66.2021:百獣のオウジャ
ハピネスチャージプリキュアのアナザープリキュアを倒した次の日、私とルークとウォズリンとウォッチンとめいるは延期されたコンサートを観に再び加音町へ向かっていた。
「今度こそ、コンサート観るぞ〜!!」
と、加音町に着いた私はとても張り切っていた後は北条響達と合流するだけだったのだが、待ち合わせ場所に行こうとした時、突如、地面が激しく揺れ始めた。
「えっ?何!?地震!?」
「我が魔王、誰かが私達の元に近づいてきているようだ」
ウォズリンの言葉は当たっており、遠くから誰かがやってきた。遠くから迫ってくるその"誰か"は既に変身している。そして私達の直ぐ近くまで来て歩みを止める。
「我が名はキュアカイザー。陸・海・空の獣の力を持つ動物界のオウジャ」
「皇帝なのか王者なのかハッキリしてよ!」
「大丈夫。我が魔王は魔王なのだからそこは気にしないでいいんだよ」
「…なんかウォズリンのせいで皇帝やら王者やら魔王やらよく分からなくなっちゃったけど、今、私達はコンサートに行きたいんだ!そこを退いてくれないかな?」
「断る。お前達はこの町で不快な音を発生させて私の眠りを妨げた」
「アナザープリキュア出したのは私達じゃないのに!」
キュアカイザーに不快な音を発生させた犯人だと言われた私はこんな調子では言葉で伝えても伝わらないと思い、変身用ウォッチとラブリーウォッチを取り出してバックルのスロットに装填し、バックルを一回転させて変身し、キュアカイザーと戦う事にした。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
【アーマータイム!】
《ミラーチェンジ!》
〔ラブリー!!〕
ラブリーアーマーに変身した私はピンク色のオーラで出来たライジングソードを二本生成し、武器として使う。一方のキュアカイザーは私が向かってくるのを待っているかのように微動だにせず、その場に立っていた。
「動かない…?なら、私から行くよ!」
私は二本のライジングソードを使い、キュアカイザーを斬っていく。だが、キュアカイザーの体には傷一つ入らなかった。
「無駄だ。この鎧は鉄壁を誇る動物センザンコウの物だ。そんな程度の攻撃で破れるはずがない」
「なら、3人でいくしかない!ルーク、ウォズリンいくよ!」
「えっ、ちょっ、急すぎる!」
「我が魔王、急にはよしてくれ…」
私はルークとウォズリンの言葉を聞かずにクロックトリニティウォッチを取り出し、ラブリーウォッチを取り外してクロックトリニティウォッチを装填する。そしてクロックトリニティウォッチの天面のスイッチを3回押してからバックルを一回転させてフォームチェンジする。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
【トリニティタイム!】
〈3つの力!キュア・クロック!ラウム!ウォズ! トリニティ!トリニティ!!〉
クロックトリニティにフォームチェンジした私達はラウムリバイブの武器であるジカンジャックローを持ち、のこモードに変形させてから再びキュアカイザーへと向かっていく。
「ふぉぉ!!」
のこモードのジカンジャックローでキュアカイザーを殴るがやはり、キュアカイザーの身体に傷は入らなかった。
「フン、大した事ないな…今度は私の番だ」
キュアカイザーはそう言いながら大きく息を吸い出した。私達は少し距離をとってキュアカイザーの次の行動を見ていた。
大きく息を吸っていたキュアカイザーは次の瞬間、爆音の雄叫びをあげた。私達は怯んでしまい、動けなくなってしまった。その隙を見逃さなかったキュアカイザーは虎のような鋭い爪を手から展開させて爪に赤いオーラをまとわせながら私達を斬り裂いた。
「ぐわぁぁぁ!!」
キュアカイザーの攻撃を受けた私達の変身は解けてしまった。キュアカイザーは私達を倒しきったと思ったのかどこかへと姿を消してしまった。
「ぐっ…強すぎる…!」
「我が魔王、この傷ではコンサートにはいけない…一旦、退こうか」
私達はウォズリンのワープ能力を使い、私の家へと戻るのだった。そして私の家でキュアカイザーに対抗する方法を考える。
「どうすればあの鎧を破れるんだろうか…?」
「キュアカイザーの鉄壁の鎧はトリニティでは打ち破れなかった…」
「それなら皆で総攻撃!なんてどうかな?」
と、私とウォズリンが話していると桜木藍子が話に入ってきて皆で総攻撃という案を出す。
「なるほど…3人でダメならさらに数を増やす…か。良い案だね」
桜木藍子の案を採用した私は今度は皆とキュアカイザーが現れるであろう場所へ行き、皆でキュアカイザーに攻撃を仕掛ける事にしたのだった。
その頃、ある場所では強力な怪物があるプリキュアに出てくるボスの能力を使い、時ノ眼町に住む1人の男に種を蒔き、男を闇の戦士へと変化させていたのだった…
to be continued......
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