「ウォッチン、あの男の人について何か分かる?」
「すまん、よく分からない…」
男性と話したり、花を見たりと花咲つぼみを待つ事約1時間、花咲つぼみが店に帰ってきた。
「お待たせしました!…ってあれ、あなたはさっきの…」
「一つ聞き忘れた事があってまた来ちゃった!」
「聞き忘れた事…?」
「うん、柳佐江さんって人知ってる?」
「柳佐江さん…私は知らないけど私の祖母なら知ってると思います!」
「おばあちゃんは今、どこにいる?」
「市内の植物園にいると思います!」
花咲つぼみでも柳佐江の事はわからないらしい。だが、花咲つぼみは自分の祖母なら柳佐江を知ってると思うと私に言った。それを聞いた私は祖母の居場所を花咲つぼみに聞き、祖母がいるという植物園へ向かった。
歩く事約十数分、私とウォッチンは希望ヶ花市の植物園に着いた。植物園の中に入り、花咲薫子の元へ行く。
「あの、花咲薫子さんですよね?」
「そうですが何か?」
「実は柳佐江という人を探してまして…」
「柳佐江さんね…」
私が柳佐江を探している事を花咲薫子に伝えると、花咲薫子は顔を少し下に向けて暗い表情で話し始めた。
「10年前、彼氏さんとここに来たんだけどその時、彼氏さんが怪我をしてる手でエンジェルトランペットっていう花に触ってしまって毒にやられてしまったの…」
どうやら10年前、柳佐江は彼氏とこの植物園へ訪れていたらしい。彼氏がエンジェルトランペットという毒性のある花に触れてしまい、毒にやられてしまったそうだ。
「本当は彼氏さんの不注意なのに柳佐江さんは花に彼氏さんを奪われたと思い、花に強い恨みを持つようになっちゃったの」
「そしてどうなっちゃったの?」
「翌日、柳佐江さんは行方不明になったの」
出来事が起きた翌日に柳佐江は行方不明になったらしい。花咲薫子の話を聞いた私は柳佐江がアナザープリキュアの1人だと確信する。
そして、知っている事全てを聞き終わり、私が希望ヶ花市の植物園を後にしようとしたその時、誰かが植物園の天井を突き破り、中に侵入してきた。植物園に侵入してきたのはアナザープリキュア二体。二体の内の一体のアナザープリキュアの胸元にはBLOSSOMと書かれており、顔はハートキャッチプリキュアに出てくるデザートデビルのような顔をしていた。
「ウガァァ...」
アナザーブロッサムとアナザーマリンはゾンビのような声を出しながら私達に襲いかかってくる。危険を感じた私はドライバーを腰に装着し、クロックライドウォッチを起動させる。
ピロピロピロピロリ....
クロック!
起動させたクロックライドウォッチをドライバーの右スロットに挿し、バックルを一回転させて変身する。
「変身!」
【プリキュアタイム!】
《キュア・クロック!!!》
ケンモードのジカンギレードを左手に持ちながら敵に向かっていく。アナザープリキュア達は元となるプリキュアの能力を使い、自分達に向かってくる私に物凄い勢いの薄桃色の花吹雪と球状の水を数発飛ばす。私はその攻撃をくらい、植物園の中の壁まで吹き飛ばされていく。
劣勢に立たされ、アナザープリキュア二体に敗れると思ったその時だった。誰かが私の持つカスタードライドウォッチを奪い自分のライドウォッチと一緒にドライバーのスロットに挿してドライバーを一回転させる。
【プリキュアタイム!】
《キュア・ラウム!!!》
【アーマータイム!】
《キュアラモードデコレーション!》
〔カスタード!!!〕
靉達の前に突如現れた謎のプリキュア、彼女は一体何者なのか?
to be continued.......
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