相棒と共に翔る   作:ゴールド@モーさん好き

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更新遅れてしまい誠に申し訳ありませんでした!!!!
リアルの方で高校生から新社会人へとジョブチェンジした事によって前よりも格段に時間が取れなくなってしまいしました(何故大学行かなかった過去の俺)
今後も前みたいなペースで書けないかもですが続けていくつもりなので読み続けて頂けたら幸いです!

それでは相棒と共に翔ける第32話、始まります!


32話

 色々あった休日を終え学校が再開した、既にクラスには何時もの喧騒が響いていた。

 

(うーん、皆さんいつも通り過ぎない? 肝っ玉すわり過ぎでしょ)

 

 と、思いながらもいつも通り朝礼が始まる迄参考書を読むことにした。今回読んでるところは『如何に相手に情報を渡せるか』という戦術について、ISにはハイパーセンサーという高性能なセンサーが搭載されている。それによりIS操縦者は死角の情報や、肉眼では得られない距離の情報だって得る事が出来る。だがそれは時として不利益になる事だってありうる、幾ら大量の情報を得られたとしてもソレを処理するのはあくまでも人間だ。だから考える〝前提条件の情報〟として必要か不必要かの選別を脳内で行われる、この工程をどうやったら遅らせることが出来るか、どうやったら混乱させる事が出来るか。ISについてはやはり何歩も遅れている俺は、とにかく〝ISの操作技術に依存しない〟戦術を取り入れないといけない。確かにISの操作技術も必要だし、鍛錬を疎かにするつもりは毛頭ない。だがISの操作技術(ソレ)は相手の土俵、そんなフィールドで真っ向からやり合ったところで負けるのは明白だ。だからこそ搦手で相手の操作技術(土俵)を崩し、相手に本気を出させないようにする。

 幾つか試案を考え出した所で朝のホームルームの時間になっていた。

 

「えーこれから朝のホームルームをやるんですがその前に、皆さんに嬉しいお知らせがあります」

「嬉しいお知らせ?」

「もしかしてかっこいい先生でも新しく来たんですか!」

「違います、本日からこのクラスに新しいお友達がやってくるんです。それでは入ってきてください」

 

 山田先生がそういうと教室の扉から金髪の〝少女〟が現れた。

 

「皆さんはじめまして、フランスから転校してきました〝シャルロット〟・デュノアです。これから一年、皆さんと仲良くして貰えたら幸いです」

 

 転校生‪‪──‬デュノアの自己紹介が終わると脳の処理が終わったのかクラスメイトがブワッと沸き始めた。

 まだまだ刺激が欲しい歳頃、それ故に綺麗な転校生というイベントに熱が入るのは分かる。けれど俺は逆に背中に冷や汗を流していた。

 

(シャルロット・〝デュノア〟……かぁ、多分俺の考えている通りであってるとは思うけど……モルド‪、ラファール・リヴァイブの原型は留めては居るけどかなり改変してるしあんまり見せたくは無いなぁ)

 

 そう、その理由とはゴールドが所有している専用機‪──‬モルド・テンペスタを見せてキレられないかが怖いのである。

 

(社長の娘ならきっと自社製ISにだって愛着なり誇りなり抱いてそうだしあんまり本人の前で見せたくないなぁ……)

 

 そう考えていると織斑先生がクラスメイト達を戒める。

 

「静かにしろ、お前ら。今日の一限は前々から言っていた2組との合同実習だ、各自事前に連絡したようにISスーツを着用の上第2アリーナに集合するように‪──‬以上」

 

(モルドを見せる見せないはこの際後回しにして、今は移動だな)

「なぁ野上、更衣室まで一緒に行こうぜ」

「…………いやまぁ目的地は結局一緒だしいいけどさ」

「よし! それじゃあさっさと行くか、女生徒達に絡まれると時間がすぐ無くなるからな」

「それには同感だ」

 

