相棒と共に翔る   作:ゴールド@モーさん好き

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今回はあの日ととの会話が主になっております。あの人が大好きな人にとっていい回かも?それでは第8話スタートです。(アニメ風)


8話

「少し、よろしくて?」

 

 俺が織斑との会話に嫌気がさして来た時隣から声がかかり、そちらを見ると長い金髪が印象的な女子が話しかけてきていた。

 

(この人はたしか……)

 

「へ?誰?」

「なんでしょうか、ミス・オルコット」

 

 気の抜けた返事をした織斑と違い、ゴールドは確りと挨拶を返した。

 

「そちらの方はもう少し言葉を選んだ方がよろしいかと思います、それと野上さんはまだ初日だと言うのにもう私の名前を覚えてくださったのですね、ありがとうございます」

「この馬鹿と一緒にはあまりしないでください、ミス・オルコット。男性操縦者がニコイチとかそんな未来起きて欲しくは無いですね。それと名前に関してですが、確かに俺は名前を覚えるために席の張り出しを写真にとりましたが、貴方は少しばかり有名ですのでね。イギリスの代表候補生さん」

「まあ、その事をご存知でしたのですか。男性はISに関わる事が少ないので代表候補生を誰がやってるかまで知ってる人は少ないのですけど……なるほどそちらの方とは違い、予習をしっかりとなさっていらしたのですね」

「そりゃあもう春休み中に師匠にしごかれましたので」

「それはまぁ大変でしたね。ですがそれをやり遂げたのでしょう? 何事もやり遂げるにはそれほどの努力が必要となります。私もその事については身をもって知っていますので、誇ってもよろしいかと思いますよ野上さん」

「! ……代表候補生のミス・オルコットにそこまで言われると少しばかり照れますね」

「な、なぁゴールド」

「だから馴れ馴れしいから下の名前はやめろつったろ。んで何だ?」

「その代表候補生ってなんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その言葉にしばしの沈黙が起きた。

 

「「はぁ?!」」

(今こいつなんつった?!)

「ど、どうしたんだよ2人とも」

「こいつは……まじでなんもしてこなかったのかよ。いいか俺はさっきミス・オルコットに《イギリスの代表候補生》と言ったな? それはつまりお前の姉、織斑千冬さんがやっていた国家代表の候補生の事だ。字面で何となくわかるだろ」

「い、いやそれぐらい俺も何となく分かってたよ! でも一応聞いただけじゃないか」

「どうだか……」

 

 そこで予鈴がなった。

 

「ほら、3時間目も始まるんだから戻った戻った。ミス・オルコット、貴方と話せて有意義な時間を過ごせました。良ければ昼休憩の際に一緒に食事等をしませんか? 勉強関連で少し聞きたい事もあるので」

「えぇわたくしもですわ。そのお誘い受けますわ。あとミス・オルコットでは無くどうぞセシリアとお呼び下さい」

「それでは俺の事もゴールドと呼んで下さい」

「……明らかに俺と態度が違う」

 

 そんなこんなで何事もなく3時間目、4時間目が終わった。それで今俺はセシリアと一緒に食堂で食事を済ませて勉強を教えて貰ってる。

 

「この事柄は授業でも山田先生が復唱していたのでチェックをしていた方がよろしいかと思いますわ」

「あぁそこか、確かに山田先生は授業で復唱した所は結構な確率でテストに出てたから俺もチェックしてた」

「? 授業は今日が初めてでテスト等はやっておりませんでしたよね?」

「ん? あぁ春期講習を受けたってさっき言ったろ? その時の先生が山田先生だったんだよ。全く織斑も惜しい事をしたもんだよ、山田先生の教え方分かりやすいし、個別授業だったから質問もしやすかったし。織斑先生と補習なんて胃が持たねぇよ」

「確かにそうですわね。織斑先生は憧れはしますが1対1で会話等をするには少しばかり緊張しますね」

「だろ? いやー本当に受けてて良かったわ。そう言えばセシリア話が変わるが来月の中旬にやるクラス対抗戦の事覚えてるか?」

「えぇガイダンスで話してた事ですわよね、それがどうかなさいましたか?」

「いやセシリアはそれに立候補するのかなって、ほら代表候補だし」

「もちろん立候補させて頂きますわ私の専用機のデータを測るにはちょうどいいですし。ですが、それがどうかなさいましたか?」

「いやなに、俺も立候補するから強いライバルだなって思っただけだよ」

「そうですね、そういう事なら私とゴールドさんはライバルになりますね。私は本気でやりますのでそこは悪しからず」

「分かってるよ、こっちも本気でやるつもりだ。油断してると足元すくってやるからな」

「それでしたら私にも代表候補生として意地もあります、初心者に負けるような無様は晒しませんよ」

 

 そう2人がピリピリさせる雰囲気を醸し出していたが……

 

「だよなぁ知ってたよそんぐらい。はぁまじでどうすりゃいいんだよ」

「へ?」

 

 急にゴールドが弱音を言い始めてその雰囲気はぶち壊しである。

 

「あ、あのゴールドさんどうしましたので? 急に弱音なんて」

「いやいや弱音も言いたくなりますよ、こんな状況じゃ。こっちは何が何でも成りたいのに、俺よりも適任そうで確実に強い人が立候補してるんだよ? 弱音も言いたくなるよ」

「それでしたら立候補はとりk_」

「取り消さないよ」

 

 セシリアは取り消す事を勧めたが辞めた。その声と眼差しに覚悟とも言える何かがみえたからだ。

 

「そこまでしてなんで成りたいのかは何となく分かりますが、こちらもやらなきゃいけない事ですので引けませんよ」

「あぁそうしてくれ。引けないものなんて誰にだってある、それがたまたま被っただけだ。それにさっき言った通りお互いが本気なんだ。真剣に取り組もうや」

「それもそうですね、それではこの話は一旦やめて、少し遅いですが食後のティータイムにしませんか? ここの食堂色々な茶葉も揃えてるようなのですよ」

 

 ゴールドは本格的にこの食堂に無いものは有るのだろうかと思いつつそのお誘いを受けた。




第8話をここまで読んで頂きありがとうございます。
うーん、着々とゴールドが一夏の事嫌って行ってるよ。拗れそうだけどそこはまぁ何とかなるでしょう。そして、やっぱり立候補するセシリアさん。そしてそれに真正面から宣戦布告するゴールド君。この2人の戦いはあと何話先なのだろうか(遠い目)。
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