プリキュア新伝説〜導きの少女〜   作:萊轟@前サルン

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前回、朝日奈みらいに会う為、ナシマホウ界に訪れた我が魔王・黄醒靉。

黄醒靉は空間ルークと協力し、朝日奈みらいと会うことができ、しかも記憶と力も一時的だが元通りになった。アナザープリキュアにされた3人は誰なのだろうか?それはこの先分かります…。


23.キュアップ・ラパパ2016

2016年....

 

 

 2016年のナシマホウ界にやって来た私達は早速、朝日奈みらいの家へ向かった。

 

 朝日奈みらいの家に着き、扉の横にあるインターホンを押して少し待っていると家の中から朝日奈みらいと十六夜リコと花海ことはの三人が出てきた。

 

 

「あの…どちら様でしょうか?」

 

「私は黄醒靉!…突然で申し訳ないんだけど、最近何か変な事件とか起きてない?」

 

「変な事件…あっ、そういえば最近、私達のような魔法使いの服装をした変な怪物が人々を襲っているの!」

 

 

 私が最近何か起きてないかを三人に聞いた所、朝日奈みらいと花海ことはの2人は首を傾げて考え込んでしまうが十六夜リコは最近起こっている事件を思い出し、私達に詳しく話してくれた。

 

 

「色々と情報ありがとう!じゃあ私達はこれで…」

 

「あっ、待って!」

 

 

 事件の情報を得た私達はアナザープリキュアにされている人物の情報を集める為、朝日奈みらいの家を後にしようとするが、朝日奈みらいに待ってと言われ、待つ事にした。朝日奈みらいは家の中に入っていき、何かを持ってきた。朝日奈みらいが持ってきた物、それはいちごメロンパンだった。

 

 

「これ、持っていてよ!」

 

「…なんで?」

 

「これは人と人を繋いでくれる食べ物なの!」

 

「人と人を繋ぐ?」

 

「うん!私とリコとはーちゃんもこれで繋がってる!」

 

「分かった、持っていくよ!」

 

「うん!じゃあまたね!」

 

 

 私は朝日奈みらいにいちごメロンパンをもらった後、朝日奈みらいの家を後にした。

 

 アナザープリキュアにされている人物の手掛かりが掴めず、悩んでいたその時、ルークの服のポケットからウォズリンが出て来て分厚い本を持ちながら話し始めた。

 

 

「…我が魔王よ、この事件には1と2と3の数字と友情が関係している」

 

「1と2と3?友情?どういう事?」

 

「その先は私にも読めない」

 

「そっか…」

 

 

 私はウォズリンにヒントをもらったがそれでも"アナザープリキュアされている人物"という答えにはたどり着けなかった。そんな中、ルークはある事に気付く。

 

 

「まさか、第1、第2、第3!津成木中学の事か!そして、友情は仲の良い2人を示しているのかも!」

 

 

 それを聞いた私は確かに!とルークの言った事に賛同する。私とルークは早速、津成木第1、第2、第3中学に行き、仲の良い2人と襲われた生徒について様々な人に聞いてみた。聞き込みをしてから約2時間、すごく仲の良い2人組が第1、第2、第3に一組ずついたことが分かった。しかも、片方が既に亡くなっているという事や亡くなった片方の年齢と誕生日、血液型が共通していたのだ。

 

 

「初野芽衣、菊間園子、新垣咲。この三人は年齢、誕生日、血液型、そして亡くなっているという共通点がある」

 

「っという事はアナザープリキュアは亡くなっていない真中由美、里崎美希、羽生由佳の三人か…」

 

「アナザープリキュアが狙っているのは亡くなった三人と同じ共通点を持つ人ばかり…という事はアナザープリキュアの目的は亡くなった三人を蘇らせる事、亡くなった三人と同じ共通点を持つ人を襲って生命エネルギーを奪い、そのエネルギーを蘇らせるために使っている」

 

「そうなるね…」

 

 

 私とルークは聞き込みで得た情報をまとめ、遂にアナザープリキュアにされている人物の手掛かりを得ることができた。そうと分かった私達は早速、アナザープリキュアを探していく。

 

 私がナシマホウ界の公園を歩いていた時、後方から女の子の悲鳴が聞こえてくる。振り向いてみるとそこにはアナザープリキュア三体がいた。私はドライバーを腰に装着してクロックライドウォッチ右側のスロットにホイップライドウォッチを左側のスロットに挿してドライバーを一回転させて変身する。

 

【プリキュアタイム!】

 

 

〈キュア・クロック!!!〉

 

 

【アーマータイム!】

 

 

《キュアラモードデコレーション!》

 

〔ホイップー!!!〕

 

 ホイップアーマーに変身した私はキャンディロッドでふわふわのクリームエネルギーを作り出し、鎖のような形にしてからアナザープリキュア三人に向かって放つ。鎖のような形をしたクリームエネルギーはアナザープリキュア三体を縛り付ける。そして、アナザープリキュアが動けない間に私は二つのライドウォッチの天面のスイッチを押し、ドライバーを一回転させて必殺技を発動する。

 

【フィニッシュタイム!】

 

【ホイップ!!!】

 

《ホイップ・デコレーション・タイムブレーク!!》

 

 キャンディロッドで再びふわふわのクリームエネルギーを作り出し怪物に投げつけ、クリームの鎖で縛られている敵を更にクリームで包み込む。そして思い切り上へ跳ね上がりクリームに包まれている敵に向かってキックを放つ。

 

 必殺技は決まり、アナザープリキュアは爆発と共に消えていく。そしてアナザープリキュアにされていた三人が出てきた。私は三人の元へ歩み寄りなぜこんな事をしたのかを聞いた。

 

 

「…唯一の理解者だった芽衣ちゃんを生き返らせたいからだよ」

 

「でも、死んでしまったのは何らかの運命(さだめ)運命(さだめ)に抗っちゃダメだと思う。それにいつまでも死んでしまった友人ばかりを考えていては前には進めないよ」

 

「…黙れ、友達を失った悲しみも知らないくせに」

 

「そう、悲しみを知らない奴には何も分からない。さぁ、もう一度このウォッチでアナザープリキュアとなれ!」

 

 

 私と真中由美が話していると、タイムジャッカーと思われる青年が現れ、真中由美の身体にアナザープリキュアライドウォッチを埋め込み、再びアナザーミラクルへと変身させた。他の2人も身体にアナザーライドウォッチを埋め込まれ、真中由美同様、アナザープリキュアに変身した。

 

 変身した三人はテレポートという移動の魔法を使い、どこかへ行ってしまうのだった。

 

 

 

to be continued......




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