この世界の破滅まで残り4ページです。
私はフュージョンをケンモードのジカンギレードで斬り裂く。だが、弾き返されてしまう。
「魔王よ、無駄な足掻きはよせ。オーマクロックの力を手に入れた俺には敵わない」
フュージョンはそう言うと共に自分自身の後方にスイートプリキュアのノイズやGo!プリンセスプリキュアのクローズを召喚する。
「くっ…」
「仕方ないな…魔王、敵2人は私と零に任せてあなた達はフュージョンと戦いなさい!」
敵が増えて困惑している私を見た海東 湊は敵2人は自分達に任せて私達にフュージョンと戦うよう指示する。海東湊の指示と共に怪物と戦い終わったルークとウォズリンが帰ってきた。
「フュージョン、決着をつけよう」
「フン、五人集まろうが俺には勝てんわ!!」
「そんなの、やってみなきゃ分かんない!」
「愚かな…俺が教えてやろう。やってみなきゃ分からないという言葉がいかに無意味かをな!」
フュージョンはそう言いながら衝撃波を何発も放ち、私達に攻撃してくる。だが、私達は上手い連携で攻撃を避けてフュージョンとの距離を縮めていく。
「はぁぁ!!」
「…何っ!?時間が止まっただと!?」
「これは私とティファニーの力…これで今のあなたは動けないわ!」
フュージョンはウォッチンとティファニーに時間を止められ、動けなくなっていた。
「なら、時間を巻き戻すだけだ!」
「その時を待っていた!!」
ウォズリンはフュージョンが時間を巻き戻す能力を使用すると共にフュージョンにレジェンドウォッチが挿さったウォッチダイザーを投げつける。すると、壊れたウォッチの時間が巻き戻り、徐々に再生していき再び光を放ち始めた。
「何っ!?」
「偽魔王よ、隙を作りすぎだ」
「くっ…何故だ、何故お前らを倒すだけなのにこんな手間がかかるんだ!」
「それはあなたの予言通りになったからだよ」
「予言だと…?」
「2012年ののあなたは言った。いつか魔王になりし者が民の前に現れ世界を脅かすが、それと同時に魔王を討つ五人の戦士が現れるだろう…と。今、この時代で魔王の力を持つのはあなた一人。そしてあなたの前に私達5人がいる!」
「ぐっ…ここまで抗うとは…貴様らは何者なんだぁ!!!」
私はウォッチの再生により復活したグランドキュアクロックウォッチを使い、グランドキュアクロックに変身しながら、名乗りを言う。
「時を統べし最強の女王!グランドキュアクロック!!」
「巨悪を討つ世界の救世主!キュアラウムリバイブ!!」
「未来を読み、主を導く予言者!キュアウォズ!!」
「時を操り、世界を変える導者!キュアタイム!!」
「悪しき未来を書き換える革命人!キュアフォース!!」
「「タイム カーディアンズ プリキュア!!」」
私達はこの物語で初めてプリキュア名を名乗るのだった。他の仲間達は今、町に残っている怪物と戦っていてこちらに来れないので名乗らせる事が出来なかった。
「フフッ…フハハハ!!!チーム結成した所で何変わらんわぁぁ!!」
「そんな事はない!皆、いくぞ!!」
私の合図と共に皆は一斉にフュージョンへ向かっていく。まず、疾風のラウムリバイブが高速移動でフュージョンを惑わし、フュージョンの気が乱れた所でウォズリンが鎌モードのジカンデスピアでフュージョンを上空へ持ち上げる。
「姉さん、いくよ!」
「うん!」
ウォッチンとティファニーは左手に鋭い刃みたいなオーラを纏わせ、息を合わせてフュージョンを切り裂いていく。
「フュージョン、これで終わりだ!!!」
私は二つのウォッチの天面のスイッチを押し、バックルを一回転させて必殺技を発動させる。
【フィニッシュタイム!】
《オールスターズ・タイムブレーク!!》
その場で高く跳び上がり、歴代プリキュア達のオーラを纏いながら上空から段々と地に落ちていくフュージョンに向かって急降下していく。
必殺技が決まり、フュージョンは爆発と共に消えたと思われたが爆発の煙が晴れると、そこにはまだフラつく事なくその場に立つフュージョンの姿があった。
「その程度か?魔王を討ちし者達よ…」
「何だと!?」
「俺の持つ力はオーマとオーバーロードの力。魔王を討てても覇王を討てなければ俺を倒すことはできないのだ」
「くっ……」
「さぁ、元魔王よ。俺と1対1の平等な戦いをしようじゃないか!」
「何っ!?」
フュージョンは私にそう言い、私をオーロラでどこかへ連れ去っていく。置いていかれた仲間達は私に世界の命運を託すのだった…
to be continued........
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