「ハァハァ……なんとか間に合いましたね」
ラファール・リヴァイブを纏う女性_山田真耶は、この場の状況に少しの安堵と多大な自責の念を感じた。
(生徒達がこんなに傷つけられてやっと到着……これはかなり不甲斐ないですね)
それは生徒の命をギリギリで守れた事に対する安堵と、それ程になる前に辿り着けなかった自分の力不足に対してだ。
「ですが今は……」
そう、今はそんな事を思うよりもやらなければならない事がある。
「貴方を捕えさせてもらいます!」
そもそもとして何故彼女がここにいるのかと言うかだが、それは敵IS襲撃直後まで遡る。
__________________________
生徒が襲撃された、そして救助にはまだ時間がかかる……なら!
「織斑先生、お話があります」
「どうした山田先生。それはこの緊急事態に話さなければならない事か」
「はい、この緊急事態だからこそです……私単独なら、現場に急行出来ます」
「どういう事だ?」
先輩の疑問は確かなものだろう。現場に行けると言うことは、今現在ISを所持していると言っているようなものなのだから。
「野上君の訓練の為に春休みの内から長期の貸出申請をしてまして、それが先日通ったのです。ここからなら10分で現場に行けます」
「そうか! それなら今すぐに現場に行ってくれ、でも10分か……」
「あの子達の安否なら恐らく平気です」
私がそう言うと先輩は珍しく驚いた顔を見せた。
「それは何故だ?」
何故? そんなの分かり切ってる。
「凰さんは言わずもがな、私の弟子も強いんですよ」
そう言って私はISを纏いながら現場に急行した。
敵ISとの戦闘は生徒2名・教師1及び、武装部隊の活躍により幕を下ろした。
『契約によってこれより、人格表現システムをアクティブに移行……』
__________________________
「見覚えがある天井だ……」
野上ゴールドは見覚えのある部屋のベッドで目を覚ました。そこは……
「ここは、保健室? でもなんでここに……ってそうだあのISは?!」
自分が何故ここに居るかを考えて思い出す、自分が敵ISの戦っていた事を。
その時ベッドの周りを仕切っていたカーテンが開く、そこに居たのは
「起きたみたいですね、気分はどうですか? 野上君」
「えっと、とりあえず大丈夫そうです……シャマル先生」
八神シャマル、このIS学園の保健室室長を任されてる人だ。っといまはそんなことより……
「シャマル先生! あの、あの敵ISはどうなったんですか?!」
そうだ、今はとにかくあのISの事だ。
「それはですね……」
シャマル先生に聞いた話を簡潔に纏めるとこうなる。
・俺と凰が戦闘不能になった際に山田先生が来て助かった事
・山田先生がその後1人で武装隊が来るまで凌ぎ切った事
・敵ISとの戦闘が終わってから既に2時間が過ぎてること
・敵ISの搭乗者は既に護送の準備が行われている事
2時間?
「俺2時間も寝てたんですか?!」
「そうよ、山田先生とかすっごく心配してたわよ。『私がもっと早く着いてれば……』って、あの状況じゃ仕方の無い事だったし何より貴方もそう思ってるでしょ」
「はい、そもそもあれは俺が不甲斐なかったからあぁなったわけですので何も山田先生は……」
野上がそう言った時、シャマルが一瞬顔を顰めたが野上自身が顔を下げていた事とその事が一瞬だった為気づかれなかった。
「……野上君体調はもう大丈夫なのよね?」
「え? あっはいもう大丈夫そうです!」
「そう、でもまだ部屋に戻す事は出来ません。体力も回復し切って無いだろうし、幸い夕飯にはまだ時間がありますのでもう少し横になっていてください」
「……分かりました」
「うん、素直でよろしい。私は織斑先生や山田先生達に君が目覚めた事を連絡しますので席を外しますね」
「はい、ありがとうございました」
「いーえ、これは私のお仕事ですので」
そう言ってシャマルはカーテンを閉めてそのまま保健室を出ていった。
「不甲斐ないのは、私達の方ですよ……」
ここまで読んで頂きありがとうございます。
まずは謝罪を……遅くなってすんっませんでした!!┏○┓
執筆が遅い上に山田先生の戦闘描写がないのはどうかと思いますけど、とりあえず上げなければと思いここまで上げました。今後は少しずつ更新スピードを上げて行ければと思ってます。
ちなみに魔法少女リリカルなのはのssも始めたので宜しければそちらもお願いします←おい