 俺達がこの学校に来てまだ日は浅いせいか未だにパンダ扱いというか、物珍しさから行く先々で何かと女生徒達に絡まれる事が絶えない。

 事実上の女学校に男子が居るのが珍しいのは分かるがこうも頻度が多いと流石にやつれそうだ……そういえばIS学園は『ISが女性しか扱えないから』女学校になってるけどぶっちゃけエンジニアの育成とかどうしてるんだろ? おやっさんみたいに男でもISに関わる人間は居るのにこの学校には男は今迄一人も入学した前例がない……こことは別にエンジニアはエンジニアの専門学校みたいなのがあるのかな? 

 

「だから‪──‬って野上俺の話聞いてるか?」

「ん? あぁ聞いてる聞いてる、やっぱりラーメンは味噌だよなって話だろ? めっちゃ同感」

「ラーメンどっから出てきた?! 俺の白式と雪片二型の改修についてだよ!」

「あーあれだろ? 遠距離はバススロットの関係上搭載出来ないから、手数で押すモードと一撃で決めるモードを切り替えるようにする。そして装甲は一部に集中させて防御は局部防御頼みにして、その引き換えとしてただでさえくそ早いスピードを更に上げる」

「そうだよ! ちゃんと聞いてんならボケんなよ?!」

「失敬な、ちゃんと聞いてたからこそボケたんだよ。そんで改修の件だけどいいんじゃない? あの機体は変に汎用性目指すよりは尖りに尖った方が強そうだし……まぁ、操作性は前よりもグンっと下がるだろうし、改修するのに遠距離兵装1つも追加出来ないの考えるにやるんだったら覚悟決めてからの方が良いかもな」

「う゛ッ! ……け、けど遠距離武器に関しては俺も考えがあるからある程度何とかなる。前みたいにはならないから覚悟するんだな」

「覚悟したくないので戦いは辞退させて頂きます」

「そこはやる流れだろ?!」

 

 そんな事を話していたら目的地である更衣室に到着した、そのままISスーツに着替えアリーナに向かった。

 

 

 ♢

 

 

「これより、1組と2組による合同実践授業を行う。気をつけ、礼」

「「「よろしくお願いします!!!」」」

 

 出席番号順に並んでいつも通り授業を始める挨拶を終えたが

 

(……………………とても居づらい)

《マスター、どうしましたか? 先程から何やら心拍数が上がっていますが……》

 

 いつも以上の居づらさを感じていたら相棒から心配する声が送られてきた。

 

(いやその……モルド俺の苗字は知っての通り〝野上〟だろ?)

《はい、そうですね》

(つまり出席番号はそこそこ真ん中だろ?)

《はい》

(そして今は出席番号順に並んでいる…………周りのクラスメイトのISスーツが目の毒過ぎるんだよ)

《あーなるほど、確かに男性であるマスターにとってISスーツは情欲を駆り立てるような‪──‬》

(それ以上はやめてくれ、もっと意識しちゃうだろ!)

《コレは失礼しました…………後でこの映像端末に送っときますね♪》

(本当にやめて?!)

「野上!」

「はいぃ?!」

 

 相棒と俺の今後の学園生活が危ぶまれる会話をしていたらどうやら織斑先生に呼ばれていたらしいマジで心臓止まるかと思った。

 

「全く……いいからお前も前に出てこい」

「あっはい」

 

 前に出るとそこには俺と同じように呼ばれたと思われる凰が居た。

 

「俺と凰、そしてここはアリーナ……こないだの再戦ですか?」

「それなら私も大歓迎、結局あの時は決着つけれなかったしね」

「はしゃぐな若僧共、お前らの相手は‪──‬あいつだ」

 

 そういうと織斑先生はハッチの方を向く、ソレに釣られるように俺らもそっちに目線を送るとそこには

 

「お二人の相手は私がやります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の敬愛すべき師匠(山田先生)が居た。

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