門矢零に敗れた黄醒靉は野乃はなの家に運ばれ、そこで新たなるレジェンドと出会うのだった...。
私は目を覚まし、周りを見渡す。そこは外ではなく、家の中だった。少しすると、部屋の扉が開き、そこから野乃はなが部屋の中に入ってきた。
「目を覚ましたみたいだね!大丈夫?」
「なんとか…いててて」
「傷だらけなんだから無理しちゃいけないよ!」
私は野乃はなにあまり心配をかけないよう、寝ている身体を起こしてベッドから出ようとするがキュアゼロと戦った時の傷がまだ残っており、立ち上がる事が出来なかった。仕方なくベッドで寝て休んでいると、また部屋の扉が開き、誰かが中に入ってくる。
「はな先輩ー!」
「えみる、どうしたの?」
「町に怪物が現れたそうなのです!」
「怪物が!?」
私と野乃はなは愛崎えみるの言葉を聞いて驚いた。だが、ルークと藍子と由希は怪物を探しているので見つけ次第、怪物と戦ってくれるだろう。
ルーク達は私の言った通り、戦っていた。3人の前には胸元にMACHERIEと書かれている怪物、胸元にAMOURと書かれている怪物がいた。
ルークはブロッサムライドウォッチを取り出してバックルの左側のスロットに挿し、バックルを一回転させてフォームチェンジする。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・ラウム!!!〉
【アーマータイム!】
《オープンマイハート!》
〔ブロッサーム!!!〕
ブロッサムアーマーへフォームチェンジしたラウムは背中についているマートを上手く使い、怪物達を翻弄していく。
怪物達の狙いがラウムにいっている間に藍子と由希は怪物にダブルキックを決める。そして、怪物が怯んだところでラウムは二つのライドウォッチの天面のスイッチを押し、バックルを一回転させて必殺技を発動させる。
【フィニッシュタイム!】
【ブロッサム!!!】
《ブロッサムシャワー・タイムバースト!!》
ラウムの必殺技が決まり、2体の怪物は爆発と共に消えていった。そして、私の近くにいる愛崎えみるはアナザーマシェリが消えた影響で自分がプリキュアである事を思い出す。
「ハッ!私、靉さんに渡すものがあるのです!」
愛崎えみるはそう言いながら、ポケットから二つのライドウォッチを取り出し、ベッドの近くにある机に置いた。
「ルールーはいませんが、ライドウォッチにアムールが描かれているという事はルールーもプリキュアの事を思い出したんだと思います…」
愛崎えみるは少し悲しい表情を浮かべながら私にそう言う。一方の野乃はなはまだ記憶を取り戻していない為、ライドウォッチを見て何それ?と愛崎えみるに聞いていた。
「何って…2年前、私達がプリキュアだったことを覚えてないのですか?」
「ごめん、分からない…」
記憶を取り戻している愛崎えみるはそう聞いたが、今の野乃はなは記憶を奪われている為、自分が2年前、プリキュアだった事を覚えていない。
「ルーク、私、キュアゼロとかいうプリキュアに襲われて怪我しちゃって動けないから私の代わりに病院に向かってくれないかな?」
「キュアゼロ…?襲われた?そっちで何が起こったか分からないけど分かったよ!」
私はルーク達に電話をかけて私の代わりに被害者のいる病院へ行くよう指示する。ルークは分かった!と言い、藍子、由希と共に被害者のいる病院へ向かっていった。
ルーク達が病院へ向かっていると、途中、何かから逃げる野球のユニフォームを着た青年がいた。青年を追いかけていたのがアナザーエールで、それを見た3人は変身アイテムを取り出し、変身する。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・ラウム!!!〉
「キュアップ・ラパパ!チャロアイト!ミェーチ・パープル・ペドレリーエ!」
変身したルーク達はアナザーエールに向かって行こうとするが、ルーク達の前にキュアゼロが現れた。
「黄醒靉の仲間だな。ちょっと遊ぼうか…」
キュアゼロはそう言いながら、ルーク達へ向かっていくのであった。
ルーク達VSキュアゼロ ルーク達は魔王と呼ばれるプリキュア"キュアクロック"を倒した破壊者に勝てるのだろうか。
to be continued.....
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