相棒と共に翔る   作:ゴールド@モーさん好き

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やっと、やっとここまで来れました!ここまで来るのに幾多の√を妄想したやら。その中でこれがいいかな?ってやつを選びました。それでは第11話スタートです。


11話

 あの日から2週間が経ち、とうとう今日がリーグ戦当日である。大丈夫、今日までの訓練を思い出せ。あの違和感の正体も分かった。基礎的な事から相手の嫌がるような事まで全て出し切るんだ……そういやリーグ戦っていつやるんだ? 

 

「これから朝のSHRを始める。まず初めに今日予定されていたクラス代表を決めるリーグ戦についてだが、5,6時間目を使う。昼休みが終わる前ぐらいには第1アリーナには着いていろ。リーグ戦については以上だ他には__」

 

 なんだろう、思いっきし張り切りながら登校したせいかめっちゃ恥ずかしい。

 まぁそれはさておき、昼休みまで何時もどおりっと。

 

 

 時は経ち第1アリーナのカタパルトデッキにて俺は相棒であるモルド・テンペスタの最終メンテナンスを行っていた。機体はいつも通りだ、後は俺がこいつの能力を活かせるかにかかってる。

 因みに戦う順番は

 

 セシリアVS俺

 セシリアVS織斑

 俺VS織斑

 

 となっている。これらの試合の合間に10分の休憩と整備の時間が入る。織斑の力が未知数な以上、まだ相手の力が分かっているセシリアには勝っておきたいが……そう簡単にはいかないだろう。相手はイギリスの代表候補生、生半可な攻撃や戦略は通じないのは分かっている。だが山田先生が前言っていた通り録画データを知るものは少ない。セシリアがそれを知っているかいないかで、勝負の行く末は変わるかもしれない。そう考えていたら腕が震えているのに気づいた。この戦いで負けたら自分を評価してもらえる場面が一気に減るからである。俺が周りに評価されないという事はその分いつ見限られるか分からないという事はである。だがこんな時こそ_

 

「大丈夫だ、俺には相棒がついてる。それに師匠にあんだけしごかれたんだ。それをちゃんと行えればまだ勝機はある。だから……落ち着け」

 

 俺は腕を掴みながらそう言った。そうだ、まだ勝機はある。ならそれを全力で行えるように落ち着け。ヤケになるな。ガムシャラに勝利する事だけを考えろ。俺にはそれしか出来ないのだから。

 

「野上君、そろそろ試合が始まりますのでカタパルトの方へ」

「分かりました」

 

 俺が自分の事を鼓舞していたらふいに山田先生から連絡が来た。俺はその指示通りにISを身に纏い、カタパルトに固定させた。

 

「野上ゴールド、モルド・テンペスタ……出る!」

 

 そうして俺はアリーナに向かった。そこには既にセシリアが定位置に着いていた。

 

「待たせてしまったかな?」

「いえ、私も今着いたところですわ。それにしても……ゴールドさん、専用機をお持ちでしたのね。貴方も中々隅に置けませんね」

「まぁ俺のは織斑みたいに国からの直属の支給じゃなくてカスタムだけど」

 

 ゴールドが乗っているISモルド・テンペスタはラファール・リヴァイヴのカスタムだが大幅に変わっている。まず装甲の塗装が濃い緑から赤と銀の2色に変更されている。頭部はヘッドホンのようなものと、ゴーグルの様なものが装着されていた。シールドは4枚になりその全てのシールドの裏にはガトリング砲とショートソードの刃が突き出ている。そして後部にブースターが装備されたことによって肥大化している。左腕には同じシールドとガトリング砲が装備されている。両腰にはショートソードが1本ずつと目に見えた所でも大幅な改装である。

 

「でもその力を侮らない方がいいよ。それで痛い目を見るのはそっちだよ」

「そうですね、ご忠告痛み入りします。ですが、私には代表候補生という面子があります。そんな中相手を侮る程私も強くはありません。全力で勝ちに行かせてもらいますわ」

「それはこっちも同じさ。自分の弱さなんて自分がよく分かってるつもりだ。だから俺も全力で行かせてもらう」

『おしゃべりはすましたか? それではカウントダウン開始』

 

 織斑先生の合図によりアリーナにカウントダウンが響いた。そしてカウントがゼロになった時、両者は即座に動いた。セシリアは主武装であるビームライフルを取り出し速射を行う……はずだった。確かに代表候補生ともなれば武装の換装も速いだろうが、元から用意されていれば話は別だ。ゴールドによる計5丁のガトリング砲による面制圧により、セシリアは速射よりも回避を選んだ。

