相棒と共に翔る   作:ゴールド@モーさん好き

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33話

 山田先生は華麗に着地するとそのまま俺たちの方に歩いてきてそう宣言した。

 

「山田先生と模擬戦……ですか」

「そうだ、お前ら2人が山田先生と2対1で模擬戦をする」

「人数差があるとはいえ生徒と教師でですか……」

「何よ野上、ヤル気ないわね。私とやった時の活気はどうしたのよ」

「あのなぁ凰、前に話した師匠は山田先生なんだよ。そんでこっちは未だに白星をあの人からもぎ取れてないんだ、気後れしても仕方ないだろ」

「そうは言っても授業なんだから仕方ないでしょ、さっさとやるわよ」

 

 そう言いながら凰はISを纏った。

 

「何をしている、野上もさっさとISを展開しろ」

「あっはい、分かりました」

(はぁ、やるんだったらタイマンが良かったのになぁ)

 

 そう考えながら野上もモルドを身にまとい戦闘準備を始め、3名が空に翔ける。

 定位置に着くと通信機から織斑先生の声が届く。

 

『定位置に着いたな、それでは模擬戦を始める。一同、礼』

「よろしくお願いします!」

「よろしくお願いします」

「よろしくお願いしますね」

 

『それでは、はじめ!』

「行くわよ野上!」

「おう!」

 

 号令が始まるのと同時に凰と野上は左右に分かれ、クロスファイアの陣形を取る。

 

(これは……)

(急ごしらえの連携でどうにかなるほど山田先生に勝つのは容易くない)

(だからこそ高い練度が必要にはならない遠距離兵装による連携体制にする)

(ある程度の誤射は必要経費と考えて近接は極力せずに遠距離で削りきる!)

 

 

 

 

 

「なるほど、下手に突っ込まずに『不可視の弾丸』と『多彩な弾丸』を活かしつつ連携をある程度ならごまかせる陣形だ。それなら一矢報いる事が出来るかもしれないが‪──‬そこまでだぞ?」

 

 

 

 

(くっそ、やっぱり〝訓練なしの連携〟は無理がある!)

 

 俺が持ち前の弾幕で山田先生の行動を妨げ釘付けにし、そこを凰が衝撃砲で挟撃するって考え迄は良かった。なんせ俺の相棒は沢山の火器がある、敵の意識をこっちに向けさせるは容易いことだった。ただ相手が‪──‬

 

「想像以上にマルチタスクに長けてる事を除けばな」

『山田先生本当にどうなってんの?! こっちはアンタの方に意識が向いているであろうタイミングで死角からの攻撃してんのに、まるで見えてるかのようだわ』

「実際見えてんだろ、俺らだってISのハイパーセンサーがあるから理論上は可能だ。ただあの人が〝視覚をセンサー頼りで回避出来る程の経験と余裕がある〟だけなんだよ」

(あぁそうだ、山田先生がセシリア対策の時になんて言ったか忘れたのかよ)

 

《彼女、オルコットさんの専用機の特徴はBT兵器にあります。ですが、これは並列思考処理をこなせればハイパーセンサーで位置が分かるので捌ききれます》

 

(《知ってた(……)》じゃねぇか、あの人にこんな数の挟撃を仕掛けた所で意味ないってことを!)

『どうすんのよ野上、面白いほど山田先生に当たらないわよ!』

「俺が特殊グレネードで攪乱をかける、最初の2発は通常弾で油断を誘って3発目を音響弾にする。ビビって不発すんなよ」

『言ってなさい!』

 

 野上は盾2つをマシンガンを掃射しながら射出、ケーブルをエネルギーを消費しながら操作していき包囲網を構築していく。

 

(俺の攻撃も当たってくれれば御の字だがメインはあくまで足止め、グレネードも移動先への牽制。そして音響弾で狙う所は──‬)

 

 頭の真後ろ、人間の完全な死角ッ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「空が…………青いな」

「何ドヤ顔で言ってるのよ、撃墜されて大の字になってる癖に」

「現実叩きつけるのやめて」

 

 結果から言うと作戦失敗、音響弾なんて何処吹く風。

 何なら空間に固定してたケーブル掴まれてそのまま俺をハンマーとして凰に激突された後グレネードランチャーで仲良く撃ち落とされた。

 ランチャークルクルさせながら構えてた山田先生可愛かったな、弟子として不甲斐なさ過ぎて涙でそう……

 そう黄昏ていたら織斑先生が話し始めた

 

「今お前らが見た通り教師は皆熟練のIS操縦者達だ、今後はしっかり敬意を払って接するように! 

 それでは余興も終わった所で本格的にIS操縦の訓練を始める、それに当たり操縦者と同伴する必要がある為各自〝IS所有者〟である織斑、野上、オルコット、凰、〝デュノア〟、そして山田先生の6人をリーダーとして班を6つ作ってくれ」

「え? シャルロットさん専用機持ちなの?!」

「あ、うんそうなんだ。言ってなかったっけ?」

「言ってないぞ〜」

 

 突然の新事実に生徒達がワラワラとシャルロットの方に集まって行った。

 

「それじゃあ紹介するね、コレがデュノア社製第三世代IS‪──‬【ネールアンフィルミエル】!」

 

 シャルロットのISは一見すれば野上や山田先生が扱うラファールと酷似していた、ただ脇下から胸にかけての所に装甲が追加されて色がオレンジになっている。

 

「……あれ? ラファール?」

「あぁうん〝この形態〟ならそういう反応になるよね」

「あ、気分を悪くしちゃったよねごめん……」

「いやいいよ、この子のもうひとつの姿を見せるから」

(もう1つの姿? 何だろう)

 

 俺はシャルロットの方に行っていないクラスメイトと班決めをしながらそれとなく聞いていた。

 

「それじゃあこの子が第三世代である所を見せるね」

 

 シャルロットがそう言うと突然ガシャゴショと機械音を立った為びっくりしてついそっちを振り向くとそこには‪──‬

 

「ジャーン! コレがネルエルのもう1つの形態だよ!」

 

 

 

 〝両肩の上に腕が増えて合計4本になっている〟シャルロットが居た。




まず初めにここまで読んで頂きありがとうございます

ここにはこれからの物語について少しお話させて貰います。
まず1つはシャルロットのオリジナルIS「ネールアンフィルミエル」について、コレはデュノア社が『義手義足及び独立人型ロボットの技術発展』を目指したISになります。名前はフランス語でネール(神経)アンフィルミエル(女性看護師)と少し安直かもしれませんが俺のネーミングセンスではコレが限界でした

2つ目は物語本編について
というのも俺の腕だとこのまま原作ストーリーを基盤に物語を書く事が難しいと判断した事です。
恐らく今までの感じで書くのは後数話です。
それから先は本編ではなく、場面場面の事を書いていく所謂短編形式になって行きます。
例えば少しの前置きを書いて直ぐ『野上VS織斑』みたいな風になっていくと思います。
物語途中で投稿方法を変えて困惑されるかもしれませんが今後とも『相棒と共に翔ける』を読んで頂けたら幸いです。
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