アイリスとライドは顔を見合わせ、互いに苦笑いし無言でイオリアの頭をクシャクシャと撫でた。

 

 

 

 

 

 検査の日から数ヵ月後、ついにミクとテトの作成が最終段階に入った。後は、イオリアのリンカーコアのコピーを移譲するだけである。

 

 その作業と、何よりミクとテトが起動する瞬間に立ち会うためにイオリアは再び「融合機特別研究室」を訪れた。

 

「皆さん、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします」

 

 挨拶をしたイオリアに、研究メンバーは既に準備を終えているようで、皆一斉に笑顔を向けた。

 

「じゃあ、早速、始めましょうか」

 

 アイリスに促され、奥に進むイオリアの表情は、緊張と、ついに生ボカロと会えるという喜びに興奮し赤く染まっていた。それを見て、違う意味で興奮している髪バサバサとハゲなど視界には入らない。断じて。

 

 奥の部屋には人が一人入れるポッドが三つ並んでいた。そのうちの二つにミクとテトが眠っているのだろう。ポッドの扉は閉じられており、中の様子を見ることはできない。

 

 イオリアは、アイリスから諸注意を聞き三つ目のポッドに入った。そして、いよいよ古代ベルカの世界にボーカロイド「初音ミク」と「重音テト」が誕生する瞬間がやって来た。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 そこはとても暗い場所だった。

 

 その場所に存在する二つの魂は、まどろむ意識が徐々に覚醒していくのを感じた。同時に、何も感じていなかった身の内に何か温かいものが流れ込んでくるのを感じ、自分達が何者であるかを悟った。

 

 しばらく、自分達の中にある知識・感覚を探っていると、真っ暗闇だった空間に突如光が生まれた。

 

(あれは、あの光は……)

(あれは、あの光は……)

 

 その光は、二つの魂に、まるで呼びかけるように、あるいは求めるように、明滅を繰り返しながらも徐々にその光を強くしていった。

 

 その光が強くなるごとに、二つの魂は同じようにその存在を強固にしていき、やがて魂に刻まれた全てを知った。

 

 二つの魂は、本来ディスプレイの向こう側の存在だ。決して現実世界の存在ではない。仮に現実に出たとしてもそれは魂無き人形だ。

 

(ああ、あなたは求めてくれたんですね……)

(ああ、君は求めてくれたんだね……)

 

 だが、そんな原則を破った者がいた。数奇な運命を辿り、願いを尋ねられ、答えたのだ。彼女達がいればきっと楽しい。彼女達に会いたいと。

 

 その結果、

 

(私は、ここにいます)

(ボクは、ここにいるよ)

 

 二つの魂は、自分達が彼の魂に刻まれた知識と認識を核に形成されたことを理解している。

 

 人によっては、それは作られた人格で本物じゃないという人もいるだろう。だが、本物か偽物かなど些細なことだ。

 

 そんなもの時間や経験と共にいかようにも変化するのだから。

 

 今大切なことは、どう生まれたかではない。望まれて生まれ、そして出会うことを心待ちにしている人がいるということ。

 

 その人とは・・・

 

(マスター!)

(マスター!)

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 イオリアは先にポッドから出てきていた。そして、ミクとテトのポッドの前に立ち、今か今かと待ち構えていた。

 

 生前、イオリアは笑顔動画が好きだった。作品を見ることも作ることも、不幸体質のせいで安易に外出できないイオリアにとって、家にいながらいつも心を奮わせてくれる手段だった。

 

 そんな笑顔動画の中でも人気の高いキャラであるボーカロイドのミクやテトは、イオリアにとってもお気に入りのキャラで、よく二人を使ってMMDドラマ等を作ったものだ。

 

 そんな画面の中の人物に、もうすぐ会える。イオリアの心の中は喜びに満ちていた。

 

 やがて、二つのポッドの作業中を示すランプが消えた。振り返り、そこで待機していたアイリス達が頷くのを確認すると、イオリアは逸る気持ちを抑え、ゆっくりとポッドの開閉レバーに手を掛けた。