 

「さすがにそう簡単には当たってくれないか」

「全くいきなり全部で撃つなんて、ヒヤヒヤさせてくれますわね!」

「こんなんでヒヤヒヤしてくれるんならずっとさせてやるよ!」

 

 両者は高速飛行を行いながら射撃戦を繰り出すもゴールドにやや分がある。それは武器の特性にある。セシリアがスナイパー系のビームライフルに対してゴールドはガトリング砲が五丁。そしてこれはあくまで機体本体に付いているため拡張領域(バススロット)にはこれの弾薬やほかの武装もある。ハッキリ言えば相性は悪いのだが……

 

「クソ! やっぱり速い!」

 

 ゴールドは最初の面制圧以降は弾の節約の為、2丁ずつ順番に撃っているのだが中々攻めきれない。確かにちゃんと当たってはいるが、その分こちらもシールドの間を攻められているのでおあいこなのである。ならばと、俺は腰のショートソードを引き抜き、瞬時加速(イグニッション・ブースト)で一気に距離を詰めて切りかかるが

 

「うおおぉぉぉぉぉ!」

「舐めないで下さいまし!」

 

 彼女も負けじとショートソードを呼び出し応戦する。

 

「おいおい、そんな極端な装備の訓練してる上に確りと近接出来るのかよ」

「何事も基礎は確りとしないとですからね。そのぐらい貴方も分かっているでしょう?」

「それはそうだが、な!」

 

 鍔迫り合いの際にシールドのガトリング砲で攻撃するがこれも躱される。全く、予想はしていたがここまでだと涙すら出てきそうだよ。

 

「あんなに大見得切っていらしたのですから、これだけではないのでしょう?」

「確かにこれだけではないがそれはそちらも同じ事だろ? 出せよ、虎の子を」

「?! 全く、これでも私訓練等は貴方に被らせていたのですがどこで知ったのですやら。ですがそちらがそう迄言うのでしたら最初から全力で行かせてもらいますわ!」

 

 セシリアはとうとう纏っているISと同じ名の兵装ブルー・ティアーズを射出した。これはイギリスの第3世代が目指した兵器、BT兵器である。これは多大な集中力を用いる事で遠隔操作を実現させているのだ。だがこれには欠点がある。それは多大な集中力をティアーズの操作に使う事で本人が棒立ちになる事だ。だがそれは録画データを見たところセシリアは4機中3機目を動かしてからであり、2機迄なら本人も戦えるのだ。そしてセシリアが射出したのは2機、つまり2機の厄介な全方位攻撃を避けつつもセシリア本人を倒さなければ行けないという事なのだが_

 

「それを、待っていた!」

 

 このゴールドという男はそれを待っていたのである。確かに2機のティアーズの攻撃を避けつつもセシリア本人を攻撃するのは難しいかもしれないが、別段事前に知っていれば対処法も考えられる。それに戦えると言ってもティアーズに多大な集中力を割いてる事に何ら変わらないので、多少だがISの操作も雑になる。つまり何が言いたいかと言うと……このゴールドという男は一見苦しいであろう局面を返し、勢いつけようと考えたのだ。

 

「そのぐらい出来ることぐらいこちらも知ってんだよ! こいつをくらいやがれ!」

 

 俺はおもむろにグレネードランチャーを呼び出し、それを2発撃ち込んだ。だがその弾はただのグレネードでは無い。

 

「?! これは煙幕! ですがハイパーセンサーの前には、グッ?!」

 

 そう一発目はセシリアが言った通りスモークグレネード。だが2発目は違う、2発目は……音響爆弾である。目の前が煙で覆われようともハイパーセンサーでなんとかなる。その無意識な安堵の直後に唐突な耳への直接攻撃。俺は耳あての効果で大音量を防いでいる。微かに緩んだ気が大幅に揺れて集中力が途切れる。集中力が途切れればそれを糧に動いてるティアーズは自由落下を始めている。そこをガトリング砲で撃ち落とす。

 が音響爆弾の効果がもう切れたの反撃を食らってしまった。

 

「ハァハァまさかティアーズを落とす為にわざと挑発して出させるなんて……それが通じなかったらどうなさるおつもりでしたの」

「これが通じなくてもまだ次がある。何も考えてなかった訳じゃないんでね」

「……考えを改めた方がよろしいですわね。心の中でやはり貴方には勝てるものだと思っておりましたがそれは取り消します。貴方は全力で戦わねば負けてしまう強者としてこれから見させていただきます!」

「出来ればそのまま弱者として見て欲しかったのですがね! ですがそうですね、このままでは埒が明かないので奥の手を使わせてもらいます」

 

 俺はグレネードランチャーで再度スモークグレネードを撃ち込み煙で覆ったら、外側2枚のシールドを固定してるアームを''解除''した。

 

 

 

 何もお前だけが遠隔攻撃できる訳では無いんだぜ? 

