襲撃の翌日、事後処理が未だ終わらず急遽休みとなった。だが、俺と凰それにセシリアと織斑は校長室に呼び出された。
俺と凰は分かるがなんであの2人も呼ばれてるんだ? 校長室には俺らと校長先生以外にも織斑先生と山田先生が居た。
「今日は休みの中態々来て貰ってすまない、ただ昨日の事で君らは確実にこの学園を危機から守ってくれたのだ。そのお礼をさせて欲しい」
校長先生はそう言うとまずセシリアと織斑の方に顔を向けた。
「オルコットさん、そして織斑君。君達は指示を受け、冷静にISを駆使し他生徒達の脱出経路を確保してくれた。避難が早々に出来たのは君達のおかげだ」
「あと、えっと、あの……あ、ありがとうございます」
「お褒め頂きありがとうございます」
そんな事やってたのか、全然気づけなかった。
そして今度は俺らの方を向いたと思ったら急に頭を下げて話し始めた。
「凰さん、野上君。君達には謝罪と感謝を、私達大人のミスで君達を危険に晒してしまった事を。そしてありがとう、君達の奮闘のお陰で避難の時間は稼がれ負傷者も最小限に抑えれた。本当にありがとう」
「ありがとうございます、そう言って貰えて何よりです」
「私からもありがとうございます」
その後俺達は”お礼の品物”という事で薄い茶封筒を貰ったのだが……なんだこれ? 何が入っているんだ? と疑問に思っていたら織斑が質問していた。
「すいません、これ一体何でしょうか? 今確認してもよろしいですか?」
「あぁ、構わないさ」
「では失礼して……さて、中身はなんだろうなってなんだこれ? 小切手?」
「あぁ、それは学園から君達への特別賞与だ。あれからの脅威から学園を守ってくれたのだ、これくらいはさせて欲しい」
額は学生が貰うには過ぎるもので、サラリーマンのボーナスなんて比にならないのではと思う程だった。
それに皆は喜んでいた、きっと思い思いの使い道を考えてるのだろう。かく言う俺もその1人なのではあるのだが──
そうして今日はお開きとなった。
♢
あの後俺らは解散してとりあえず部屋に戻ってきた、そして俺はベッドに転がり悩んでいた。それというのも──
(きゅーにこんな大金貰っちゃったけどどうしよっかなー)
そう、先程貰ったこの小切手だ。あれだけあれば今迄の奨学金とかの返済に3分の2を回して残りを少し使おうと思ったが、それでも額が額だった為に凄く残ってる。
(まぁ、”誰に”使うかは決まってるんだけどどうしたものか……まぁ、悩んでても仕方ないから出るか)
そう思い外出準備を進めていたら不意に声が聞こえ始めた。
《外出ですか? 今日は気温が高いので薄着をオススメします》
「え? ……え? 誰?!」
それにビックリして辺りを見渡すも部屋には俺以外に居無かった。
「空耳か? にしては凄くハッキリと聞こえてた気が──」
《こっちですこっち、貴方の指にハマっているものをよく見てください》
その声につられて両手の指を確認すると、”待機状態の相棒の指輪の赤い線が点滅”していた。
「え? 何、どうゆう事? まさか故障?」
《故障ではありませんよ?! 全く、今迄私に良く話しかけてくれていたではありませんか》
「え? …………まさかお前、モルド・テンペスタか?!」
《Yes,My master♪ 私は”貴方の相棒”、ラファール・リブァイブカスタムもといモルド・テンペスタです》