その後、魔王は"そのベルトを捨てれば魔王になる事はない"と、黄醒靉に言う。ベルトを捨てるよう言われた黄醒靉はどうするのだろうか?
「幼き日の私よ、本来いるべき時間に帰れ」
オーマクロックはそう言いながら2020年へ帰る為のワープゲートを作る。オーマクロックに本来いるべき時間に帰れと言われた私はウォッチンとともにワープゲートを通って2020年へと帰っていった。
2020年へ帰った私の目には街を次々と破壊していくアマルティアプリキュアの姿が見えた。街が破壊されていく様子をボーっとしながら眺めていると、近くの廃工場の中から斬撃音などが聞こえてくる。廃工場の中へ行くとそこにはカッシーンと戦うルークがいた。私はルークにベルトを壊してもらおうと思い、ベルトを取り出し投げる準備をする。
「ルーク、私のベルトを壊して!そうすれば世界は救われる!」
「ベルトを壊す!?私には…」
「やってくれ!!」
「魔王様、馬鹿な真似はおやめください!」
私はやってくれ!と言った後、ルークの方に向けてベルトを思い切り投げた。
「…分かった」
ルークはそう言いながらビューティライドウォッチをゆみモードのジカンザックスに装填し、必殺技を発動させる。
【フィニッシュタイム!】
【ビューティ!!!】
〈ギワギワシュート!!〉
必殺技でベルトを氷漬けにした後、ルークは氷漬けになったベルトを思い切り蹴って粉々に砕いた。ベルトが壊れるのと同時にカッシーンは活動を停止した。
「最初からこうすればよかったんだ…」
「靉…」
「ルーク、ウォッチン!今までありがとう!」
「これでお別れなの?」
「うん!もう私が魔王になる事はないしね!」
ルークは私との別れを惜しんでいる様子だが私はルークとウォッチンに自分が魔王になる事はないからと言い、2人の元から去っていった。
2人と別れた後、街を歩いていると私の目の前に活動を停止しているカッシーンを連れたディメンションが現れた。
「黄醒靉の息の根を止めろ!」
ディメンションはそう言いながらカッシーンの頭頂部を触る。すると、カッシーンは活動を再開し、私の方へ向かってきた。
私は逃げようとしたが、後方に転んで怪我をして泣いている子供がいたので逃げられずカッシーンに生身で向かっていった。
タイムマジーンで帰っていたウォッチンとルークが私がカッシーンに襲われている事に気付き、すぐに2020年へ戻る。
私の元に着いたルークはいつもより素早く変身し、カッシーンの元へ向かっていく。
【プリキュアタイム!】
《キュア・ラウム!!!》
「ルーク、なんで?」
「変身できないのに戦うなんて無茶だ!」
ルークはそう言いながら、おのモードのジカンザックスでカッシーンを攻撃し続ける。ルークがカッシーンを倒す為にライドウォッチの天面のスイッチを押し、バックルを一回転させて必殺技を発動しようとした瞬間、ルークの前にキュアゼロが現れた。
「キュアゼロ…!」
「キュアラウム、これで終わりだ!プリキュア ・ライド・チェンジ!ピース!」
キュアゼロは右手首につけている腕時計を触り、キュアピースへ姿を変えてから必殺技を発動させる。
「プリキュア ・ピース・サンダー!!」
「うわぁぁ!!」
必殺技を受けたルークは吹っ飛んでいき、変身が解けた。私はルークの元へ行き、大丈夫かどうかをルークに聞いた。
「大丈夫!?」
「靉、これを使って!」
ルークはそう言いながら自分のベルトを私に差し出してきた。
「これを使うと魔王になっちゃうんだよ!?使える訳がない!」
「魔王になりそうになったら私が靉を止める!だから使って!!」
「…分かった、その言葉信じるよ」
私はルークの言葉を信じて腰にドライバーを装着し、ライドウォッチをバックルの右側のスロットに挿し、バックルを一回転させて変身する。
【プリキュアタイム!】
《キュア・クロック!!!》
変身後、すぐにゼロライドウォッチをバックルの左側のスロットに挿し、バックルを一回転させてフォームチェンジする。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
【アーマータイム!】
《キュアライド!》
〔ゼロ!ゼロ!ゼーロー!!〕
「我が魔王、ベルトを…ってすでに持ってるだと!?」
「ウォズリン、それ貸してもらうよ!」
ルークはベルトを持ってきたウォズリンを見つけ、ウォズリンからベルトを奪い、再び変身する。
【プリキュアタイム!】
《キュア・ラウム!!!》
変身後、ルークは私の元へ合流し、キュアゼロとカッシーンを相手に戦う。私はエールライドウォッチをゼロライドウォッチのスロットに挿す。
〔ファイルフォームタイム!エ・エ・エ・エール!!〕
ゼロアーマーエールフォームにフォームチェンジした私はライドヘイセイバーでキュアゼロを斬っていく。
「今日はここまでにする…魔王よ、また会おう」
キュアゼロはそう言い残してワープを使い、どこかへ去っていってしまった。キュアゼロがいなくなった後、カッシーンの元へ行ってカッシーンを何回も斬ってからゼロライドウォッチをライドヘイセイバーに挿し、ライドヘイセイバーの長針を三週回して必殺技を発動させる。
【フィニッシュタイム!】
〈ヘイ!プリキュアオールスターズ!〉
《ゼ・ゼ・ゼ・ゼロ!平成プリキュアオールスターズ!アルティメットタイムブレーク!》
必殺技が決まり、カッシーンは爆発と共に消えていった。その後、私とルークは変身を解く。そして家に帰ろうとした時、私とルークの前にフードを被った女性が現れた。
「あなたは?」
「私は人間態のウォズリンでございます!魔王、復活おめでとうございます!」
「私、魔王になんかならないから」
私はウォズリンにそう言い、ルークと共に家へ帰っていった。
その頃、未来では私がベルトを再び手にした事によりオーマクロックが復活していた。
「フッフッフ…こうなる事は分かっていた!」
家に帰ると、皆がクリスマスパーティの用意をしてくれていてその夜、私達はクリスマスパーティをして1日を終えるのだった…
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