私は美墨なぎさ達と少し話しをした後、3人を連れて自分の家へ向かった。3人の事も考え、自分の家まで歩くのが大変だと思った私はウォズリンのワープを使う事にした。
「着きましたよ、我が魔王」
「ありがとう、ウォズリン!」
家に着いた私達は中へ入り、居間にある二つのソファに3人ずつ腰をかける。そしてアナザープリキュアにされている人達について再び話し合う。
「どうやら、アナザープリキュアの3人は君達へ憧れを抱いていたが、長い年月が経つと共に憧れが次第に妬みへと変わってしまったようだ。」
「だから私達の力を奪ってプリキュアになろうと…」
越野 夏子達がアナザープリキュアになったのはプリキュアに対する憧れが妬みに変わってしまったからだとウォズリンは言う。
「美墨なぎさ、越野さん達の大体の居場所は分かる?」
「分かるよ。夏子と京子は今、私達の母校のベローネ学院の女子中等部で教師をしてるからベローネ学院行けばいるかも!アカネさんはTAKO CAFEにいると思う!」
「よし!そうと分かればルーク、ウォズリンベローネ学院に向かうよ!」
「待って!私達も行く!」
美墨なぎさはルークとウォズリンの2人と共にベローネ学院に向かおうとしていた私に自分達も付いて行くと言った。そしてその後、美墨なぎさ達を加えた私達6人はベローネ学院へと向かっていった。
暫く歩いていると、ベローネ学院が見えてきた。ベローネ学院の校舎を見た私達は駆け足でベローネ学院へと向かっていくが、その道の途中、越野 夏子と森 京子そして藤田アカネまで現れた。
「3人共!なんで私達の力なんかを奪おうとしているの!?」
「選ばれし者しかプリキュアになれないからよ。私達は選ばれなかった…だから、奪ってでもその選ばれし力を手に入れてこの世界を守る」
「人から奪って手に入れた力に正義なんてない!!」
「…こんな歳になるまで憧れ続けたけれど結局、プリキュアになれなかった私達の気持ちがあんた達に分かる訳ない!!!」
越野 夏子はそう言いながらアナザーブラックに変身する。後方にいた森 京子と藤田アカネもアナザーホワイト、アナザーシャイニールミナスに変身する。
「ルーク、ウォズリン行くよ!」
私はそう言いながら変身用ウォッチとトリニティウォッチを取り出し、バックルのスロットに装填し、天面のスイッチを数回押してからバックルを一回転させて変身する。
【プリキュアタイム!】
〈キュア・クロック!!!〉
【トリニティタイム!】
〈3つの力!キュア・クロック!ラウム!ウォズ! トリニティ!トリニティ!!〉
「ほのか、ひかり!私達も!!」
「「うん!」」
美墨なぎさが呼びかけると共に3人はそれぞれ変身アイテムを取り出してプリキュアへと変身する。
「「デュアルオーロラウェーブ!」」
「ルミナス シャイニング・ストリーム」
「光の使者、キュアブラック!」
「光の使者、キュアホワイト!」
「輝く命!シャイニールミナス!」
「ほのか、ひかり!今日は名乗りの後のセリフ省いて早くあの3人に加勢するよ!」
「「わかった!」」
美墨なぎさ達はいつも言うセリフを省いてアナザープリキュア三体と戦う私達に加勢した。
私はつめモードのジカンジャックローを左手に持ち、ライドウォッチ装填部にラウムリバイブウォッチを装填して必殺技を発動させる。
【ジカンジャック!】
《スーパーつめ連斬!!》
必殺技を発動させた私は高速でアナザープリキュア三体の元まで移動し、アナザープリキュア三体を切り裂いていく。
「グハッ…!ナカナカヤルナ…ダガ、ワタシタチハマダオワラナイ!!」
アナザーブラックはそう言い、ブラックの目の前まで迫る。アナザーホワイト、アナザーシャイニールミナスもそれぞれ元となっているプリキュアの元へ迫っていく。そしてプリキュア3人の体の中に手を突っ込んみ、中から何かを取り出した。
「ぐっ…力が抜け…ていく…!」
力を奪われた美墨なぎさ達は変身が解けてしまった。アナザーブラック、アナザーホワイト、アナザーシャイニールミナスは奪った力を自分の体内に埋め込んだ。
「ウォォォ!!チカラガミナギル!!!」
美墨なぎさ達のプリキュアの力を手に入れ、アナザープリキュア3人はアナザースーパープリキュアへと強化された。
「あとは頼んだよ!キュア…クロック!」
「任せて!」
美墨なぎさに後を託された私はクロックウォッチの天面のスイッチを一回とクロックトリニティウォッチの天面のスイッチを3回押して必殺技を発動させる。
【フィニッシュタイム!】
【クロック!】
【ラウム!】
【ウォズ!】
〈トリニティ・タイムブレーク!バースト!エクスプロージョン!〉
必殺技を発動した瞬間、いつもクロック、ラウム、ウォズから放たれている必殺技のエフェクトがアナザースーパープリキュアの周りに現れ、私はアナザースーパープリキュアに向かって一直線に急降下していく。
「プリキュア・アナザーエキストリーム・ルミナリオ」
アナザースーパープリキュア達は自分達に向かって急降下してくる私達に向けて凄まじいオーラを纏った光線を放つ。
「ふぁぁぁ!!!」
「オリャアアア!!」
私は押されながらも何とかアナザースーパープリキュア達の光線に勝ち、必殺技をアナザースーパープリキュア三体に決めた。必殺技を受けたアナザースーパープリキュア三体は爆発と共に消えていった。
そしてアナザースーパープリキュアからはブラックウォッチ、ホワイトウォッチ、ルミナスウォッチが出てきた。美墨なぎさ達はそれぞれ自分のウォッチを拾い、私の元に歩み寄ってきた。
「どうやら、あの3人が持ってたウォッチと私達の力が合わさってちゃんとしたウォッチが出来たみたいだね…」
「うん、協力ありがとう!」
「私達がプリキュアとして活動を続けてあの3人が憧れを持ってしまえばまた妬みが生まれて環境は悪くなる…だから、私達の力、いや、そのウォッチはあなたにあげる!」
「美墨なぎさ…」
「これでやっと終わった!今後、私達は"プリキュア"ではなく、"普通の人"として過ごしてくよ!んじゃ、頑張ってね!キュアクロック!!」
「なぎさ、待ってよ!」
「2人とも、私を置いてかないで!」
美墨なぎさはそう言いながら私達とは反対の方向へ去っていってしまう。雪城ほのかと九条ひかりも美墨なぎさの後を追ってどこかへ行ってしまった。
「我が魔王、これで残るウォッチはスター☆トゥインクルプリキュアのウォッチのみだね」
「うん、そうだね」
「さぁ、家に帰ろうか」
私達は美墨なぎさ達を見送った後、家へと帰っていくのだった。家へ帰ろうとする私達の背後には門矢 零がいた。
「魔王よ、スター☆トゥインクルプリキュアのウォッチは私が持っている。私がスター☆トゥインクルプリキュアのウォッチを持っている事で何が変わるのか楽しみだ…」
to be continued........
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