 __________

「_奥の手を使わせてもらいます!」

 

 そう言って彼はまた、煙で姿を隠した。先程の事もあるがそれよりも早く攻撃すれば関係無いとセンサーを頼り攻撃するが、その時センサーで急激に接近する物体が2体こちらに向かってくる事がわかった。私はとにかくそれを回避しようと高度を上げ、それを確認した時驚いた。それは……シールドだった。そう先程までゴールドさんのISに装着されていたシールドなのである。どういう事だと思考していたらそれはこちらに向かいながらガトリング砲を発砲している。考えるのは後にして迎撃を行うも、シールドなだけありそうそう簡単には落とせない。更にはゴールドさんからもガトリング砲とアサルトライフルで攻撃されるので対処が追いつかない。たまらず又私は残り2機ティアーズを展開させる。

(この私がまさか全方位攻撃を味わわされる日が来るなんて思いも寄りませんでしたが、何故あのシールドはあれだけ本体から離れられるのですか? 大体の非固定浮遊装備は遠くて10mが関の山。ですがあれはそれを軽く凌駕している。仕組みはなんですの?! ん? あれは……)

 セシリアはシールドとゴールドを結んでいる線のような物を発見する。

(あれは、ケーブル? あれで結ぶ事で簡易的なBT兵器を作ったとでも言うんですか?! そんな無茶苦茶な!)

 だが現にその無茶苦茶な兵器はちゃんと稼働している。ならそれに対処する迄だ。BT兵器の操作はこちらの方が上手だと思い知らしめてやろうと。

 

 

 _________

 クソ! 今の不意打ちもダメかよ。そして又ティアーズが展開されたか。あれ確かに本人の操縦雑になるけど元のクオリティが高ぇから戦う分には変わんねぇんだよなぁ畜生。あんま手の内は晒したくなかったがあれも使うしかねぇか。

 俺はグレネードランチャーを再度呼び出し今度は一発だけ撃ち込んだ。

(じわりじわりと攻められて正直ジリ貧だ。ならこれで一気に攻める)

(また音響爆弾でしょうか? いえそれならば2発目を何故撃たない? そう考えるならばこれはノーマルのグレネード! 回避行動を……)

 

 だが間に合わない。''光''は全てを置いてくから。3つ目の特殊弾、閃光弾。相手はこれにより一気に目と耳を封じられるが、俺は先程通り耳は耳あてで防ぐ。目はゴーグルで一定量の光が入る事を検知したら画面が切り替わり電子カメラに切り替わる。これはハイパーセンサーが捉えている情報を素に作られる景色で色はモノクロだが確りと物体を確認できるので十分行動ができる。セシリアはどうやら混乱しているのか顔を左右に動かしているこの状態なら行ける! 俺は残りの2枚のシールドも展開してセシリアの四方に展開。俺自身はセシリアの頭上から狙いを定め、ガトリング砲計5丁とアサルトライフルの弾幕でブルー・ティアーズのSEを削る。

 

「ブルー・ティアーズ、SEエンプティー。勝者。モルド・テンペスタ、野上ゴールド」




ここまで読んでいただきありがとうございます。
初めての戦闘描写でしたが…上手くやれていましたか?正直モルド・テンペスタの奥の手元ネタはガンダムSEEDのガンバレルなのですが、山田先生の経歴みたらよく似た装備使っててびっくりしました。これなら山田先生が初めて説明された時ビックリするのも頷けますね。だって似たような装備使ってたんだから。あと今回で不安なのは…ティアーズの併用操作とか、それだけ強いのに勝たせてよかったのかーとか。まぁでも完全に相性でしょこれは。完全後方支援装備なセシリアと中距離最強なのでは?装備のゴールド君が戦って近づかれたらそらゴールド君が勝てますよ。物量で。まぁ今回の後書きはこれぐらいにしてまた次回も待っていただければ幸いです。
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