 

 そして、ゆっくりレバーを下ろした瞬間、

 

「マスター!」

「マスター!」

 

 二つの影に飛びつかれ、そのまま背後に倒れ込んだ。

 

「え? え~と、ミクさん? テトさん?」

 

「はい、マスター!」

「なに? マスター?」

 

 イオリアは若干混乱しつつも、二人に呼びかけた。そうすると、元気な返事が返ってきた。それは結構なことなのだが、なぜか二人は返事をしながらもギュと片腕にそれぞれ抱きついて離れない。アイリス達も突然の事態に固まっている。

 

 混乱が収まってくるとイオリアは、何となく二人の心情を察することができた。元は同じ魂であるせいか何となく分かるのだ。なので、イオリアは自分の気持ちを素直に言葉にして二人に届けることにした。

 

「ミク、テト、生まれてきてくれて……ありがとう」

 

 それを聞いたミクとテトは一瞬ピクッとすると、イオリアの胸に埋めていた顔をあげ、満面の笑みで応えた。

 

「幾久しく、よろしくです、マスター」

「幾久しく、よろしく、マスター」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 さて、アイリス達の硬直が解けた後、イオリアは大変だった。研究メンバーも興味津々な様子で注目しているし、アイリスとライドは、ミクとテトの態度に終始ニヤニヤし、いいもの見ましたと言わんばかりの表情をしていた。

 

「あなた、リリスの妹ができると思っていたけど、もしかすると、増える家族はお嫁さんかもしれないわね」

 

「ああ、そうだな、しかも、二人。10歳でハーレムとは流石俺の息子。人には出来ないことを平然とやってのける」

 

 明らかにからかう気満々の口調で聞こえよがしにいうアイリスとライド。イオリアは、何下らないこと言ってんの、と半眼になった。しかし、そんな両親に対する反応は意外なところから返ってきた。

 

「テ、テトちゃん、こういう時なんて挨拶するんでしょう!?」

「確か、不束者ですが……じゃなかったかな?」

 

「いやいや、二人共なに言ってんの。乗らなくていいから!」

 

 自分の相棒となる二人相手にも、自分は突っ込みキャラなのかと若干落ち込むイオリア。そうこうしているうちに、他の研究メンバーも参加し、一気に騒がしくなったのだった。

 

 なお、ミクやテトのような高性能なユニゾンデバイスを作成しておいて、それをイオリアのような10歳の子供が個人で所有していいのかという、ものすごく今更な質問に対してアイリスは、

 

「大丈夫よ、公式的には、この研究室でミクやテトという名称のユニゾンデバイスは作成されてないから」

 

 と何でもないかのように言った。

 

「ああ~そういうこと。でも、よくそれで通ったね。バレそうなものだけど・・・」

 

「まぁ、そのために二重三重の布石は打っておいたんだけど・・・なぜか必要なさそうなのよね。・・・本気で誰も気づいてないみたいで・・・不思議だわ。一応、国が運営する施設なんだけど。」

 

 それを聞いて、イオリアは冷や汗を流した。その不思議現象に心当たりがあったからである。

 

(確実にアランさんの干渉だろう! 関係者全員の意識誘導とか・・・アランさんの明日が見えないっ)

 

 イオリアは、改めてアランに感謝するとともに、やりすぎだと心の中で愚痴った。後は、アランの無事を祈るばかりである。

 

 がんばれアラン! 負けるなアラン!

 

――(アラン存在を凍結中)

 




感動的な話しを書くのは本当に難しい。

どうすれば、心にくる文章なんて書けるんでしょうか。

今回は特に、作者の拙さが出てしまった気がしますが楽しんで頂けましたか?

わかりにくい設定もあったと思いますが・・・そこは、ほら、妄想なんで、大目に見て頂けると・・・

ちなみに、ミクとテトはLat式をイメージしてみたり・・・あのあざとさがいいですよね!
だが、あぴやアペンドも捨てがたい・・・いや、やっぱり軍曹か?

次は、ミク達のスペックが明らかになります。

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