プリキュア新伝説〜導きの少女〜   作:萊轟@前サルン

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前回、2人の戦士の助けもあり、何とかディメンションを退けた我が魔王・黄醒靉。しかし、ゼノの元変身者である玄野影兎は意識不明のまま。

そんな中、2020年では人々から笑顔が無くなり、働かずに家に篭ってしまう人が年々増加しているという奇妙な出来事が起こる。この出来事が気になり、町でこの出来事について調査してる途中、黄醒靉はチョココロネのような髪をしたあの人物と出会うのであった....。


スマイルプリキュア!編
26.エターナル・シンデレラ2020


2020年....

 

 

 私は2016年から帰って来てから玄野影兎を自室のベッドで寝かせていたがまだ目を覚まさない。暇になってしまったのでテレビをつけてみると、見出しに"年々増加する引きこもり"と書かれたニュース番組がやっていた。こんな出来事あったっけ?と疑問に思った私はこの出来事が気になり、町へ調査しにいく。

 

 町の中心部に来た私は昔からお世話になっている時計店のお婆さんに今回の出来事について話を聞いてみる。

 

 

「おばちゃん、引きこもり問題っていつから起こり始めたの?」

 

「引きこもり問題は2012年から起こり始めた…いつも笑顔を絶やさずに働いていた人々から急に笑顔が消えて、その笑顔がなくなってしまった人々は家に引きこもり始めてしまったの。私の息子もその一人よ」

 

「笑顔を絶やさずにいた人から笑顔が消える…か。なんか分かった気がする!おばちゃんありがとう!」

 

 

 出来事について少し走ることができた私は一度、家に帰るが改めて今回の出来事について考えた所、新たな疑問が生まれた。

 

 

「でも、なんで笑顔が消えたのが原因なんだろう?」

 

「お困りでしょうか?我が魔王」

 

「うわっ!ウォズリンか!びっくりしたなぁ…」

 

 

 私が何故、笑顔が消えたのが今回の出来事が起きた原因なのかを考えているとウォズリンが横から急に現れた。

 

「ねぇウォズリン、なんで笑顔が消えたのが原因なの?」

 

「それは、この出来事の発端が七色ヶ丘という町にあるからです」

 

「七色ヶ丘って時ノ眼から4駅ぐらい離れた町じゃん!ちょっと今から行ってくる!」

 

 

 ウォズリンは出来事の発端が七色ヶ丘にあるからと私にヒントを教えてくれた。ウォズリンからヒントをもらった私は早速、時ノ眼駅に行き、七色ヶ丘までの切符を買って電車に乗り込んだ。

 

 そして、電車に揺られる事約20分、七色ヶ丘駅に着いた。早速、改札を出て町へ行くとどこかへ仕事をしにいくような格好をしたピンク色の髪の女性がいた。私はその女性に今回の出来事について聞いてみた。

 

 

「すいません、この町で最近、妙な事起きてませんか?」

 

「うーん…あっ、そういえば最近、人が行方不明になってるのは聞いたことあるな〜」

 

「共通点とかは分かりますか?」

 

「被害者の共通点は皆、明るい性格の持ち主って所かな!」

 

「明るい性格かぁ…」

 

 

 私はピンク色の髪をした女性からそう聞いて、やはりアナザープリキュアの仕業ではないかと思った。

 

 

「じゃあ、私急いでるから行くね!」

 

パタッ!

 

「あっ、本落としましたよ!」

 

 

 急いでいた女性は私の元から去る時、最高のスマイルという題名の絵本を落としていった。私は女性に本を落としたと声をかける。

 

 

「拾ってくれてありがとう!」

 

「あの…これは何?」

 

「これはね、私が中学生の時に書いた本だよ!」

 

 

 この本はどうやら、女性が中学生の頃に書いた自作の絵本らしい。少し色ぬりが下手だが、中学生にしてはすごく上手に描けていると私は思った。

 

「本ねぇ…」

 

「この町の駅に私の働いてる本屋さんあるから来てよ!この本の読み聞かせやってるから!」

 

 

 女性は七色ヶ丘駅にある本屋さんで働いているようだ。女性の働いている本屋が気になった私は女性についてってもいいかどうかを聞いた。

 

 

「うん、いいよ!私の読み聞かせ聞いてってね!」

 

 

 私は女性に着いていく。すぐ近くにあったのでいる2分もかからずに店内に入る事ができた。女性は仕事着に着替えると言い、本屋で働く職員達の部屋に入っていった。そして、約15分後、仕事着を着た女性が出てきた。左胸辺りに付いている名札には星空みゆきという、この女性の名前が書かれていた。

 

 

「昔から思ってたけど、何で私こんな絵本書いたんだろう?しかも、バッドエンド王国って何だろう?」

 

「急にどうしたの?」

 

「実はね、何かを忘れたせいでこの本の魅力まで忘れちゃってさ…」

 

 私は星空みゆきのこの言葉で彼女がプリキュアであり、今回の出来事はアナザープリキュアが絡んでいると確信した。私は早速、ルーク達に電話をかけて七色ヶ丘へ来るように指示する。

 

 私が電話を切った直後、外から悲鳴が聞こえてきた。私と星空みゆきが外に出てみるとそこには胸元にHAPPYと書かれたグロテスクな容姿をした怪物がいた。私はドライバーを腰に装着し、クロックライドウォッチをバックルの右側にフェリーチェライドウォッチをバックルの左側のスロットに挿してバックルを一回転させて変身する。

 

【プリキュアタイム!】

 

〈キュア・クロック!!!〉

 

【アーマータイム!】

 

 

《フラワーレ!》

 

〔フェリーチェー!!!〕

 

 私はアナザーハッピーに向かっていく。アナザーハッピーは人から奪った笑顔の力を使い、本家と同様のハッピーシャワーを私に放ってきた。アナザーハッピーのハッピーシャワーを避けきれず、くらいそうになったその時、私の前に誰かがバリケードを張り、攻撃を防いでくれた。私が後方を見るとそこにはマジカルアーマーへフォームチェンジしているラウムがいた。

 

 

「こんな攻撃をくらいかけるとは…」

 

「たまたまだから!さぁ、反撃するよ!」

 

 

 私はフラワーエコーワンドをラウムはリンクルステッキを右手に持ちながらアナザーハッピーへ向かっていくのだった。

 

 

to be continued.......




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