相棒と共に翔る   作:ゴールド@モーさん好き

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今回も短くなってしまいました。今回は試合終わって直後のシーンです。


15話

 織斑との試合も勝利してそのままカタパルトデッキに戻ったゴールドは、おやっさん達にモルドを頼んだらそのまま一目散に控え室に入った。

 

(ハァハァ……まだだ、2人に勝利してコレで晴れてクラス代表になる。だけどそれだけじゃダメだ。他のクラス代表には今日の試合で俺の戦術がバレたと考えて、新しい戦術を考えなきゃ……後で山田先生、いや近接の事を聞きたいし織斑先生に聞こう。それと___)

 

 ゴールドは控え室に入るなり息を整えるのもそっちのけで長考に入った。さっきの試合を始める前に織斑と話していた事_

 

「そう釣れないこと言わないでくれよ野上、それにやるからには全力でやるんだろ?」

「そりゃ当然」

(じゃなきゃこっちはやべぇんだよ)

 

 泣いたあの日以降ゴールドは相談を少しずつだが出来るようになった。それは山田先生だったり、田島主任だったりと人数も増えてきている。だが、それで恐怖心が無くなったかと聞かれれば否だ。今もこうして些細な事で恐怖が爆発し、ほかの事を強く考えないといけないくらいだ。

 

(大丈夫、大丈夫……だから)

「野上?」

「?! ……お、織斑先生」

 

 気がつけば織斑先生が控え室に来ていた。きっと労いに来てくれたのだろう。この人は厳しいが優しい人だと知っている。だけど今は、見られたくはなかった。とにかく今は普通を装う。

 

「織斑先生どうしたんですか? あ、もしかして俺を労いに来てくれたんですか? そんな事しなくてもいいのにー、先生って律儀ですねー」

「……野上、''それ''はいつからだ」

「なんの事ですか?」

「野上、いくら取り繕っても私には無意味だぞ。私とて教師だ、この2週間のお前を知っているから今お前がいつも通りでは無いことぐらい分かっている。だから聞いているのだ、''それ''はいつからだ」

「……初めてISを操縦した日からです。ったく、なんでここの先生方はこんなにも敏感なんですか。これでも俺男なんで女性に弱いとこあんま見られたくないんですけどねぇ」

「ふむ分かった。だが野上よ、そういうだったら速く1人前になる事だ。それならば強くなって更にはお前の安全も確保される」

 

 そう言うと織斑先生は俺の頭を優しく撫でてくれた。そしたら我慢してたのがアホになるくらい涙が出てきた。

 

(あぁもう、やっぱりこの人達はあったけぇなぁ)

「フッ子供はそのぐらいでいいんだ、そもそもお前は抱えすぎなのだ。山田先生が言ったのではないのか? 私達を頼れと」

「はい、ですがやっぱりまだ慣れなくて。すんません」

「なに、謝ることはない。今までが今までだったんだ、これから慣れればいい。今は弱くたっていいんだ、生き急ぐな。時間は私達が作る。それとこのことは山田先生には内緒にしといてやる。心配はかけたくのないのだろう?」

 

(あぁもう本っ当にここにいる先生はいい人ばっかだよ)

 そう思いつつ俺は今も尚撫でれ続けてる頭から温もりを感じていた。

 

「それと遅れたが2勝おめでとう、これでお前は晴れてクラス代表になった。だがなっただけだぞ? 今後も決して天狗にはならずに日々精進するように」

「はい!」

「うむ、いい返事だ。そんな奴はこうだ!」

「ちょっな、なんですか?!」

 

 そういうや否やさっきまで優しく撫でてたのに急にわしゃわしゃとしてきた織斑先生。

 

「ちょちょちょ、なんですか」

「いや何、お前がいつまでも辛気臭かったもんだから元気づけようとしたのだよ。子供はこういうの好きだろ?」

「いや確かに俺もいやな気はしませんでしたが……それ人によってはウザがられますよ」

「なに? そうか、なら今後は控えるとしよう」

「いややめるという選択肢は_」

「嫌じゃなかったのだろう?」

「グッそそれは、とにかく嫌われたくなかったら控えてくださいね」

「あぁ分かった分かった」

 

 この人には適わない、俺はそうおもった。

 

「さてと、お前シャワーは浴びてなかったよな?」

「はい、確かにまだですね」

「それならさっさと浴びて食堂にいけ。小娘達が何やら用意をしていたぞ。私は先に行ってるぞ」

「? わかりました」

 

 用意? まぁいいか。とにかく待っているのなら速く済まして行かなくてはな。

 

 ____________

(山田先生から少し聞いてはいたが……あれは確かに危ういな。あの状況でまだ人を頼りきれないのはあいつの出生故か、はたまた人柄故か。どちらにしても今回みたいにちゃんとガス抜きをしてやらんとまた破裂しかねないな。これは今後の課題だな、山田先生とまた確りと話さなければな。だが……今日くらいは抱えている物を置いてもいいのではないか野上よ。少なくともこの後に行われる事はそう思ってもいいものだぞ。あの小娘達もまだまだひよっこだが、みんな良い奴だ。あいつらと触れ合えば少しは楽になるだろう)

 

 織斑先生はそう考えながら食堂に1人、向かっていったのである。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

どうにかこうにかシリアスな雰囲気を出していますが、出来ていますかね?
今回は織斑先生に慰めてもらいましたけど…イケメン過ぎない?書いてる途中で「あれ?織斑先生イケメン過ぎない?これなら過激派出ても仕方ねぇわ」ってなってしまった。それでは今回の後書きはここまで。

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