プリキュア新伝説〜導きの少女〜   作:萊轟@前サルン

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前回、相田マナ達に別れを告げ、2013年の世界を離れた我が魔王・黄醒靉。

魔王へ続く偉大なる道を順調に歩んでいる黄醒靉の前に現れたのは魔法を使う...。

おっと、失礼!少し先まで読んでしまいました。


ちなみに、読者の皆様は初めて知ると思いますが、我が魔王の住む時代は2020年なんですよ...


魔法つかいプリキュア!編
21.マジカル・ワールド2020


2020年....

 

 2013年から現代に戻ってきた私は自分のいるこの世界に違和感を感じていた。

 

 

「ウォッチン、この世界何か変じゃない?」

 

「確かになぁ…」

 

 

 私は違和感を感じながらも歩いていると、後方の木々からドサッという音が聞こえた。私は音のした方へ向かうがそこには誰もいなかった。

 

 

「あれ?今、何かがここら辺に落ちたような…」

 

「落ちてないし!狙い通りだし!」

 

 

 私が気のせいかと思い、再び歩き出そうとしたその時、後方から声がした。振り向いてみるとそこには左手にほうきを持った少し背の高い紫色のロングヘアで前髪はぱっつんの女性がいた。ルークはその女性を見て、この女性が魔法つかいプリキュアのキュアマジカルである事を私に小声で話す。

 

 ルークからそう聞いた私は早速、その女性にプリキュアなのかどうかを聞いてみた。

 

 

「あの、あなたはプリキュアだよね?」

 

「プリキュア?何のことかしら?私は魔法使いよ!」

 

 

 どうやら、タイムジャッカーは既に記憶と力を奪い、アナザープリキュアを作り出し、どこかで暴れさせてるようだ。アナザープリキュアの手がかりを掴むため、女性に最近の事を聞いてみた。

 

 

「最近、ここで変なこと起きたりしてませんか?」

 

「変な事ねぇ…魔法界では特に何も起きてないわ!」

 

 

 まだ何も起きていない事に私は不審感を抱いていたが、魔法界という言葉を聞いた瞬間、私は驚いた。

 

 

「魔法界!?魔法のない世界は?」

 

「ナシマホウ界の事かしら!ナシマホウ界ならカタツムリニアに乗れば…」

 

 

 女性がナシマホウ界の行き方を言い切ろうとしたその時、アナザープリキュアと思われる三体の怪物が現れた。

 

 

「靉、千条!その人を連れてナシマホウ界にいる朝日奈みらいっていう人の元に向かって!」

 

 

 ルークは導く為にまず、十六夜リコと朝日奈みらいと花海ことはが繋がっていないといけないと私に言い、私と千条に女性を連れてナシマホウ界にいる朝日奈みらいの元へ連れていくよう指示する。

 

 私は女性の手を引いてカタツムリニアのある場所までひたすら走っていく。靉たちを見送ったルークと瑠璃は変身アイテムをポケットから取り出し、変身する。

 

【プリキュアタイム!】

 

〈キュア・ラウム!!!〉

 

【アーマータイム!】

 

 

《ラブリンク!》

 

〔ローゼッター!!!〕

 

「プリキュア!チェンジ・オブ・ドラゴン!」

 

[プリキュライブ!キュアドラゴン!]

 

 

 変身した二人は三体のアナザープリキュアに向かっていく。アナザープリキュア達は炎や水といった魔法を使いながらラウムと瑠璃を襲っていく。ルークはロゼッタアーマーの技であるロゼッタウォールで魔法を防ぎながらアナザープリキュア達との距離を詰めていく。

 

 だが、アナザープリキュア達の魔法は他にもあり、アナザープリキュア達は武具の錬成という魔法で巨大なハンマーを創り、その巨大なハンマーでロゼッタウォールを割っていった。ロゼッタウォールが無くなったラウムは巨大なハンマーで殴り飛ばされてしまう。

 

 一方の瑠璃はプリキュランスという他の歴代の怪物達などの力を具現化できる能力でアナザープリキュアの技をくらわないよう防いでいた。

 

 その頃、私と千条は女性を連れてカタツムリニアに乗車してナシマホウ界に向かっていた。

 

 

「急になんなのよ…あなた達は何者?」

 

「私は黄醒靉、そして隣は千条優介!私達は変えられた歴史を元に戻す為にここに来たの!」

 

「正しい歴史…?これが正しい歴史じゃないのかしら?」

 

「これは正しい歴史じゃない。正しい歴史ではあなたはナシマホウ界で朝日奈みらいという人物と出会い魔法つかいプリキュアになるの!」

 

 

 私は朝日奈みらいの名を出してみたが記憶と力を奪われてるせいで朝日奈みらいという人物が分からないらしい。歴史が変わったせいで2人が出会ってなかった世界になってしまったのだ。

 

 

「あっ、そういえば自己紹介が遅れたわ!私はリコ、魔法学校で教師をしてるわ!」

 

「教師なのに木に落っこちたの?」

 

「だから、落ちてないし!狙い通りだし!」

 

「またまたぁ〜強がっちゃってー!」

 

「もう!大人をからかっちゃダメなのよ!」

 

 

 私とリコが話していると、もうすぐナシマホウ界に着くというアナウンスが流れた。それを聞いた私達は降車の準備をする。

 

 

ナシマホウ界....

 

 

 3分後、カタツムリニアはナシマホウ界に着いた。魔法界とは違い、ほうきで空を飛んでいる人や変な呪文を唱えている人がいない為、辺りには見慣れた光景が広がっていた。だが、そんな見慣れた光景の中、怪物と戦う2人の戦士がいた。

 

 

「守りの剣技!キュアリェーズ!」

 

「癒やしの剣技!キュアミェーチ!」

 

 

 

ナシマホウ界にいた2人の戦士、彼女達は一体何者なのか?そして、靉達は朝日奈みらいに会うことができるのだろうか?




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