この本によれば、14歳の少女・黄醒靉。彼女には魔王にして時の王者・オーマクロックになる未来が待っていた。ところが、彼女の前に現れたもう一人のウォズリンすなわちこの私は未来のプリキュアであるキュアシノビの力を奪う。そして、オーマの日にクロックを倒す事となるラウムリバイブを最強の救世主へと導く為、オーマクロックの歴史を変えようとするのだが…
ある日の朝、私とルークが大衆の悲鳴を聞き、町へ駆けつけるとそこには新たなアナザープリキュアと思われる怪物がいた。アナザープリキュアは男性の胸倉を掴みながらお前の知識をくれ…と言っていた。
私とルークはドライバーを腰に装着し、ライドウォッチをバックルの右側のスロットに挿し、バックルを一回転させて変身する。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
変身した私とルークはアナザープリキュアの胸部や腹部を殴って吹き飛ばした後、ライドウォッチの天面のスイッチを押して必殺技を発動させる。
私とルークがキックをする為に高く跳び上がろうとしたその時、誰かが私とルークの前に現れた。
「ちょっと待って!それは私の獲物だよ!」
「あなたは?」
私が謎の人物にそう聞くと謎の人物はハテナマークのネックレスを触り、ドライバーを腰に装着する。そしてハテナマークの変身アイテムをドライバーに挿して変身する。
《ファッション!パッション!クエスチョン!クイズ!!》
「そこをどいてくれないかな?」
「どかない…と言ったら?」
「救えよ世界、答えよ正解…問題、私はあなた達とも戦う。
「えっ…?何、言ってんの?」
「…正解は
謎の人物はプリキュアに変身し、決めゼリフと共に私達に問題を出してきた。私達が呆気に取られていると自分で正解を言い、私達の方に向かってきた。
「あなた達の攻撃は決まる…
「
「正解は…
新たなプリキュアは戦いながら私達へ問題を出してきた。ルークが
「問題、この後私のキックは決まる…
「うぅっ…あの〜
「正解は…」
私は新たなプリキュアにそう頼んだが、それを承諾してくれる訳もなく、新たなプリキュアはドライバーから取り外したクイズマークの変身アイテムをビックリマークに変えてもう一度ドライバーに挿して必殺技を発動させ、高く跳び上がる。
《ファイナルクイズフラッシュ!》
新たなプリキュアが高く跳び上がると私達の前に
「クエスチョンキック!!」
新たなプリキュアの必殺技を受けた私達の変身は解けた。
「正解は
新たなプリキュアはそう言いながら地面に倒れているアナザープリキュアへ向かっていき、胸倉を掴む。新たなプリキュアがアナザープリキュアを殴ろうとしたその時、時間が止まり、誰かがやってきた。
「オリジナルが残ってるとは…ここはひとまず引くわよ!」
時間を止めたであろう靉より少し年が上の様な感じの女はそう言いながらアナザープリキュアと共にどこかへ逃げていった。
「待て!!」
新たなプリキュアはそう言いながらアナザープリキュアが逃げていった方へ走っていってしまった。戦いが終わった後、私達の元にウォッチンがやって来た。
「皆、アナザープリキュアは?」
「それより、また別のプリキュアが現れたんだ…」
「恐らくまた未来から来たプリキュアだ」
私がウォッチンにまた別のプリキュアが現れた事を報告すると黒ウォズリンが現れ、また未来から来たプリキュアだろうと言った。
「黒ウォズリン、あなたのその本には何とある?」
「この本には載っていない…もう一人の私が存在する別の時間軸のプリキュアであり、そして彼女からあのアナザープリキュアが生まれたと見ても間違いない様だね…」
「という事は…オリジナルのプリキュアとアナザープリキュアが普通に共存するという事か」
「よし、手分けして探そう!」
私は皆にそう言う。そしてルークとウォッチンがアナザープリキュアを探していると白ウォズリンが2人の前に現れる。
「やぁやぁ、我が救世主」
「白ウォズリン、教えてくれ!あの未来のプリキュア、何故アイツがこの時代にいる?」
「へぇ…もうキュアクイズが未来の存在だって気づいたんだね…そうか、もう一人の私から聞いたのかな?彼女は今、焦燥しているはずだ」
その頃、私と黒ウォズリンは2人とは別の場所でアナザープリキュアを探していた。
「ねぇ、アナザープリキュアどこにいるか分からないの?」
「この本に奴の事は書いていないと言ったはずだ…」
「じゃあ、何で手伝ってくれるの?」
「事の重大さが分かっていないようだね」
黒ウォズリンは深刻そうな顔をしながら私にそう言う。そして近くにある階段を下りながら私に歴史が変わろうとしてる事を話し出す。
「あのプリキュアが存在しているということは我々の望む歴史が変わりつつあるという事だ」
ここで場面が変わり、私と黒ウォズリンの会話から再びルークと白ウォズリンの会話に切り替わる。
