2012年…
2012年の横浜に来たウォズリンはフュージョンと戦うプリキュア達を見ていた。
「キュアエコーと出会う事自体が違う世界線への道…どうやら、ここは個々のプリキュアの時代ではなくプリキュアオールスターズの時代らしい。だからこそウォッチ化して歴史が消えたはずのプリキュア達が戦っている」
ウォズリンが戦かいを暫く見ていると、本来、分離しないはずのフュージョンが2体に分離した。
「我が魔王がウォッチを集めている影響で歴史も少し歪んでしまった。なら、私が歴史を元に戻す!」
ウォズリンはドライバーを取り出し、ドライバーを腰に巻いた後、ドライバーのライドウォッチ装填部分にカイザーモードのカイザーミライドウォッチを挿す。
『アクション!』
ライドウォッチを挿した後、ドライバーのレバーを倒して変身完了する。
『投影!』
【フューチャータイム!】
《誰じゃ?私じゃ?忍者!フューチャリングシノビ!シノビ!》
ウォズ フューチャリングシノビに変身したウォズリンは分身を三体作ってからもう一体のフュージョンへ向かっていく。
「我が魔王の道を阻みしフュージョンよ、私の攻撃を食らうがいい」
ウォズリンは鎌モードのジカンデスピアで分身と共にフュージョンを攻撃していく。フュージョンは2012年までのプリキュアオールスターズの敵の能力をコピーしていて、ウォズリンの前にアカンベェやネガトーンを召喚する。
「ふふっ…一気に決めさせてもらうよ」
ウォズリンはそう言いながらドライバーのレバーを起こし、再度倒して必殺技を発動させる。
【ビヨンド・ザ・タイム!】
《忍法!時間縛りの術!》
鎌モードのジカンデスピアでフュージョンとアカンベェ、ネガトーンを空中に持っていき、空中で縛り付けた後、ジカンデスピアにある鎌とジオウのライダーズクレストのボタンを触り、必殺技を発動させる。
『カマシスギ!』
【フィニッシュタイム!】
〈一撃カマーン!!〉
白ウォズリンは分身と共に空中で縛られているフュージョンとアカンベェ、ネガトーンを斬り裂いていく。必殺技が決まり、フュージョンとアカンベェ、ネガトーンは爆発と共に消えていった。だが、フュージョンはウォズリンに倒される前に分離しており、まだ生きていた。分離したフュージョンは小さかったが、逃げ足が速く、どこかへ逃げて行ってしまった。
「なるほど…ここまで歴史が変わったのは私のせいか。私がいなければ歴史は少し変わったままなのかもしれないがフュージョンは2体のままで三体にはならなかった。くっ…我が魔王、私の失態をお許しください…」
2021年…
その頃、私とルークはドライバーを腰に巻き、ウォッチを起動させてこちらに向かってくる敵を待っていた。
「フッ、久しぶりだな魔王…いや、初めましてか。若かりし頃の魔王よ」
「あなたがフュージョン…!」
「如何にも、私が時空界を統べし皇帝・フュージョンだ」
フュージョンの容姿は普通の男性のようだが、頭部には禍々しい二本のツノと紫色の王冠が付いており、手には長く鋭い爪が備わっている。
「時空界を返せ!」
「おやおや、世界を自分の支配下に置いている癖によくそんな事を言えるなぁ…若かりし頃の魔王よ」
「私は魔王になんかならない!」
「口先の言葉なんかあてにはならない」
「黙れ!!」
私はそう言いながら変身用ウォッチをバックルのスロットに装填し、バックルを一回転させて変身する。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
変身した私はケンモードのジカンギレードを左手に持ちながらフュージョンへ向かっていく。フュージョンは向かってくる私に向けてバッドエナジー砲と不幸のメロディを放つ。バッドエナジー砲も不幸のメロディも歴代の敵達程ではないが、とても強力であった。
「ぐっ…」
「靉!!私もいくか!」
ルークはそう言いながら腰にドライバーを巻き、バックルの右側のスロットに変身用のライドウォッチを挿した後、砂時計型のライドウォッチを取り出し、起動する。そしてバックルの左側のスロットに砂時計型のライドウォッチを挿し、バックルを一回転させて変身する。
【プリキュアタイム!】
《キュア・ラウム!!!》
〔リバイ・リバイ・リバイ!リバイ・リバイ・リバイ!リバイブ 疾風!疾風!!〕
ラウムリバイブ 疾風へと変身したルークは素早い動きでフュージョンの背後へ回り、つめモードのジカンジャックローで切り裂こうとする。だが、フュージョンはプロトジコチューの能力である念力を使い、ラウムリバイブの動きを封じる。
「何…だと…!?」
「フン、この程度では私の足元にも及ばんわ!!」
フュージョンはそう言いながら私とルークを闇の触手で縛り付け、蹴って遠方の建物の壁へと吹っ飛ばしていく。私とルークの変身は解けてしまった。
「くっ…私とルークの2人でも勝てないのか…!」
「くそっ!ウォズリンは何をしているんだ!」
私とルークが動けない間にもフュージョンは私達の元に迫ってきており、私とルークは最大の窮地を迎えるのだった…
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