家に帰ってくると、ルークが私を部屋へ連れて行き、ベッドへ寝かせようとしてきた。
「靉の夢が鍵になっているらしい…だから、早く寝てくれ!」
「そう言われても…」
「いいから早く!!」
「はっ…はい!!」
私はルークに言われるがままに自分のベッドに横になり、目を閉じて寝てしまった。夢は真狼カイナが暴走した所から再び始まり、私は真狼カイナが完全にキュアモンスター暴走形態になる所を見ていた。
2122年.....(夢)
私はキュアモンスターから逃げる為、ひたすらキュアモンスターの反対方向へ走っていく。だが、暴走したキュアモンスターの足は早く、追いつかれそうになっていた。そんな時、近くにいた8歳くらいの男の子がキュアモンスターに銃口を向けて発砲する。銃撃を受けたキュアモンスターは苦しそうにしながらその場に倒れていく。
「銃でキュアモンスターを倒せた!?何で?」
「それはこの銃に入ってる弾が銀の弾丸だからさ!」
「銀の弾丸?」
「うん、キュアモンスターみたいな狼には銀の弾丸が効くんだ」
私は逃げながら男の子と話している。男の子によると、キュアモンスターの弱点は銀の弾丸のようだ。
「ヴァァァ!!」
まだ倒れてはいなかったようでまた後方からキュアモンスターが追いかけてきた。私はキュアモンスターを倒す為、腰にドライバーを巻き、クロックIIライドウォッチを両スロットに挿し、バックルを一回転させて変身する。
【プリキュアタイム!】
〈キュア!キュア!クロック・クロック・クロックII!!〉
変身した私はジカンギレードとサイキョーギレードの二刀流でキュアモンスターに向かっていく。
だが、ジカンギレードとサイキョーギレードはキュアモンスターの爪に弾かれてしまい、隙を作ってしまった私はキュアモンスターの爪に何回か斬り裂かれてしまう。
「くっ…やっぱ、あの銀の弾丸がないと倒せないのか…!」
「僕が撃つよ!」
男の子は銀の弾丸を必要としている私にそう言い、銃口を再びキュアモンスターに向け、銀の弾丸を放つ。銀の弾丸は見事に命中し、キュアモンスターは先程の様に倒れていく。その隙を突いた私は右側のスロットに挿してあるライドウォッチの天面のスイッチを押し、バックルを一回転させて必殺技を発動させる。
【プリキュアフィニッシュタイム!】
〈トゥワイズタイムブレーク!〉
必殺技を発動させた私は物凄いオーラを纏った拳でキュアモンスターの胸部を殴った。必殺技を受けたキュアモンスターの変身は解けてしまった。
「うっ…うう…あれ、靉、私を元に戻してくれたんだね!」
「私も頑張ったけど一番頑張ったのはあの男の子かな」
「御剣君!」
「カイナさん!」
真狼カイナは男の子の方を見て御剣君と言った。どうやら、彼の名字は御剣のようだ。私は2人の時間を邪魔してはいけないと思い、帰る準備をしていた。すると、真狼カイナが私の背中を軽く叩く。まだ話があるようだ。
「靉、この町見覚えない?」
「なんか見た事はあるけど…分かんないや!」
「ここは元希望ヶ花市だよ!」
「えっ!?102年後の希望ヶ花市なのか!」
私は真狼カイナからこの街が元希望ヶ花市である事を聞かされた。街の雰囲気は変わっており、私のいる2020年の希望ヶ花市の面影はない。
「とにかく、2人に出会えて良かったよ!」
「私も靉に出会えて良かった!また会おうね!」
別れの挨拶をした後、私の目の前が段々と真っ暗になっていき、次に目を覚ました時には目の前の光景が自分の部屋の天井になっていた。ポケットの中には夢の中で男の子が持っていた銃が入っていた。
「銀の弾丸…!これでアナザーモンスターを倒せる!」
「待ってくれ、これは何なんだ?」
私が自分の部屋を出て玄関へ向かおうとした時、ルークが何かを持ちながら私に問ってきた。
「それは私が昔、家族旅行でどこかに行った時に買った王の剣っていう名前のレプリカの剣だよ!」
「なるほどな…」
と、私とルークが話していると千丈から電話がかかってきた。どうやらアナザーモンスターが現れたようだ。私とルークは急いで現場へと向かっていく。
現場へ行くとそこには最初に戦った時よりも凶暴なアナザーモンスターがいた。アナザーモンスターと白ウォズリンが戦っている。私とルークは早速、腰にドライバーを巻き、私はクロックIIライドウォッチを両スロットに、ルークは変身用のライドウォッチをバックルの右側のスロットに挿し、バックルを一回転させて変身する。
【プリキュアタイム!】
〈キュア!キュア!クロック・クロック・クロックII!!〉
【プリキュアタイム!】
〈キュア・ラウム!!!〉
変身後、私はジカンギレードとサイキョーギレードでアナザーモンスターを何回も斬り裂き、アナザーモンスターを圧倒していく。そして隙が出来た所で銀の弾丸の入った銃をアナザーモンスターに向け、放った。
「これで終わりだ!!」
銀の弾丸が命中し、アナザーモンスターは倒れたかと思われたが倒れる所か全然効いていなかった。
「なんで効かないの!?」
「夢で見た方法では効かない…なら、この武器ならどうだ!」
ルークはそう言いながら私の家から持ってきたレプリカの王の剣でアナザーモンスターを斬り裂く。すると、アナザーモンスターは苦しみ出しながら眩い光を放ち始めた。白ウォズリンはアナザーモンスターの元へ行き、ブランクウォッチにキュアモンスターの力を込めていく。ブランクウォッチはモンスターミライドウォッチへと変化した。
白ウォズリンはウォズミライドウォッチを外し、起動したモンスターミライドウォッチをドライバーに装填する。そしてレバーを倒し、フォームチェンジする。
ピロピロピロリ…
モンスター!!
『アクション!』
『投影!』
【フューチャータイム!】
《マカイ!イカイ!レイカイ!フューチャーリングモンスター!モンスター!》
フューチャーリングモンスターへと変化した白ウォズリンの両手にはキュアモンスターの強靭な爪が付いている。そしてあらゆるところに狼を彷彿させる様な装飾が施されていた。
白ウォズリンは早速、レバーを起こし、再度倒して必殺技を発動させる。
【ビヨンド・ザ・タイム!】
《モンスターズフィニッシュ!》
必殺技を発動させた白ウォズリンは雄叫びを上げ、アナザーモンスターを怯ませる。そして怯んでいる隙にアナザーモンスターへと近づいていき、両手の爪を巨大化させてアナザーモンスターを斬り裂いていく。必殺技を受けたアナザーモンスターは爆発と共に消えていった。
「フフッ、これでウォッチは揃った!我が救世主これをどうぞ!」
白ウォズリンはそう言いながらルークに砂時計型のブランクウォッチを渡し、去っていってしまった。
「予知夢なんかじゃない…靉、あなたは夢で見た事を未来として創造してる」
ルークの言葉を聞いた皆は驚くと同時に私に恐怖を抱き、私から離れていく。
「靉ちゃん…私、怖いよ」
「これが本当なら俺も靉の元には入れない」
皆はそう言い、ルークの方へと歩み寄っていく。ルークは歩み寄ってきた仲間達と共にこの場から去っていってしまった。残された私は一人で家へ帰っていくのだった…
to be continued......
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