「このまま時間が進めば我が救世主…君がラウムリバイブとなり歴史を変える。もう一人の私はそれを薄々感じ始めている…奴は必ずこの流れを止めに入る、それならば…」
「「私達のやるべき事は一つ」」
ここで、2人のウォズリンが私達のやるべき事は一つと言い、白ウォズリンはルークに"キュアクイズの力を奪う事"そして黒ウォズリンは私に"未来のプリキュアの存在を消滅させる事"と言う。
「その為には…」
「「君があのライダーを倒すんだ!」」
白ウォズリンがその為には…と言った後、黒白ウォズリンは私とルークに声を揃えて君があのライダーを倒すんだ!と言った。
「ねぇ、その未来ノートみたいな奴貸してくれないかな?」
「私が"うん"と言うと思うかい?」
「あなたはルークにクイズのウォッチを与えたい。その妙案があればのるはずなんだけど」
ウォッチンにそう言われた白ウォズリンは仕方なくウォッチンに持っている本を貸す。ウォッチンは本に"靉達はアナザープリキュアを探す最中、自分の家に戻ってきてしまう"と書いた。
「あれ?家に戻ってきちゃった…」
本に書いた通り、私と黒ウォズリンは自分の家へ帰って来てしまった。私は何で帰ってきちゃったんだろう?と思いながら黒ウォズリンと共に家の中へ入っていく。
「おー!良い腕時計じゃん!随分前に止まったとなると靉の両親でも直せるかどうかは分からないけどな」
家に入ると千条が腕時計を見ながら誰かと話していた。顔を見てみるとその人物は先程、私達と戦った人物だった。
「あっ!あなた、さっきの!!」
「なんだ、さっきのヘナチョコか…」
「はあ?」
「あんたも一緒なのか。私はまだ帰れないよ!」
再び場面は変わり、白ウォズリンとルーク、ウォッチンの会話の場面になる。
「アナザークイズを倒すにはキュアクイズである彼女の力を奪わないといけない。そしてその力を奪われた時、彼女がどうなるか?」
「プリキュアとしての記憶がなくなる」
「よくわかってるじゃないか…!君は今後、幾度となく慈悲なき選択を迫られる時がくる。その為のレッスンだと思えばいい…」
白ウォズリンはルークにそう言い、どこかへ去っていってしまった。ルークとウォッチンは1度、私の家に帰る事にした。ルーク達が帰るとキュアクイズである人物はルークにこう言う。
「まーたヘナチョコが来たよ…」
「何だと…」
ルークはそう言いながらキュアクイズである人物に勢いよく迫っていくが私がルークを止める。そしてキュアクイズである人物に誰なのかを聞いた。
「あなたは誰なの?」
「私はキュアクイズ。2042年からこの2021年に来た」
「なんの理由でこの時代に?さっきあのアナザープリキュアと戦おうとしてたけど」
「私は
「そんな事が背景にあったんだね…」
「ねぇ、折角だからクイズ大会しようよ!」
私は場の空気が少し重くなっているのを感じて皆にクイズ大会をしようよ!と提案する。皆、クイズ大会に参加してくれてその後、日が暮れるまでクイズ大会をしていた。
クイズ大会は堂安十亞の圧勝で終わった。そしてクイズ大会が終わった後、私は未来から来た堂安十亞をそのまま自分の家に泊めた。
そして翌日、私が二階から階段を降りて一回に行くとそこには黒ウォズがいた。
「おはよう、我が魔王」
「おはよう!」
「こんなに朝早く来るとは…何かあったのか?」
「あぁ、面白いものを見つけたんだ」
黒ウォズはルークにそう言い、テーブルの上に新聞を置いた。新聞を読むと主見出しには研究者 連続失踪事件と書かれていた。怪しいと感じた私達はアナザークイズを探しに研究者が多くいそうな場所へ向かった。
研究施設へ向かい、中へ入ると研究室から悲鳴が聞こえてきて研究室には行ってみると案の定、アナザークイズがいた。
「待て!!」
「またお前達か…」
「…あれが十亞のお父さん」
「靉、私達に
「うん!」
私とルークはドライバーを腰に装着し、ライドウォッチをバックルの右側のスロットに挿し、バックルを一回転させて変身する。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
私とルークは何度かアナザークイズの胸部を殴った後、ダブルキックで少し先まで蹴り飛ばす。
「一気に決めるよ!」
「うん!」
ルークが一気に決めるよ!と言ったので私はうん!と返す。そして私はゼロライドウォッチ、ルークはエトワールライドウォッチを取り出し、バックルの左側のスロットに挿してバックルを一回転させてフォームチェンジする。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
【アーマータイム!】
《キュアライド!》
〔ゼロ!ゼロ!ゼーロー!!〕
私はゼロアーマー、ルークはエトワールアーマーへとフォームチェンジした。ゼロアーマーにフォームチェンジした私は更にゼロライドウォッチにフローラライドウォッチをセットする。
〔ファイルフォームタイム!フ・フ・フ・フローラ!!〕
