プリキュア新伝説〜導きの少女〜   作:萊轟@前サルン

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 この本によると、14歳の少女・黄醒靉。彼女には魔王にして時の王者であるオーマクロックになる未来が待っていた。前回、アナザープリキュアを倒し終わり、ブランクウォッチをレジェンド達に渡しに行こうとした我が魔王だったがもう1人の私が現れ、レジェンド達にブランクウォッチを渡す暇がないような戦いが起こるのだった。


53.蝶と薔薇の結末2007

 ルージュアーマーのルークは白ウォズリンが自分に向かって来るのを見て掌に炎を作り出す。そして白ウォズリンに向けて炎を投げつけるが白ウォズリンは鎌モードのジカンデスピアでルークの作り出した炎を弾いていく。

 

「我が救世主、君が魔王を倒さなければ皆が平穏に暮らせる世界は来ない!」

 

「…!!」

 

 ルークはジカンザックスをおのモードに切り替えた後、白ウォズリンに向かっていこうとしたが、白ウォズリンの言葉を聞き、立ち止まってしまう。ルークの脳裏にはオーマクロックの手によって殺された仲間の最期の姿が浮かんできた。

 

「くっ…」

 

「隙がありすぎだ。我が救世主!」

 

 白ウォズリンはそう言いながらドライバーのレバーを起こしてから再び倒し、必殺技を発動させる。

 

【ビヨンド・ザ・タイム!】

 

《タイムエクスプロージョン!》

 

 ルークを正方形の空間に閉じ込めた後、走りながら蹴りかかっていく。白ウォズリンの強力な蹴りは決まり、ルークの変身が解ける。

 

「ルーク!」

 

「おっと、我が救世主のレッスンの邪魔をしないでくれるかなぁ…魔王」

 

 白ウォズリンはそう言いながら倒れているルークと共にどこかへ去っていっていこうとするがその時、誰かが白ウォズリンに攻撃した。

 

「お前が予言書に出てくる元凶・ウォズリンだな?」

 

「元凶?何の事かさっぱり分からないなぁ」

 

「しらばっくれるな!お前がここで不要な争いを起こしたせいで予言書の内容が変わったんだ!」

 

 男は白ウォズリンにそう言う。男と白ウォズリンが話していると男の後方から変身した状態の戦士が1人現れた。

 

「私はキュアマルス、時ノ眼町の隕石落下事件の元となったあなたを消す!」

 

 キュアマルスはそう言いながら右手に剣を持ち、剣先を白ウォズリンに向けながら迫っていく。

 

「はぁぁ!!」

 

「ぐっ、素早い剣さばき…中々やるじゃないか」

 

 白ウォズリンはなんとかキュアマルスの斬撃をジカンデスピアで防いでいたが防ぐのにも限界が来ていた。

 

「プリキュア・スパークリングスラッシュ」

 

 キュアマルスは白ウォズリンを押し切り、必殺技を発動させて剣に水色の光を纏わせてから白ウォズリンを何度も斬りつけた。

 

 必殺技を受けた白ウォズリンは吹っ飛ばされたが変身は解けなかった。だが、分が悪く感じたのかどこかへ去っていってしまった。

 

「そこの君、倒れている子は俺と萌花が何とかする。だから、いけ!」

 

 男にそう言われた私はYes!プリキュア5GoGo!の元へと向かっていった。

 

 Yes!プリキュア5GoGo!の6人のいる場所へ着いた私は1人ずつウォッチを渡していった。

 

「これは何?ってかあなたは?」

 

「私は黄醒靉!そして今渡したのは未来でのぞみ達と私を繋ぐウォッチだよ!」

 

「未来…かぁ…」

 

「うん、じゃあまだやる事あるからまたね!」

 

 私はそう言いながらYes!プリキュア5GoGo!の6人がいる場所を後にする。そしてアナザープリキュアにされていた人達に言うことがある為、再びルーク達のいる場所へ向かった。

 

 ルークのいる場所へ着いたが既にルークはいなかった。私は倒れている元アナザープリキュアの人にこう言う。

 

「人を恨むのはやめた方がいいよ。後々自分達を苦しめる事になるから」

 

 私は元アナザープリキュアの6人にそう言った後、タイムマジーンに乗り、2020年へ帰っていく。

 

 

2020年......

 

 

 私が家に帰るとそこには2007年にいた男とキュアマルスであろう少女がいた。

 

「俺と萌花はウォズリンを倒す為にこの時代へ来た。よろしく頼む」

 

「2人ともよろしくね!」

 

 私は笑顔を浮かべながら2人によろしくね!と言うのだった。人が増えて更に賑やかさを増した黄醒家だったが近日、新たに現れる未来のライダーを巡る出来事のせいで皆の仲が分裂するのだった…




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