プリキュア新伝説〜導きの少女〜   作:萊轟@前サルン

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 この本によると、14歳の少女・黄醒靉。彼女には魔王にして時の王者であるオーマクロックになる未来が待っていた。黄醒靉は事件の手がかりを探す為に事件の被害者である勝野 莱花の元へ向かう。一方のルークはアナザープリキュア三体を打ち破り、この事件に関わっているのがプリキュア5ではなく、Yes!プリキュア5GoGo!であることを知るのだった…


50.ローズ&バタフライ2021

 私は時ノ眼町の病院へ行き、勝野 莱花のいる病室を教えてもらってから勝野 莱花の病室へ向かった。病室へ入ろうと、横スライドの扉の取っ手に触れたその時、中から勝野 莱花の悲鳴が聞こえてきた。急いで中に入るとそこにはベッドに座る勝野 莱花を襲うアナザープリキュア三体が現れた。三体の胸元にはそれぞれ、lemonade(レモネード)、mint《ミント》、aqua《アクア》と書かれていた。

 

 このままでは勝野 莱花が危険だと感じた私はクロックII(ツー)ライドウォッチを取り出し、クロックII(ツー)ライドウォッチのリューズを回す。そしてクロックII(ツー)ライドウォッチを2つのウォッチに分離させて鏡の中の私からもらった金色のウォッチを右側のスロットに、銀色のウォッチを左側のスロットに挿し、バックルを一回転させて変身する。

 

【プリキュアタイム!】

 

〈キュア!キュア!クロック・クロック・クロックII!!〉

 

 クロックII(ツー)に変身した私は勝野 莱花を抱えて三回の病室から外へ飛び降りる。その後、私は勝野 莱花を安全な場所へ逃がし、アナザープリキュア三体と戦い始める。

 

 ケンモードのジカンギレードとサイキョーギレードの二刀流でアナザープリキュア三体を斬っていく。その後、クロックII(ツー)の予知能力でアナザーレモネードの日本の鎖を使った攻撃、アナザーミントの緑色の円盤状の物体を投げる攻撃、アナザーアクアの激しい水流を使った攻撃を予知する。

 

 私は予知通りに向かってるアナザープリキュア三体の攻撃を上手く避けていき、背後に回りアナザープリキュア三体を背後から何回も斬りつけて吹っ飛ばす。そしてサイキョーギレードについている巨大なリボンのパーツを切り替え、"プリ"キ"ュア"という文字を"クロックサイ"キ"ョウ"という文字へと変化させてから巨大なリボンのパーツをジカンギレードのライドウォッチ装填部へ装填し、サイキョーギレードとジカンギレードを合体させて必殺技を発動させる。

 

サイキョー!

 

【フィニッシュタイム!】

 

《クイーンギリギリスラッシュ!!》

 

 "クロックサイキョウ"という文字が付いている巨大な光の刃がアナザープリキュア三体を切り裂く。必殺技を受けたアナザープリキュア三体は爆発と共に消えた。そしてアナザープリキュアの中からアナザープリキュアにされていた3人が出てきた。

 

「大丈夫?」

 

「アンタさえいなければ金で人を差別するアイツを殺せてたのに!!」

 

「金で人を差別するのは確かに悪い。だけど、それを理由に人を殺そうとするのはもっと悪い事だよ!」

 

「差別は長期の苦しみ、死ぬのは一瞬の苦しみ。こう考えると差別の方が悪い事なのでは?」

 

「はぁ…あのねぇ…」

 

 私が3人の常識はずれな発言に困っていると時ノ眼病院の中から1人の女医が出てきて、私と3人の元に来た。

 

「久しぶりね、黄醒 靉ちゃん」

 

「あなたは…?」

 

「私は水無月かれん!ここの病院で医師として働いてるの!」

 

 水無月かれんに会った私は水無月かれんからライドウォッチを渡される。そして水無月かれんは他の医師と共に傷を負っている3人を病院内へ連れて歩きながら私にこう言う。

 

「他の皆や過去の私によろしくね!」

 

「了解!」

 

 私は水無月かれんにそう言い、勝野 莱花を近くのベンチに座らせ、勝野 莱花に事件の話を聞く。

 

「ねぇ、襲われたのっていつぐらい?」

 

「母から青いバラを貰った次の日くらいからだったような…」

 

「青いバラを貰った次の日ね…ちなみに、さっきの3人はあなたとどういう関係なの?」

 

「あの3人は私の同級生。3人は金持ちでクラスで人気がある私に嫉妬して根も葉もない噂を流してるの」

 

「そっか…言っちゃ悪いんだけど3人は貧しい生活をしてるのかもね」

 

 私は襲われた日や3人に関する情報を勝野 莱花から聞き、勝野 莱花を病室へ帰した後、再び夢原のぞみのいるサンクルミエール学園へと向かうのだった。

 

 一方のルークは被害者の家までの道が分からず、近くにあったフラワーショップ夏木の中へ入っていった。中に入ると、朱色の髪をした女性、黄色の髪をした女性、緑色の髪をした女性がいた。

 

「あの、ここら辺に事件の被害者の家があると聞いたんですがどこにあるか分かりますか?」

 

「ウチを出てもう少し先に行った所に和風の豪邸があるよ〜」

 

「ありがとうございます!」

 

 ルークが道を教えてくれた朱色の髪の女性にお礼を言い、去ろうとしたその時、朱色の髪の女性の人がルークの肩をポンポンと軽く叩く。

 

「これ、あなた達のでしょ?」

 

「ライドウォッチ!?まさかあなたは!」

 

「そう、私は夏木りん!そしてこの2人は…」

 

「春日野うららだよ!」

 

「秋元こまちです!」

 

 ルークが道を尋ねた3人の女性はなんとYes!プリキュア5GoGo!のメンバーだった。3人はルークにライドウォッチを渡す。

 

 3人はルークにライドウォッチを渡した後、店の奥へと入っていった。ライドウォッチを受け取ったルークは聞いた言葉を頼りに被害者の家へと向かっていくのだった…

 

to be continued.....




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