やはりバルキリー乗りの俺は間違っているのか?   作:BenQ

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イェーガー「おおー!ここがキョウシツってところか!」

 

トゥイッチ「日本の漫画やアニメで見たことあるけどやっぱり実物を見ると凄いわね」

 

タチャンカ「ロシアやアメリカと違って作りが違う。それに床を汚さないためにウワバキを履くとは流石日本だ」

 

教室の中でイェーガー、トゥイッチ、タチャンカは黒板や机、教卓など周りを眺め楽しんでいる。

 

八幡「触ったり椅子に座るのはいいけど壊すなよ?」

 

後ろ側で見ている俺こと比企谷 八幡は今この3人を学校の校内を案内している。

もちろん見学の許可は取っている。

だが相手が用事を済ました平塚だっため「お前に外国の知り合いがおるとはびっくりした」「どこで知り合った」色々と言われた。

まぁこうなるとは分かっていたが。

案内する道中いろんな生徒達から視線を浴びた。

外人3人も居ればビックリするわなそりゃ。

 

いろは「センパイ、ほっ本当にあの人たちと知り合いなんですよね?」

 

俺の隣、左で一色はそう言う。

俺とあの3人の他に川崎と一色がいる。

一色の発言に俺は肩でため息を吐いた。

 

八幡「だから言っただろ、オンラインゲームで知り合って。それにこの人達に英語教えてもらった、て」

 

それは全て嘘だが。

 

川崎「それにしても....すごい光景よね..」

 

俺の右にいる川崎はイェーガー達を見て唖然する。

外国人にとって日本の文化は憧れなのかもしれない。

学校もその1つ。

海外の学校と比べれば多いに違いがある。

余談話のなるが逆に言えば日本人も外国の文化に憧れを持つ。

女性ハリウッド人やヨーロッパ人女優のようなスリムな体になってみたい。

あの国に住んで見たい。

色々ある。

要するにお互い様って事だ。

 

 

タチャンカ「ところでハチマン、お前はいつ俺らの所(レインボー部隊)に来るんだ?」

 

生徒の席に座り椅子と体を俺の方に向けるタチャンカは俺にいつレインボー部隊に入るのか?と聞いた。

俺は深くため息を吐く。

レインボー部隊のメンバーは俺に会う度何故かスカウトしてくる。

スカウトされた回数は上官のシックスさん含め両手で数え切れない程だ。

それに3日前にトゥイッチとイェーガーに勧誘されたばかりだ。

 

八幡「俺は入る気ないぞバルキリー乗れないし」

 

俺は中学時代 軍と同じ過酷な訓練を受けている。

だがレインボー部隊はテロリストを殲滅を目標とした対テロ特殊部隊であってバルキリー乗りとは関係がない。

だから俺はいつものように断った。

だがタチャンカは声のトーンを1つ下げ真剣味な目で次の言葉を放った。

 

タチャンカ「休暇を取る前に司令が俺たち(レインボー部隊)の専属のバルキリー部隊の建設を考えているって俺に相談して来たんだ」

 

司令官はシックスさんの事を表しているのだろう。

最初は俺をレインボー部隊に入れさせようと嘘を言っているのだと思った。

だがタチャンカの目はマジな目だった。

陽気にいつも冗談を口にしているが声のトーンでいつもの冗談ではないっと感じ取れる。

シックスさんが考えているバルキリー部隊建設の話は本当の話だろう。

その頃トゥイッチとイェーガーは黒板に漢字、ひらがな、カタカナ、など書いて遊んでいる。

いつのまにか2人の間に一色がおり黒板に日本語の文字を

書き2人に手本を見せていた。

 

八幡「..........」

 

タチャンカ「..........」

 

俺とタチャンカの間に別の空気が流れた。

冷徹で静かな空気が。

睨めっこする様に互いの目を見る。

それに気付いたのは隣にいる川崎だけだった。

彼女の視線が感じる。

そして何か言いたげに途切れ途切れに小さく声を発する。

そんな空気に限界が訪れた。

 

タチャンカ「まッ、この話はまた今度にしようや!」

 

陽気な顔に戻ったタチャンカはいつもお通りの口調でこの話を切り立ち上がってトゥイッチ達の方へと行った。

俺はあいつらの背中を見ることしかできなかった。

 

川崎「比企谷....」

 

タチャンカがいなくなりやっと話せるようになった川崎は俺を心配する。

 

八幡「何故あいつらは俺にこだわる....」

 

俺は強く右手の拳を強く握った。

バルキリーの操縦が上手いだけの俺が何故こんなにこだわりを持たれるのか。

俺は疑問と苛立ちこの2つを感じた。

 

 

字がついた黒板を消したこの後、校内を一通り案内しトゥイッチ達の学校の案内を終えた。

一色と川崎は先に帰らせた。

駅まで3人を見送ろうと思ったがその必要はなかった。

校門前で黒いCRV車に乗ったエコーが待っていたからだ。

エコーは仕事上がりでトゥイッチ達に迎えに来るように頼まれたと言った。

3人は別れの挨拶をして、俺はエコーの車に乗った3人を校門で見送った。

 

???「は、八幡?」

 

後ろから声をかけられる。

こ、この声は!?

振り向くとそこにマイエンジェル、戸塚彩加がいた。

 

八幡「癒しだぁ〜」

 

ストレスが溜まっていた所を丁度現れた戸塚。

グッドタイミング、戸塚という癒しがあるからだ。

 

戸塚「八幡、急どうしたの?」

 

八幡「おっと悪りぃなんでもない」

 

戸塚「ところでさっきの人たちは誰?八幡の知り合い?」

 

八幡「ああ、そうだぞ」

 

全く変わった知り合いだよ。

 

この後俺は戸塚と一緒に帰り道中トゥイッチから貰ったブランドチョコを半分分けて食べて帰った。


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