68.2021:ロスト・ヒーローズ
キュアカイザーを倒した日の次の日の朝、私が目を覚ますと目の前にウォズリンがいた。
「うおっ!?ウォズリン!?」
「我が魔王、突然だが、横浜に行かないかい?」
「よっ、横浜!?何で行かなきゃいけないの?」
「実は昨日、グランダが落としていった物がフュージョンの細胞でね…フュージョンは横浜にいるある女性と関わりが深いらしいから横浜にいるその女性にフュージョンの事を聞けば何か分かるかもしれない」
「なるほど…分かった!横浜に行こう!」
私とウォズリンはルークを連れて3人で横浜に向かう事にした。タイムマジーンで行った為、横浜に早く着いた3人は早速、坂上あゆみの家へと向かう。
ピーンポーン!
「すいません、坂上あゆみさんはいますか?」
私は家のインターホンを押して坂上あゆみがいるかどうかを聞く。中からは誰かが玄関に向かって歩く足音が聞こえてきた。
「私が坂上あゆみですが、あなた達は一体?」
「私達はあなたに聞きたい事があってここにきたんだよ!」
「聞きたい事…?」
私は場所を山下公園に変えてから坂上あゆみに聞きたい事を聞いていく。
「あなた、フュージョンって怪物知ってる?」
「知ってるわ…だって私の大切な友達だったもん」
「友達だった…?」
「フーちゃんは9年前のある日、一つの細胞から3つの身体へと変化した…そして一つの身体は私を含めた多くのプリキュアが、一つの身体は3人のプリキュアが倒した。だけど、残る一つの身体は残ってしまい、巨大化した後、どこかへいってしまったの」
「3つの体に変化した…!?本来の歴史ではフュージョンは三体にはならないはず…!」
坂上あゆみの話を聞いたウォズリンは本来の目歴史が記されている自分の本を見ながら坂上あゆみの発言と自分の本とでは歴史が違う事に驚いていた。
「我が魔王、私はいつ歴史改変されたのかを2012年に調べにいく。ルークと一緒にここにいてくれ」
「分かった!頼んだよ、ウォズリン!」
ウォズリンはそう言い、タイムマジーンに乗って2012年へ向かっていった。残された私とルークは坂上あゆみにフュージョンのその後の事を聞く。
「ねぇ、フュージョンはその後どうなったの?」
「分からない…だけどフーちゃん、身体が3つに分裂する前、いつか魔王になりし者が民の前に現れ世界を脅かすが、それと同時に魔王を討つ五人の戦士が現れるだろうって言ってたな…」
「5人の戦士…か」
と、私とルークが"5人の戦士"というワードについて考えていると、どこからか足音が聞こえてくる。
「道を外れし王よ」
「あなた達は…?」
「私は歴史の観測者・フォクティス。そして後ろの4人は我らヒストリアの仲間達だ」
「何をしにここへ?」
「お前を倒しにきたのだ魔王」
「私はちゃんとした女王になる!女王になるまでは倒される訳にはいかない!いくよ、ルーク!」
「うん!」
私とルークは腰にドライバーを巻き、変身用のライドウォッチをバックルの右側のスロットに挿し、バックルを一回転させて変身する。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
【プリキュアタイム!】
〈キュア・ラウム!!!〉
変身した私とルークは坂上あゆみを避難させてから5人の戦士達に向かっていった。
私はフォクティスに向かってケンモードのジカンギレードを振り下ろす。だが、左腕で受け止められてしまう。
「硬い…!ってかそのウォッチは…?」
「靉、そいつらの持っているウォッチはプリキュアだけどプリキュアオールスターズに入らない所謂、アナザープリキュアオールスターズ達のウォッチだ」
「なるほど…だったらこの力で!」
私はゼロウォッチを取り出し、バックルのもう片方のスロットにセットし、バックルを一回転させてフォームチェンジする。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
【アーマータイム!】
《キュアライド!》
〔ゼロ!ゼロ!ゼーロー!!〕
「ルーク!離れて!」
ゼロアーマーにフォームチェンジした私はルークを敵から離れさせた後、私は武器のスロットにゼロライドウォッチを挿し、長針を三回転させて必殺技を発動させる。
【フィニッシュタイム!】
〈ヘイ!プリキュアオールスターズ!〉
《ゼ・ゼ・ゼ・ゼロ!平成プリキュアオールスターズ!アルティメットタイムブレーク!》
私はヘイ!セイ!ヘイ!セイ!という陽気な待機音を少し流した後、トリガーを引き、剣を振り下ろした。
「ぐっ…フュージョン様の力がもっと強ければ…!」
私の必殺技は決まり、1人の戦士がそう言い残した後、5人の戦士達は爆発と共に消え去っていった。
「何だったんだ…あの戦士達は」
「フュージョンの手下だろう」
変身を解いた私とルークは坂上あゆみの元へ行き、大丈夫?と声をかける。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫。っというかあなたがフーちゃんの言ってた魔王様なんだね」
「そうかもしれない…だけど、私は絶対魔王になんかならないから!」
「分かってる。あなたは魔王になんかならない!」
と、私と坂上あゆみが話していると晴天の空が暗雲に包まれていく。そして天から何発もの雷が降り注ぐ。
「この感じた事のない凄いオーラ…まさか!」
ルークは降り注いだ雷と街に広がる暗雲から凄まじいオーラを感じた。私とルークはこれは良いものではないと感じ、ドライバーとウォッチを持って変身の準備をするのだった…
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