私とルークは天ノ川きららの悲鳴のする方向へ走りながら、ドライバーを腰に装着し、ライドウォッチをバックルに挿してバックルを一回転させ、変身する。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
胸元にSCARLETと書かれたアナザープリキュアは巨大な火の鳥を召喚し、天ノ川きららに向けて放つ。このままでは天ノ川きららが危ないと感じた私はフェリーチェライドウォッチをバックルの左側のスロットに挿し、バックルを一回転させてフォームチェンジする。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
【アーマータイム!】
《フラワーレ!》
〔フェリーチェー!!!〕
フェリーチェアーマーにフォームチェンジした後、ピンクトルマリンの力を使い、天ノ川きららの前に花形の盾を出してアナザースカーレットの攻撃を防ぐ。その後、フェリーチェライドウォッチを抜いてビューティライドウォッチを挿し、バックルを一回転させて再びフォームチェンジをする。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
【アーマータイム!】
《スマイルチャージ!》
〔ビューティー!!!〕
ビューティアーマーにフォームチェンジした私は氷の剣を片手に持ちながらアナザースカーレットに向かっていく。アナザースカーレットはバイオリンの弓の形をした剣に炎を纏わせてから私の元へ向かってきた。私の持つ剣が氷で相手の持つ剣が炎だった為、ぶつかり合う度に私の持つ氷の剣が溶かされていく。私は剣が溶ける前に勝負を決めようと、アナザースカーレットを蹴った後、二つのライドウォッチの天面のスイッチを押してバックルを一回転させて必殺技を発動させる。
【フィニッシュタイム!】
【ビューティ!!!】
〈ビューティブリザード・タイムブレーク!!〉
私は炎にも勝るほどの氷のつぶてを相手に投げて凍らせてから空高く跳び上がり、アナザースカーレットに向かって急降下していく。必殺技が決まり、アナザースカーレットは爆発と共に消えていった。
一方のルークは胸元にTWINKLEと書かれたアナザープリキュアと戦っており、アナザートゥインクルが放った流れ星を上手く避けながらアナザートゥインクルとの距離を詰めていく。そして、十分に距離を詰めた所でジカンザックスにラウムライドウォッチを挿して必殺技を発動させる。
【フィニッシュタイム!】
【ラウム!!!】
〈ザックリカッティング!!〉
ラウムの必殺技が決まり、アナザートゥインクルは斬られて真っ二つになった後、爆発と共に消えていった。アナザートゥインクルが消えた影響で天ノ川きららはプリキュアの記憶と力を取り戻した。
私が変身を解いた後、天ノ川きららが私の元にやって来て私の手のひらの上にライドウォッチを置いた。
「ごめん、私、あいあいの事すっかり忘れてたよ!でも、怪物を倒してくれたおかげで全て思い出した!本当にありがとう!」
「あいあい…?」
「うん!あいあい!五年前、私が付けたあだ名だよ!」
「そっか…!」
私と天ノ川きららが話していると、どこからか髪型が赤色の縦ロールで目じりが尖ったタレ目気味の目をしている女性がやってきた。
「トワっち…!?やっと会えたね!」
「きらら!お久しぶりです!」
「今日は何しにここへ?」
「靉ちゃんに用があって…」
「トワっちもアレを渡しに来たのね!」
「はい!」
紅城トワはそう言いながら、体の向きを私の方へ向けてから私の手のひらの上にライドウォッチを置いた。
「任せましたよ…!キュアクロック!」
「分かった!過去を取り戻してみせるよ!」
紅城トワは私にそう言った後、不思議そうな表情をしながら、辺りを見渡していた。
「あれ?はるかとみなみは?」
「まだ、記憶を取り戻してないんだと思う…」
「そうですか…」
「はるはるとみなみんが記憶を取り戻すまではあいあいについて行こうと思ってるんだけどトワっちもどう?」
「いいですわよ!私もついていきますわ!」
「よし、決定!って事ではるはるとみなみんが記憶を取り戻すまではついていくからよろしくね!」
天ノ川きららと紅城トワは残りの2人がプリキュアの記憶を取り戻すまで私たちについていくらしい。
アナザープリキュアである一条らんこともう1人はどこにいるのだろうか?そして、春野はるかと海藤みなみはどこにいるのだろうか?
to be continued.......
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