私の頭の装飾と両腕と下半身がキュアフローラのドレスアップロイヤルへと変わっていく。そして、右肩アーマーのゼロという文字がフローラに変わったり、胸元から左肩アーマーにかけてのバーコードがロイヤルという文字に変わったりした。
その後、私とルークは2つのライドウォッチの天面のスイッチを押して必殺技を発動させる。
《フ・フ・フ・フローラ!ファイナルアタックタイムブレーク!》
私とルークはその場で高く跳び上がり、アナザークイズに向かって急降下していく。必殺技は決まると思われたが私達がアナザークイズに向かって急降下している途中、また誰かが時を止めた。
「ごめんね…このキュアクイズはとっておきなの。あなた達に邪魔されたくないの」
タイムジャッカーの人だと思われる女の子はそう言いながら、急降下の態勢を取ったまま時を止められている私とルークを向かい合わせにした後、時を動かした。
「フフフ…良い様ね」
女の子がそう言ったその時、誰かが女の子を吹き飛ばした。
「悪いが、君にも引っ込んでて欲しいなぁ…今はレッスンの時間なんだ」
そう言いながら私達の前に現れたのは白ウォズリンだった。白ウォズリンはルークに歩み寄っていく。
「言っただろう我が救世主、君はこの後慈悲なき選択を迫られると。なのになんだ?この体たらくは、キュアクイズの力すらも奪えていないじゃないか」
「あなたの指図を受けるつもりはない!」
「いや、受けてもらう!今のままでは君はクロックを倒せない。到底、救世主にもなれない事を自覚してもらおう」
白ウォズリンはそう言いながらドライバーを取り出し、ドライバーを腰に巻いた後、ドライバーのライドウォッチ装填部分にウォズミライドウォッチを挿す。
『アクション!』
ライドウォッチを挿した後、ドライバーのレバーを倒して変身完了する。
『投影!』
【フューチャータイム!】
《スゴイ!ジダイ!ミライ!キュア・ウォズ!ウォズ!》
変身した白ウォズリンはジカンデスピアのヤリモードでアナザークイズを攻撃していく。そして槍で何回かアナザークイズを突いた後、本を取り出し、音声入力で"抗うアナザークイズ、しかしウォズのフューチャーリングウォズの前に手も足もでなかった"と書き込み、ウォズミライドウォッチを外してシノビミライドウォッチを挿し、ドライバーのレバーを倒してフォームチェンジする。
『アクション!』
『投影!』
【フューチャータイム!】
《誰じゃ?私じゃ?忍者!フューチャーリングシノビ!シノビ!》
フューチャーリングシノビにフォームチェンジしたキュアウォズはアナザークイズの身代わりを使い、アナザークイズの攻撃を避けていく。そしてアナザークイズの背後に回り込み、アナザークイズを思い切り蹴り飛ばした。そして再び本を取り出して音声入力で"そしてアナザークイズ、ウォズの必殺技により爆散した"と書き込み、鎌モードのジカンデスピアでアナザークイズを空中へ切り払った後、ジカンデスピアにある鎌とジオウのライダーズクレストのボタンを触り、必殺技を発動させる。
『カマシスギ!』
【フィニッシュタイム!】
〈一撃カマーン!!〉
必殺技を受けたアナザークイズの返信は解け、中から堂安十亞の父親が出てきた。堂安十亞の父親は右手に堂安十亞が持っていた腕時計を握っていた。そして堂安十亞の父親はその腕時計を握ったままどこかへ逃げていこうとしたが行く手には堂安十亞がいた。
「堂安 保、やっと会えたね…!」
「誰だ…?」
「いいところに来たねぇ…さあ我が救世主、今度は君の番だ!キュアクイズを倒せ!」
堂安十亞と堂安保が話していると白ウォズリンが良いところに来たねぇと言い、ルークに次は君の番、キュアクイズを倒せと言う。
ここでルークは昨日、堂安十亞が"歴史を変えるのではなく、研究に没頭し、家族に戻れなくなるほど心が離れて死んでいった父親が本当に母親を愛しているのかどうかを確かめに来たのがこの時代に来た理由と言っていたのを思い出した。だが、ルークは堂安十亞の近くまで歩み寄っていき、変身する。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・ラウム!!!〉
「仕方ない…」
堂安十亞もそう言いながら、ハテナマークのネックレスを触り、ドライバーを腰に装着する。そしてハテナマークの変身アイテムをドライバーに挿して変身する。
《ファッション!パッション!クエスチョン!クイズ!!》
そしてキュアラウム、キュアクイズに変身した2人の戦いが始まるのだった…
to be continued.....
NEXT「ファイナルアンサー?2042」
名前:堂安 十亞(どうあん とあ)
性格:口が悪く態度は少々横柄だが、靉達とすぐに馴染んでクイズに興じるなど、社交的な部分もある。クイズにはかなり強く、博識である。
容姿:全体的にスイートプリキュア♪のキャラクターである西島和音に似ている。