プリキュア新伝説〜導きの少女〜   作:萊轟@前サルン

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 この本によると、14歳の少女・黄醒靉。彼女には魔王にして時の王者であるオーマクロックになる未来が待っていた。前回、キュアカイザーに苦戦し、一旦退いて対策を考えた私達は再びキュアカイザーに挑むのだった…


67.2021:カイザーファイナリー

 私達は早速、キュアカイザーが現れるであろう場所に向かった。久しぶりの全員出撃である。

 

「やっぱりここにいたんだね…キュアカイザー!」

 

「まだ生きていたのか…今度は群れを成して我に挑もうというのか」

 

「私達の群れの力、あなたに見せてあげる!」

 

 私はキュアカイザーにそう言い、皆と共に変身アイテムを取り出して変身する。私はクロックII、ルークはラウム アクアアーマーに変身するのだった。

 

【プリキュアタイム!】

 

〈キュア!キュア!クロック・クロック・クロックII!!〉

 

 

【プリキュアタイム!】

 

《キュア・ラウム!!!》

 

【アーマータイム!】

 

《メタモルフォーゼ!》

 

〔アクアー!!〕

 

「めいる、炎の力を使えるフォームはある?」

 

「ちょうど今、炎を使えるフェニックスロボフォームになってる!」

 

「よし!なら、キュアカイザーに炎の攻撃を与え続けて!」

 

「分かった!」

 

 ルークに指示を出されためいるはキュアカイザーを炎で攻撃しながらフェニックスの翼でキュアカイザーの周辺を飛び続けている。そしてキュアカイザーがめいるの放った炎で充分に熱された所でルークはバックルに装填している二つのライドウォッチの天面のスイッチを押し、バックルを回して必殺技を放つ。

 

【フィニッシュタイム!】

 

【アクア!!!】

 

〈アクア・ストリーム・タイムバースト!!〉

 

 ルークはキュアカイザーに向かって多量の水を放つ。その後、跳び上がり、キュアカイザーに向かって急降下していく。必殺技は決まったと思われたが全然効いていなかった。

 

「硬いものを熱して冷ます方法は我には効かない。なぜなら、我の力は険しい自然界で育まれた動物の力だからだ」

 

「なるほど…純物質のやり方では動物の力を宿したキュアカイザーには効かないのか…!!」

 

「ルーク、やっぱり数で攻めるしかないよ!」

 

「…分かった」

 

 私の方法を了承したルークは皆を集めて皆と一緒に必殺技を発動させてキュアカイザーに向かって再度跳び上がり、急降下していく。

 

「我の鎧を砕けるはずがない…!」

 

「なら、両側からならどうかな?」

 

「何っ!?」

 

 私はセンザンコウに両側に身を守る為の硬い鎧が備わっていない事に気付き、皆が急降下中に1人必殺技をキャンセルして背中へと回り込み、バックルに装填してあるクロックIIウォッチの天面のスイッチを押し、バックルを一回転させて必殺技を発動させる。

 

 

【プリキュアフィニッシュタイム!】

 

〈トゥワイズタイムブレーク!〉

 

 

 必殺技を発動させた私は物凄いオーラを纏った脚でキュアモンスターの胸部を蹴った。キュアカイザーは鎧のない場所に必殺技を受けてしまい、そのまま倒れてしまった。そして砂の山となって消えていった。ウォズリンは消える間際にキュアカイザーの力をブランクウォッチに取っており、カイザーミライドウォッチを生成した。

 

「よし、これで一件落着だね!」

 

 と、私が安心し、皆と共に自分の家へ帰ろうとしたその時、私達の前にふたりはプリキュアの闇の戦士であるジュナのような怪物が現れた。

 

「我が名はグランダ。フュージョン様に仕えし者」

 

「何か分からないけど私が…!」

 

「我が魔王、ここは私がやるよ」

 

 と、私はグランダと戦おうとしたがウォズリンが私の前に出て来て私が戦うと、私に伝えて来たので私は後ろに下がりウォズリンとグランダの戦いを見守る事にした。

 

 ウォズリンはドライバーを取り出し、ドライバーを腰に巻いた後、ドライバーのライドウォッチ装填部分にカイザーモードのカイザーミライドウォッチを挿す。

 

『アクション!』

 

 ライドウォッチを挿した後、ドライバーのレバーを倒して変身完了する。

 

『投影!』

 

【ファイナリータイム!】

 

〈揺るぎない王座!我こそカイザー!ウォズカイザーファイナリー!ファイナリー!!〉

 

「全動物を統べる王の力、見せてあげよう…」

 

 ウォズリンはそう言いながらグランダに向かっていく。グランダは自分の両腕に岩石を纏わせ、ウォズリンに殴りかかる。

 

「フッ、その程度のパンチでは私の身体に傷一つ入らないよ」

 

「くっ…なら、これでどうだ!」

 

 グランダのパンチはウォズリンに全然効いていなかった。グランダは纏っている岩石の先を尖らせて腕を槍のようにして再びウォズリンに向かっていく。

 

「決める!」

 

 ウォズリンはグランダの槍のような腕を弾いた後、ドライバーのレバーを起こし、再び倒して必殺技を発動させる。

 

【ファイナリービヨンド・ザ・タイム!】

 

《超カイザーエクスプロージョン!》

 

「くっ…ここは退散だ…!」

 

「待ちなさい!!」

 

 と、ウォッチンが逃げようとするグランダに向かって手のひらを向けるとグランダの動きが止まった。

 

「えっ…?」

 

「何だこの能力は!?まぁいい、決めさせてもらうよ!」

 

 ウォズリンはそう言いながら両足にサメのようなオーラを纏い、オーラを纏っている足でグランダに何回も何回も噛み付いていく。そして鷹のような翼を背中に生やし、高く飛び上がりそこからグランダに向かって急降下していく。

 

 ウォズリンの必殺技は決まり、グランダは何かを落として爆発と共に消え去っていった。

 

 ウォズリンは変身を解いた後、グランダが落としたものを拾い、じっくりと眺める。

 

「これは!?」

 

「ウォズリン、そんな驚いてどうしたの?」

 

「これはフュージョンの細胞。我が魔王、時空界を占拠した最凶の怪物フュージョンが我々の近くまで迫って来ている」

 

「フュージョン!?どうすれば…」

 

「君が進むべき道を間違えなければもしかしたらフュージョンに対抗できる力が手に入る」

 

「私、ちゃんとした道進むから安心して!」

 

「さすがは我が魔王!頼もしいね!」

 

 私は迫り来る最凶の怪物フュージョンを倒す為、正しい道を進んでいくことを誓った。一方、ウォッチンは…

 

「私のあの力、何なの…」

 

「いきなり出たからなぁ…私にはよく分からない…」

 

 ルークとウォッチンはウォッチンが出した時を止める能力について話しながら皆より先に家へ帰ってしまった。そのすぐあとに私達も2人を追いかけるように家へと帰った。家に帰ると居間の机の上にメカが何個も置かれていた。私はその一つに触れてみる。

 

「メカモフルンミニ…か。触ってみよっと…」

 

「ヨロシクモフ!」

 

「うおっ!?喋った!!」

 

 と、私が新たなライドガジェット達と戯れている中、ウォズリンはフュージョンについての手がかりを掴む為にある所へ向かおうとしていた。

 

「フュージョンのてがかりを掴むにはやはり、キュアエコー/坂上あゆみに会わねばならないようだね…」

 

 

 

to be continued......




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