靉「私の街で事件起こらないよね?」
ウォッチン「それはわからんな…」
靉「そっか」
6.クローバー2020
2020年....
2020年のどこかへ戻ってきた私が街を歩いていると、家電屋さんに飾ってあるテレビに映っているニュース番組で最近、ダンサーが襲われる事件が起こっていると報じられていた。
「ダンサーが襲われてるのか…この事件の裏に何かありそうだな」
ウォッチンはこの事件の裏に何かがあると言い、私にこの人物を探せと、写真を渡してきた。
ウォッチンに渡された写真には髪型が栗毛のピッグテールの子が写っていた。名前は桃園ラブというらしい。私は早速、彼女を探しにクローバータウンストリートという商店街の方へ向かっていく。
歩いて少しして、私は商店街らしき場所を発見する。商店街の中へ入ってすぐのところに1人寂しく歩いている桃園ラブらしき人物がいた。
「おーい!あなた桃園ラブだよね?」
「あなたは...?」
私は桃園ラブらしき人物に声を掛けてみた。すると、桃園ラブらしき人物はこちらに顔を向け、暗い表情を顔に浮かべながら私が誰なのかを聞いてきた。私が名前を呼んで振り向いたという事はこの人が正真正銘、桃園ラブだ。
「私は黄醒 靉!」
「靉ちゃんか、悪いけど私、今、人と話す気分じゃないからまた後で話そう」
「じゃあ一つ聞かせて!あなた、プリキュアだよね?」
「プリキュア?ごめん、分からない!」
桃園ラブはキュアピーチであり、フレッシュプリキュアのはずなのだが何故か、宇佐美いちかの時と同じく、プリキュアのことを知らないらしい。
「タイムジャッカーめ…!」
ウォッチンが言うにはこの事件にはまたタイムジャッカーが絡んでいるらしい。私はダンサーが襲われるという事はダンサーがいる場所にアナザープリキュアが現れるだろうと思い、近くの公園でダンサー達が踊っているのを見ながら待機していた。
しばらくすると、近くからダンサー達のものであろう悲鳴が付近から聞こえてくる。私は悲鳴のする方へ走りながらドライバーを腰に装着してドライバーのバックルの右側のスロットにクロックライドウォッチを左側にカスタードライドウォッチを挿して、バックルを一回転させて変身する。
【プリキュアタイム!】
《キュア・クロック!!!》
【アーマータイム!】
《キュアラモードデコレーション!》
〔カスタード!!!〕
カスタードアーマーに変身した私はカスタードアーマーの能力である足の速さを活かして、アナザープリキュアに向かっていく。今回現れたアナザープリキュアは一体。アナザープリキュアの胸元にはPEACHや2009というのが書かれていた。
私はキャンディロッドからクリームを出し、アナザープリキュアを縛っていく。そして、きつく縛った後、バックルに挿してある二つのライドウォッチの天面のスイッチを押し、バックルを一回転させて必殺技を発動させる。
【フィニッシュタイム!】
【カスタード!!!】
《カスタードイリュージョン・タイムブレーク!!》
必殺技を発動させた私は球状のクリームを蹴り、縛られていて動けないアナザープリキュアに何発か当てた後、空高く跳び上がり、アナザープリキュアに向かって急降下していく。
必殺技が決まり、アナザープリキュアは爆発と共に消えていった。戦いが終わると、誰かが近くの茂みから出てきた。
「靉ちゃん!さっきはごめんね!」
茂みから出てきたのは桃園ラブだった。桃園ラブは私に謝りながらライドウォッチを2つ渡してきた。
「せつなはラビリンスに戻っちゃっていないから、せつなの分もあげる!美希たんとブッキーも救ってあげて!」
「分かった!」
「怪物がいなくなった事だし、私はダンスの練習するから行くね!」
桃園ラブはそう言って、私の元から去っていってしまった。
桃園ラブの救ってほしい2人とは誰なのだろうか?私はウォッチンから2人の写真をもらい、2人を探しに再び商店街へ向かうのだった…
to be continued......
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