プリキュア新伝説〜導きの少女〜   作:萊轟@前サルン

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前回、スマイルプリキュアからライドウォッチを受け取った我が魔王・黄醒靉は事件が起こり始めた2012年に向かう。そこで、アナザープリキュアにされた人間の1人である早瀬 雅美の家に関係者と共に向かうが、関係者が笑顔を浮かべた瞬間、急にアナザーハッピーとなり、暴れ出すのだった...。




28.スマイルチャージ2012

2012年....

 

 2012年の世界にやってきた私はアナザーハッピーを倒した時に出てきた女性を探していく。ウォズが七色ヶ丘から始まったと言っていたのでアナザープリキュアにされている人達は全員、七色ヶ丘にいるだろう。

 

 だが、顔を見ていても名前を知らない為、どう操作をすればいいか分からなかった。そんな私の元にルーク達がやってきてアナザープリキュアを倒した現場で拾った名刺を私にくれた。

 

早瀬 雅美(はやせ まさみ)さんね…」

 

 ルークが渡してくれた名刺を見た私は早速、早瀬 雅美さんの職場に向かった。一方のルークは早瀬 雅美の他にアナザープリキュアにされている人物を探しにいった。

 

 私は早瀬さんが働いている職場に着き、関係者の方に早瀬さんのことを聞いてみる。

 

「すいません、早瀬さんいますか?」

 

「早瀬さんならつい最近にここを辞めちゃったわよ」

 

「そうですか…なら、家とかは分かります?」

 

「家なら分かるわよ!連れてってあげる!」

 

 私は早瀬さんが元いた職場の関係者と共に早瀬さんの家へ向かう。歩く事約20分、早瀬さんの家へ着いた私達は早瀬さんの家のインターホンのボタンを押す。そして、数秒後に家の中から50代辺りの女性が出てきた。

 

「早瀬ですが、何かようですか?」

 

「早瀬 雅美さんに会いたいのですが…」

 

「雅美なら二階にいますわ…会いにいってやってください」

 

 早瀬 雅美さんの母親にそう言われ、私と職場の関係者は早瀬さんの家の中に入り、二階にある早瀬さんの部屋に向かう。早瀬さんの部屋の前まで来て、扉をノックする。

 

「雅美さん、いますか?」

 

 ノックしてから数秒後、部屋の扉が開いて早瀬 雅美さんが出てきた。私は雅美さんに声をかける。

 

「あの…職場には戻らないんですか?」

 

「…戻らない」

 

「雅美ちゃん!戻ってきてよ!いつでも私達待ってるから!」

 

 職場の関係者さんは笑顔を浮かべながら雅美さんにそう言うが、雅美さんの様子がおかしい。

 

「その笑顔が…!その笑顔が目障りなんだよぉぉ!!」

 

 雅美さんはそう言いながらアナザーハッピーに変身する。雅美さんがアナザーハッピーに変身してしまったので別の場所で戦うキュアハッピーの変身が解けてしまう。そして、アナザープリキュア達の力が共鳴しあっているのか、サニーからビューティまでの変身も溶けてしまい、敵であるバッドエンド王国のアカンベェも消えてしまった。

 

2012年...大阪

 

「あれ、私達何してたんだろう?」

 

「やべっ!俺の体が消えていく…!」

 

 スマイルプリキュアと共に戦っていた覇龍哉も出身地であるメルヘンランドとバッドエンド王国で得たリュウドラの力が消えた影響で自分の身体が細かい粒子状となって散っていく。

 

2012年....七色ヶ丘駅前

 

 

 駅前にいたルーク達の前に突然、4体のアナザープリキュア が現れた。ルークは腰にドライバーを装着し、ラウムライドウォッチとマリンライドウォッチを取り出してドライバーのバックルに挿して、バックルを一回転させて変身した。千条もルークに続いて変身アイテムを取り出し、変身する。

 

【プリキュアタイム!】

 

《キュア・ラウム!!!》

 

 

【アーマータイム!】

 

《オープンマイハート!》

 

〔マーリン!!!〕

 

 変身した2人は武器を片手に持ちながらアナザープリキュア4体に向かっていく。

 

2012年...七色ヶ丘公園

 

 

 その頃、私も職場の関係者を逃してからドライバーを腰に装着し、クロックライドウォッチとソードライドウォッチを取り出し、バックルに挿し、バックルを一回転させて変身する。

 

【プリキュアタイム!】

 

〈キュア・クロック!!!〉

 

【アーマータイム!】

 

 

《ラブリンク!》

 

〔ソードー!!!〕

 

 ソードアーマーに変身した私はソードアーマーの力でクナイのような物をアナザーハッピーに向けて無数に飛ばす。更に追い討ちで無数のクナイを融合して巨大な剣にしてからアナザーハッピーに飛ばしていく。攻撃を受けたアナザーハッピーが怯んでいるうちに私はバックルに挿してある2つのライドウォッチの天面のスイッチを押し、バックルを一回転させて必殺技を発動する。

 

【フィニッシュタイム!】

 

【ソード!!!】

 

《ホーリーソード・タイムブレーク!!》

 

 私は光の剣を足に纏い、アナザーハッピーを足に纏っている剣で斬りつけてから空高く飛び上がりアナザーハッピーに向かって急降下していく。

 

 必殺技は決まり、アナザーハッピーは消えていく。私はアナザーハッピーから分離された雅美さんの元へ行く。

 

「早瀬さん!大丈夫ですか?」

 

「貴方は私を絶望の淵に落としたいの?」

 

「絶望の淵って…仕事は確かに辛いよ、だけどそれを投げ出してはいけないと思う」

 

「分かってないようならもういいわ…さよなら!」

 

「あっ、ちょっと!」

 

 雅美さんは私にそう言い、遠くへと走り去ってしまった。私が雅美さん…と言いながら悲しい顔をしていると、ルークから電話がかかってきた。

 

「ルーク、どうしたの?」

 

「アナザープリキュア4体倒したって報告だよ!だけど、同じプリキュアの力で倒せてないからまたいつか現れるはず!」

 

「靉は星空みゆきの家に行って星空みゆきの居場所を聞いてきて!」

 

「了解!」

 

 ルークから星空みゆきの居場所を聞くよう言われた私は早速、星空みゆきの家へ向かった。

 

その頃、瑠璃はアナザーハッピー以外のアナザープリキュアにされている人を探しに七色ヶ丘の商店街に来ていた。瑠璃が商店街を歩いていると急に自分以外の時間が止まり、またタイムジャッカーのディメンションが現れた。

 

「…君は初めましてかな?覇波瑠璃」

 

「あなたは?」

 

「私はタイムジャッカーのディメンションまたの名を…」

 

 ディメンションはそう言いながら、ゼノライドウォッチを取り出し、バックルの右側に挿してバックルを一回転させて変身する。

 

【ライダータイム!】

 

 

《仮面ライダーゼノ....》

 

「そっちが戦う気なら受けて立つ!」

 

「プリキュア!チェンジ・オブ・ドラゴン!」

 

[プリキュライブ!キュアドラゴン!]

 

 変身した瑠璃とディメンションは武器を片手に持ちながら互いに向かっていき、戦い始めるのだった。

 

 

to be continued......




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